ステップアップ講座「NPOのための労務講座《働きやすい職場とは》」開催レポート

ステップアップ講座「NPOのための労務講座《働きやすい職場とは》」を開催いたしました。

2024年4月から労働条件明示のルールが変わります。また登録団体から労務に関するご相談をお受けする機会もあるため、今回労務の講座を企画しました。

講師に社会保険労務士の梶谷和宏先生をお迎えし、人を雇う時の公的保険や労働基準法について学び、NPOで働く人の労働契約と、労務管理をどのように進めていけばよいかを教えていただきました。

労働契約の締結について、採用・退職の手続き、就業規則の作成、労使協定の締結、福利厚生の推進、勤怠管理・給与管理、安全衛生に関するマネジメントなど、実例を通してお話してもらいました。特に社会保険の取扱いに関してのトラブル実例をお聞きして、充分な注意が必要な事を教わりました。

質疑応答時間には、参加者の皆さまから積極的に質問をいただき、ひとつひとつ丁寧に先生に答えていただきました。

労務講座というと事業主と労務担当者だけのもので専門用語が多く難しいと思われがちですが、給与、有給休暇、メンタルヘルスケアやハラスメントに関する事など、働く人たちにとって身近で大切なお話ばかりで、働くすべての人に聞いてもらいたい内容でした。

参加した方からの声をご紹介します。
・難しかったですが、分かりやすい講座でした。今後職場で活かせれば良いと思います。
・細かい箇所で契約書、通知書の見直しが必要と思いました。
・お話が面白くて、時間が短く感じました。お話を聞いて自分の団体は労務管理はできているようで安心しました。

すぎなみ協働プラザでは、NPO法人や任意団体向けの様々な講座を毎年開催しています。今後も団体様の声をもとに、運営の手助けとなるような講座を開催してまいりますので、ぜひご参加ください。

写真・文責 大久保

イントロカフェ 「学生×夏=ボランティアしよう!」開催レポート

特別養護老人ホームフェニックスのスペースをお借りして、
イントロカフェ「学生×夏 = ボランティアしよう!」を開催しました。

ボランティアに関心があるけど、はじめの一歩をどう踏みだしたらいいのか…どんなボランティア活動があるのか?ボランティアが地域活動のどんな力になっているのか?

そんなボランティアに関するお話を4人の登壇者の方にお伺いしながら意見交換をしました。

登壇者には、
杉並ボランティアセンター所長の竹嶋美歩さん、
方南町でちいき食堂を運営しているNPO法人ちいきむすび代表の中根正さん、
学生ボランティアとして
東京女子大学大学院 澁谷こはるさん、
東京立正短期大学 平田萌々さんをお迎えしました。

竹嶋さんからはボランティアが地域にどんな役割を果たしているのか、ボランティアとして参加できる団体の紹介などを、中根さんからは、ちいきむすびの活動の紹介とご自身が活動を通じて感じていることをお話ししていただきました。
その中で印象的だったのは、「活動することによって自分もたくさんのものをいただいている、利用者に与えるだけではなく団体側も楽しい時間をいただいているからこそ活動を続けていける。何かをしてあげている、してもらっている、という考えではなくお互いに良い時間を共有できることがボランティア活動の継続に繋がっているのだ」ということでした。

学生ボランティアの澁谷さん、平田さんからは今携わっている外国人留学生に日本語を教える活動や学習支援についてお話いただきました。この2人も同様にご自身が活動を楽しんでいらっしゃるのだと感じました。

後半のグループトークは3グループに分かれ登壇者の活動をより詳しく知り、参加者のボランティア経験、イントロカフェに参加したきっかけなどについても聞きました。

ボランティアとは?という質問では「好きな時にできる息抜き、癒やし」「成長できる」「学び合い」など自由な意見交換ができました。参加者の大学生の一人は、「ボランティア未経験だが、社会に出る前にいろいろなボランティア活動を経験してみたい」とのことで、それに対して登壇者の方から「様々な分野においてボランティアを必要としているところがある、身構えることなく興味のある活動には気軽に参加してみてほしい」というお話がありました。ぜひ一歩を踏み出していただけたらと願います。

最後に参加者からいただいた声を紹介します。

・ボランティアの情報を得ることができた。体験談と色々な意見を聞き、楽しい時間になった。

・1つのボランティアにこだわらず、その活動が自分に向いていないと思ったら辞めても良いし、気楽に考えれば良いということを、登壇の方が教えてくれたことが肩の荷がおりかようで、良かった。上下関係ではなくお互い様の気持ちが大事であると知ることができた。

・ボランティアをしてみたいという人に情報を提供する手段や機会を多く作っていくことが大切だと感じた。

・社会のデコボコを埋めたい、そのためにはどんなボランティアをしたら良いのか知りたくて参加した。ボランティアは見えている表の活動だけでなく、裏方のお手伝にも求められていること、そしてどんな分野でも必要とされていることを知ることできて、参加して良かったと思った。

今回のイントロカフェがボランティアを身近に感じ、地域で何かはじめてみようか、というきっかけになればと思います。

写真・文責 有馬・大庭

eスポーツ体験交流会 「デジタルで“つながる”を体感」開催レポート

2023年6月3日(土)デジタルラボ高円寺のスペースをお借りして、eスポーツを体験する交流会を開催いたしました。

今回は、体を動かすということから、定員を10名以下に絞り、アットホームな交流会にしました。参加者は6名で、プラザからのスタッフ3人とゲームのお手伝い役の小学生1人も加わり、合計10名での開催となりました。
参加者は、子供向け、高齢者向け、様々な世代を相手にする多種多様の地域活動をしている団体からご参加いただきました。

