令和8年度男女平等推進センター啓発講座の企画運営団体を募集します

杉並区立男女平等推進センターでは、誰もが自分らしくいきいきと暮らせる社会の実現をめざして、区民向け啓発講座を団体等に委託して実施しています。
この度、以下のとおり令和8年度に実施する講座を企画・運営する団体を募集します。男女共同参画をより広く区民生活の中で実現していくための魅力的な講座を杉並区で開催しませんか。

応募資格

募集要項の「1 趣旨」に記載の内容に沿った活動を行っている、3名以上で構成される地域団体やNPO法人等。杉並区での活動の有無は問わない。

募集期間

令和7年12月1日(月曜日)から令和8年1月20日(火曜日)

募集団体数

5団体 (1企画最大3回まで)

実施概要

1 契約金額
 1団体 上限24万円

2 会場
 男女平等推進センター。ただし、企画内容に応じ区が認めた場合のみ他区立施設での実施を可とする。

3 実施期間
 令和8年6月から令和9年2月

4 参加者
 区内在住・在勤・在学の方 ※ただし企画内容により応相談

5 募集テーマ

ページ下部画像(チラシ裏面)をご確認ください。

※内容は公序良俗に反しないこと。
※政治活動、特定の宗教への勧誘、特定の団体や組織、または別の講座や講演会への勧誘および営利活動を目的とした内容は不可

応募方法

杉並区区民生活部管理課 男女共同・犯罪被害者支援係へ事前に電話連絡(☎03‐5307‐0326)の上、提出書類一式を持参してください。
受付時間は平日午前8時30分から午後5時。1月20日(火曜日)は午後4時まで。

選出方法

一次選考 書類審査
二次選考 プレゼンテーション及びヒアリング審査
※詳細は募集要項をご覧下さい。

募集要項・応募書類

こちらのページからダウンロードできます。
リンク:杉並区役所公式ホームページhttps://www.city.suginami.tokyo.jp/s017/news/23333.html

または、区民生活部管理課 男女共同・犯罪被害者支援係(区役所西棟7階)、男女平等推進センター(杉並区荻窪1丁目56番3号 ゆう杉並2階)でも配布しています。

問い合わせ

杉並区区民生活部管理課 男女共同・犯罪被害者支援係
杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-5307-0326(直通)Eメ―ル:danjo-t@city.suginami.lg.jp

「NPO・市民活動のための助成金応募ガイド2025」を購入しました。閲覧はすぎなみ協働プラザまで!

助成財団 NPO・市民活動のための助成金応募ガイド2025

公益財団法人助成財団センターが作成している「助成財団 NPO・市民活動のための助成金応募ガイド2025」は、助成財団センターが運用するデータベース「助成・奨学金情報navi」から、NPOや市民団体の活動を対象とした助成プログラムのみを掲載する「助成金応募ガイド」の最新版です。
451団体・727の助成プログラムの中から目的に合った情報を探せる、必見の1冊です。

電子書籍での出版のため、閲覧を希望される方はすぎなみ協働プラザまでお越しください。すぎなみ協働プラザの貸し出しパソコンにてご覧いただけます。

事前にご連絡をいただけると、スムーズに閲覧が可能です。

お問い合わせは下記ページのフォームまたは
Eメール:info@nposupport.jp
電話:0353359540
からご連絡ください。

「次世代グローカルリーダー育成プログラム」訪問レポート

【令和 7年度 NPO 活動資金助成事業】
令和 7 年度杉並区 NPO 活動資金助成を受けたNPO法人みんなの進路委員会が主催する「次世代グローカルリーダー育成プログラム」。


これは杉並区在住または在学する中高生が社会の課題について学び、自分たちで企画したワークショップを小学生に届けるというユニークなプログラムです。
グローカルとは、global(地球規模の)とlocal(地域的な)を合わせた語で、地域性を考慮しながら、地球規模の視点で考え、行動すること。(大辞泉より)
このプログラムの3日間の事業のうち、1日目の8月21日、ワークショップデザインを学ぶ時間にお邪魔しました。

この日の会場は、高円寺氷川神社。午前中、「気候変動」「子どもの権利」「ろう(聴覚障害)」「アイヌ文化」の各テーマについての学習を終えた31名の中高生たちが、和気あいあいとした雰囲気で午後のワークショップに臨んでいました。参加者の約3分の2が高校生とのこと。これから始まる学びへの期待が表情から伝わってきます。

ワークショップデザインの講師の方のもと、学生たちは「ワークショップデザイン」と「ファシリテーション」について、座学ではなく、実践を通して学んでいきます。

例えば、「○○といえば?」というお題。学生たちは4〜5人のチームで輪になって座り、「夏といえば?」「友達といえば?」「子どもが好きなご飯のおかずは?」といった質問にそれぞれが答えを書いて、一斉に見せ合います。全員の答えが揃った時には大きな盛り上がりを見せ、互いの答えを覗き合って一人ひとり答えを教えあっていました。

