団体訪問 杉並区集団給食研究会

2023年10月9日、杉並区集団給食研究会の取材で荻窪タウンセブンに行ってきました。

杉並区集団給食研究会(以下研究会)は、区内の病院、事務所、介護施設、学校、幼稚園、保育園等に給食を提供している施設(健康増進法21条に基づく特定給食施設)が喫食者(利用者)の健康づくりを目指し情報交換や学習等を行う「食の専門家」の組織です。区民の健康的な食生活を応援するために「みんなの栄養展」を1975年より開催し、時代に沿ってメタボリックシンドローム対策や介護予防・フレイル・食育に関するテーマで健康づくりを応援しています。

この日、研究会は、杉並保健所の依頼を受けて、「タウンセブン秋まつり」に参加し、杉並保健所のブースとして「『食』を学ぼうスタンプラリー」を行っていました。

「つりゲーム」「やさいはかり」「まめつかみ」「食の安全クイズ」の4コーナーを廻ると景品がもらえます。研究会の方々は、「つりゲーム」を担当していました。主食、主菜、副菜の中から自分の好きなものを一つずつ釣り竿で釣って、トレーに乗せて献立を完成させていくゲームです。参加していた子どもたちは、自分の好きなメニューを楽しそうに釣っていました。

「やさいはかり」は、一日に必要な野菜の量を実際に計りに乗せてピタリを当てるゲームです。10歳以上は1日に350g必要なのですが、実際の野菜の量を知ることができて勉強になりました。

「まめつかみ」は、一定の時間内に何粒箸で違うお椀に移動できるか競うゲームです。
「食の安全クイズ」は、食中毒予防ポイントなどをクイズにしていました。
この日のお天気は、あいにくの雨でしたが、どのコーナーも、小さなお子さま連れのご家族など大勢の方々で賑わっていました。

スタンプラリーを廻ると、エコバッグや野菜のレシピが載っている冊子などたくさんの資料がもらえます。どのレシピも美味しそうで、さっそく料理に挑戦してみようと思いました!

杉並区集団給食研究会の代表の金子攻さんにお話を伺いました。
金子さんは、救世軍ブース記念病院の栄養課に勤務されているかたわら、研究会の代表も務められています。この研究会は、杉並区内で給食を提供する施設で働いている方々が、悩みごとの相談や情報共有、また勉強会を開催して、食に関する情報を区民の方々に提供する目的で作られたそうです。杉並保健所の研修とは別に、食事や衛生面をテーマとした勉強会を行っていて、以前は、食品工場の見学にも行っていたそうです。今年のタウンセブンの秋まつりは4年ぶりの開催で、やっとできるようになって良かったと仰っていました。コロナ禍以前は、栄養相談コーナーなども設置して今年より大きな規模で行っていたそうです。

最近のお困りごとは、人手不足でシフトを考えるのが難しいことだそうです。
学校給食は昼食だけですが、病院、介護施設、保育園などは、朝・昼・夕の3食を用意しなければなりません。「食」は、生きていくためになくてはならない大事なものですから、1食でも欠かすことはできません。栄養面、人員、材料のコストなどを考えながらの毎日で大変だそうです。でも、今日のようなイベントで、食の大切さを区民の方々に伝えることができ、また、来てくださった方々に喜んでもらえるのはとても嬉しいので、これからも頑張っていきたいと仰っていました。

杉並区民の「食」を応援している杉並区集団給食研究会の皆さま、これからも給食をどうぞよろしくお願い致します!そして益々のご活躍を応援いたします!

(左)杉並区集団給食研究会代表の金子攻さん

杉並区集団給食研究会 |すぎなみ地域コム (sugi-chiiki.com)

文責・写真:椎野