デジタルラボ高円寺は、アットホームな空間に木の香りが漂う素敵な空間で、室内奥には立派なゲーミングチェアがずらりと並び、室内の内装の多くは、代表の芳賀達彦氏が自身のお子さん達と一緒に手作りで作り上げたとのこと。
高円寺の商店街の一角とは思えないほどの静かで落ち着いたぬくもりのある雰囲気です。 


eスポーツ体験に先立ち、まずは芳賀氏より、ご自身の経歴とデジタルラボ高円寺のご紹介から始まり、続いてChat GPTやAIによる音声読み上げ機能を実演いただき、デジタルを体感しました。人間の声ではないことに驚く参加者も見られました。 


そして、本日のメインイベント、eスポーツ体験の時間。参加者は、スマホを2年前にようやく持つようになったという方から、自宅でお子さんとゲームを楽しむ方まで、参加者のデジタル生活環境は様々です。一言でeスポーツと言っても、仮想空間での対戦型コンピュータゲームからスポーツ対戦まで多岐に渡りますが、今回はeスポーツのはじめの一歩としてNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の体験をしました。

Nintendo Switchのゲームの中から初心者でも取り組みやすい卓球、アーチェリー、水泳の3つを選択しました。芳賀氏の小学六年生になる息子さんにセットアップや操作方法・指導をお願いし、参加者が2人ずつに分かれて一人ひとりコントローラを手にして、いざ卓球ダブルスゲームのスタートです。モニター上で、どのキャラクターが自分なのか分からないところからのスタートでしたが、だんだんと要領を得てボールを打ち返せるようになりました。その後のアーチェリーや水泳では周りの応援も声高になって賑やかに楽しむことが出来ました。 

「明日は変なところが筋肉痛になるかもね」と参加者同士が和気あいあいと談笑していたのが印象的でした。

eスポーツが初体験でも世代を問わず充分楽しむことが出来るツールであることが分かり、また操作を教えてくれた小学生も含めて多世代で交流が出来たことも有意義でした。 参加者からは、「今後も今回のように遠隔ではなく集まって、異なる世代間で楽しめたらよいと思う」という好意的なお声から、「高齢者はゲーム機を使いこなすことが難しい」「うまく使いこなせないことで億劫になる」とのお声もいただきました。 

まだまだ課題はありますが、eスポーツは、高齢者も含めた多世代間でも楽しめるということが分かり、デジタルライフへの一歩を踏み出すことができた交流会だったと感じています。 

デジタルラボ高円寺 groove-now.com

写真・文責 大庭

イントロカフェ「あなたの力を学校で活かしてみませんか」開催レポート

イントロカフェ「あなたの力を学校で活かしてみませんか」を3月10日に行いました。

イントロカフェは、様々なテーマの話を聞き、社会課題や地域活動を知るきっかけの場です。

今回は、「学校」に興味があるけれど何から始めていいかわからない、そんな方に向けた地域活動のヒント(イントロ)をテーマに、杉並区地域学校協働活動推進員、井上尚子氏さんと、方南小学校支援本部の大嶋正人さんをお招きしてお話を伺いました。

初めに、井上さんからは杉並区の地域と学校の関わりの変遷・全体図
大嶋さんからは方南小学校の具体的事例をご紹介していただきました。

その後、参加者10名と井上さん、大嶋さん、すぎなみ協働プラザのスタッフで、
2グループに分かれて、自己紹介、活動したいエリア、参加した理由、最近関心があることなどなどを話すグループトークを行いました。

参加者の方からは、
「杉並区の子どもたちへの支援の仕組みが分かってよかった。」
「学校のコーディネーターという存在を知らかったのでとても興味がある。」
などのお声をいただきました。

すぎなみ協働プラザでは、今後も協働の第一歩となるきっかけや活動のサポートをしていきます。学校と地域の場だけに限らず、地域活動やNPO活動をしている方は、ぜひプラザにお声掛けください。

ステップアップ講座 NPO法人と地域活動団体の 「日々の会計処理お困り事を解決 」開催レポート

1月28日(土)にNPO法人と地域活動団体の「日々の会計処理お困り事を解決」をステップアップ講座として開催しました。

講師に認定NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク理事の加藤俊也先生をお迎えし、日常の会計処理から決算、電子帳簿・インボイス制度について学びました。

資料として、東京商工会議所が発行している「今すぐ確認!中小企業・小規模事業者のためのインボイス制度対策[第2版]」を用いて、とても丁寧にわかりやすく教えていてだきました。

認定NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク

東京商工会議所のホームページ

参加者からは、

・電子帳簿保存法改正点のポイントを知りたくて参加した。
 全体像がつかめてとても勉強になった。
・インボイス制度は知らない事だったので勉強になった。
・町内会なので直接はふれることないが、理解が進んだ。

というお声をいただきました。

講座終了後には個別相談会もあり、大変好評でした。

すぎなみ協働プラザでは、講座とは別でも会計にまつわるご相談についても受け付けております。
(専門家へお繋ぎのため、即時でのご回答は難しい場合があります。)

新年度から会計担当になる方のご相談などもお待ちしております。

すぎなみ協働プラザ