そんな楽しいワークを終えた後、講師はこう問いかけます。
「(おかずの質問で)全員同じ答え『ハンバーグ』でも、皆の頭の中のハンバーグは違うよね」。

この言葉に参加者たちははっとした表情になり、真剣なまなざしで講師の話に耳を傾けていました。言葉の上では同じでも、その背景にある認識や体験は人それぞれ違うという、コミュニケーションの奥深さを学ぶ貴重な時間。参加者の真剣な眼差しがとても印象的でした。

この日、参加者たちは頭と体、そして心を使ってワークショップの基礎を学びました。この学びが、小学生向けのワークショップでどのように活かされるのか、想像するだけでワクワクします。

なお、このプログラムは3日間にわたって開催され、2日目にはこの日学んだことを活かして企画を考案し、最終日の3日目には、近隣の児童館で小学生向けにワークショップを実践したそうです。

NPO法人みんなの進路委員会が、次世代を担う若者たちの主体性と創造性を育むために企画したプログラム。参加した中高生たちがこの経験を通して、どんな未来を描いていくのか、今後がとても楽しみです。

※本事業は、杉並区NPO支援基金を原資としたNPO活動資金助成の採択事業です。
NPO支援基金については下記URLをご覧ください。
https://www.city.suginami.tokyo.jp/kurashi/chiiki/npo/kikin/index.html

NPO法人みんなの進路委員会のホームページはこちらからご覧いただけます。
https://minnanoshinro.com/

写真・文責:山口

西荻窪に子どもたちの新しい居場所が誕生! 「ネリオのこみち」オープニングイベント訪問レポート

西荻窪に子どもたちの新しい居場所が誕生しました!その名も「ネリオのこみち」。オープンに先駆けて開催されたオープニングイベントにお伺いしたので、その様子をお届けします!

西荻窪駅の高架下 西荻マイロード内にあります

「ネリオのこみち」ってどんな場所?

「ネリオのこみち」は、子どもたちが安心して過ごせる「第3の居場所」を目指して作られた、新しいコミュニティスペースです。調子の良い日も悪い日も、嬉しい時も悲しい時も、いつでもありのままの自分でいられる、そんな温かい場所になることを願って、準備が進められてきました。

立ち上げの経緯と熱い想い

この素敵な場所が生まれるまでには、さまざまな人の熱い想いと協力がありました。

プロジェクトが始まったきっかけは、「子どもも大人も、みんなが『居場所』を求めている」という事実を多くの人に知ってもらいたい、という強い思いから。そんな中で見つかったのが、JR西荻窪駅の高架下という、多くの人の目に触れる最適な場所でした。

一般社団法人ピエニ・オヴィ(小さな扉)の代表、能登山明美さんは、30年近く子どもたちと関わり、子ども食堂の立ち上げなど、多岐にわたる支援活動を行ってきました。「ありのままでいられる居場所が必要」という能登山さんの信念に、ジエイアール東日本都市開発様からご理解とご協力を得て、杉並区、そして地域の皆さんが賛同し、約3年の話し合いの末開設となりました。

場所づくりには、子どもたちの声も積極的に取り入れられています。「遊べる空間」「明るい場所」「子どもからお年寄りまで誰でも入れるところ」など、たくさんのアイデアが寄せられ、実際に壁の色塗りDIYイベントには子どもたちも参加し、まさにみんなで作り上げる居場所となっています。

能登山さんは、「私たち大人は、子どもの居場所とはどんなところか?その必要性についても一緒に考えていきたい。」と場所を作るだけではなく、居場所としてどうあるかも大切にしていきたいと述べてくださいました。

DIYイベントでカラフルに彩られたスペース

賑やかなオープニングイベントの様子🎉

7月8日(木)のオープンに先立ち、7月6日(日)と7日(月)に「ネリオのこみち オープニングイベント」が開催されました。

訪問した平日日中も、立ち上げに尽力された方々がお祝いに駆けつけたり、見学に来られたりと、たくさんの笑顔と温かい会話が飛び交っていました。

どんな空間になっているの?

室内の空間は、訪れる人がそれぞれの時間を快適に過ごせるように工夫されていました。

  • 駄菓子が並ぶキッチンカウンター:子どもたちが大喜びしそうな懐かしい駄菓子が並んでいました。
  • テーブルと椅子のフリースペース:気軽に立ち寄って談笑したり、休憩したりできる空間です。
  • 赤ちゃんが過ごせるマット敷きのプレイルーム:小さな子ども連れの方も安心して利用できます。
  • 奥まった落ち着いたテーブル席:集中して読書をしたり、静かに過ごしたい時にぴったりです。
  • 壁一面の貸しボックス:ハンドメイド作家さんなどへ貸出をしているスペースです。ハンドメイド作品や地域ショップの商品なども置いてあります。ネリオのこみちに来た方はもちろん、外側の高架下通路側からも見える設計になっています。

高架下を行き交う人々も、カラフルに飾られた空間と楽しそうな声に誘われるように、足を止めて中を覗いていく方が多く、早くも地域に開かれた場所になっていることを実感しました。

みんなの「こみち」へ、ふらっと遊びに来ませんか?

「ネリオのこみち」は、杉並区、JR東日本都市開発、そして地域の皆さんの温かい協力と、何よりも「みんなの居場所を作りたい」という熱い想いが詰まった、本当に素敵な場所でした。

お子さんやお子様連れの方、大歓迎です!ふらっと立ち寄って、楽しいひとときを一緒に過ごしてみませんか?

※2026年9月までの社会実験として西荻窪駅の高架下で開設し、2026年10月からは北側で同じ事業を行う予定です。詳しくは一般社団法人ピエニ・オヴィにお問い合わせください。

一般社団法人ピエニ・オヴィ 

ネリオのこみち

開催日時:月・火・水・金・土 10:00~20:00
定休日:木・日

子どもの居場所 ネリオのこみち Instagramはこちら
https://www.instagram.com/nerionokomichi/

写真・文責:山口

フラットの「一周年記念祭~遊んで踊って友になる~」に参加してきました

2025年5月31日(土)、JR高円寺駅北口から徒歩5分にあるイマジナス(※1)で開催された任意団体フラット(以下フラット)の「一周年記念祭」に参加してきました。

フラットは、2024年3月に設立された団体です。『“今”が変わるはじまりの場所』をコンセプトに、活動の場を広げたい障害を持つ当事者と、多様性を受け入れたいと考える人々との出会いの場を『話し合い』『遊び』『身体表現』の分野で作り、お互いの世界を広げる事を目的としています。

一周年記念祭は、フラットで行われている3つのプロジェクトと、一年間の振り返りや今後の取り組みの説明の4つの内容で行われました。

【みんなのダンス】
みんなのダンスは、障害の有無、性別、年齢を超えて、身体を動かし、表現の楽しさを体感するものです。
参加者全員で、スキンシップを取りながら挨拶をするアイスブレイクでイベントが始まりました。
代表の木津さんが、「回りながら近くの人と手と手をタッチして挨拶しましょう。」「次は肘と肘。」「次は足と足。」と誘導してくれました。みんな笑顔でタッチ。

次に花のつぼみが大きく咲くことを表現しました。

つぼみを身体で表現
花が咲いているところを表現

そして最後に音楽に合わせて、木津さんが教えてくれたダンスをしながら皆で室内を回りました。とても良いアイスブレイクになり、参加者全員と顔を合わせることができました。

【フラットのこれまでの活動の振り返りと今後の展望について】
フラットの活動は、2024年3月26日、阿佐谷地域区民センターに5人で集まり立ち上げたのが始まりとのこと。
年間の活動内容の説明と、ホームページ、会則の改訂など今後の展望について説明がありました。
今後は、「みんなのダンス」は第3日曜日、「みんなのボドゲ」は第2土曜日、「ともなりの場」は第4土曜日の開催を予定しているそうです。

フラットのこれまでの活動の振り返りを代表の木津さんが説明しているところ


【ともなりの場】
ともなりの場は、障害を持つ当事者がどのようにして地域に参加していくかを考える場です。
この日は、障害の今昔について障害者の3つのバリア(情報・意識・環境)を題材に、グループに分かれて話し合いをしました。バリアフリー化や電車のホームドアの設置、発信手段の多様化、障害者のためのイベントが増えたなど多くの点で改善されてはきていますが、就労関係ではさらに改善を望む声もありました。次回は「障害者の恋愛」がテーマとなるようです。

グループ内で話したことを発表、皆で共有しているところ


【みんなのボドケ】
交流をもっと気楽に!をコンセプトにボードゲームなどで遊ぶ場です。
Ito、ハゲタカのえじき、ニムトの3つのボードゲームを行いながら、ゲームでの会話を楽しみました。
「子どもの頃はテレビゲーム機などで遊んでいることが多かったが、大人になってボードゲームの楽しさを初めて知った。」と木津さんは話していました。

ボードゲーム「二ムト」
ボードゲーム「Ito」で会話を楽しんでいるところ

今回、参加して、今までなかなか出会う機会がなかった障害当事者の方と3つのプロジェクトを通して色々なお話をし、楽しい時間を過ごすことができました。当事者の方たちが全てのプロジェクトに笑顔で参加していて、日々の生活の楽しいこと、困ったことを遠慮なく話せる場所になっていました。一人の青年は、健常者と区別なくプレーできるボッチャの選手として、大会で良い成績をあげていることを嬉しそうに話してくれました。

代表の木津石生さん

活動に参加したい当事者の方、多様性を受け入れる方などの参加、大歓迎とのことです。皆さんもフラットのメンバーに会いに行ってみませんか?
すぎなみ協働プラザでは、これからも地域に根差した活動を目指しているフラットを応援していきたいです。

フラット公式サイト
https://flat-sugi.wraptas.site/
https://www.instagram.com/flat.sugi
https://note.com/flat_sugi

(※1)イマジナス
IMAGINUS|未来をつくる杉並サイエンスラボ。東京都杉並区の廃校をリノベーションした新しい科学体験施設。
https://www.imaginus-suginami.jp/

写真・文責:椎野