訪問レポート 杉並ボランティアセンター [ボラセン団体交流会]

杉並ボランティアセンター「ボラセン団体交流会」へ行ってきました!

 2026年1月31日、杉並ボランティアセンター主催の団体交流会に参加してきました。今回のテーマは「デジタルを使って活動力アップ」。「もっと自分たちの活動を知ってもらいたい!」「参加してほしい!」という想いや、デジタルを使って解決したいという想いを持つ地域活動団体やボランティアグループの皆さんが集まりました。

【目からウロコ!SNSの使い分け術】
 第1部では講師の秋本創さん(NPO法人埼玉情報センター事務局次長)から、「SNSとは」「各SNSの特性(Instagram、LINE、X(旧Twitter)、Facebook)」「紙とWEBの連携、AIの活用」など幅広くお話しいただきました。「この活動内容なら、X(旧Twitter)と相性がいいですよ」「動画で見せると、活動の雰囲気がパッと伝わります」など、現場経験に基づいた具体的なアドバイスをたくさんいただきました。

デジタル活用で活動の幅を広げるコツを語る秋本さん。熱意あふれる講義に、参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。

秋本さんのお話しを伺い、思わず心の中で「へぇ〜、そうなんだ!」と何度もつぶやいてしまいました。秋本さんは、さいたま市市民活動サポートセンターに在籍していた経験もあり、そこでの豊富な相談経験から、参加者に寄り添った目線で話をしている姿に、同じ中間支援の立場としてたくさんの学びを得ることができました。

【リアルな声が飛び交う交流タイム】
 休憩を挟み第2部では、グループごとに情報交換をする交流会でした。各団体がどのようにICTを活用しているか、リアルな「本音」が語られました。
※ICT・・・情報処理および通信技術の総称を指す用語のこと。スマートフォン、SNS、Web会議ツール(Zoom等)を使い、業務効率化や情報共有の迅速化に役立てることで、運営メンバーの負担を軽くする工夫のこと。

参加したグループで特に話題になったのはLINEのオープンチャットでした。オープンチャットで情報を発信しているという団体の方に、オープンチャットに関する質問が飛び交いました。「匿名で気軽に参加してもらえるのが魅力」というメリットがある一方で、「匿名だからこそ、不適切な書き込みへの対策も必要」という課題も。便利さの裏側にある“運用のコツ”を共有できるのは、こうした対面交流の醍醐味です。

【つながりが広がる、うれしい瞬間】
 会の締めくくりには、すぎなみ協働プラザが窓口となっているポータルサイト「地域コム」を紹介しました。地域コムとは、杉並区が持つ地域活動団体を紹介するポータルサイトの名称で、すぎなみ協働プラザ登録団体が利用することができます。

終了後、「はじめまして」の団体さんから「団体登録を検討したい」とお声がけいただき、新たな出会いに嬉しくなりました。素敵な機会をくださった杉並ボランティアセンターの皆様、本当にありがとうございました。

会場には、すぎなみ協働プラザにご登録いただいている団体の方も多くいらっしゃいましたが、「はじめまして」の方とも、つながりを広げることができ、とても有意義な時間となりました。

この交流会をきっかけにデジタルというツールを通して、杉並の地域活動の輪がさらに広がっていくことを期待しています。来年の団体交流会も楽しみです。

文責・写真:大庭
講師写真提供:杉並ボランティアセンター

一般社団法人自考館 訪問レポート

2025年12月20日(土)に、一般社団法人自考館の講座を見学してきました。

自考館は中学1年生~社会人の市民を対象に、ジャーナリストによる作文・小論文講座と、各分野一線の講師によるゼミを実施する一般社団法人として、2025年7月に設立されました。フェイク情報があふれ、日本の衰退が進む中、受験、就活に役立てるだけでなく、生き抜くための「本質力」と、「社会創生を促す力」を身に付けることを目標として掲げる非営利の団体です。
講座・ゼミは2025年10月4日を前半第1回として、毎月第1~第3土曜日に開催され、今回は前半最後の第9回目の開催となりました。

ゼミ・講座に入る前に各塾生が「私は素敵な大バカです」と銘打っている襷をかけ、それぞれの「私の大バカな社会創生案」を発表しました。自考館では、古びた常識やルールにとらわれず、未来のために大胆なアイデアを出す思考ができる人を尊敬すべき、「大バカ」と称しています。塾生からは「江戸時代への見直し」、「一人住まいを守る」、「選挙権の改革」、「愛を感じられる学校」、「ロボテックスホテル」等のユニークで興味深い提案が出ました。
「物価の高騰の高騰は日本の国力低下を象徴しており、日本人は確実に貧しくなっている。様々な社会問題を解決し、未来を切り拓くために、社会を創生する『奇跡』をあちこちで起こす必要があるのではないか。『大バカ』とは、価値基準をゼロベースから見直すことである」と代表の岡田氏から説明がありました。

【第1部】15:00~16:30 「社会創生②講座」 
講師:岡田代表
塾生による小論文の発表が行われました。今回はその中で「民主主義の行方」が取り上げられ、参加者全員に講師より選ばれた小論文のコピーが配布され、それを読んで、参加者同士での意見交換があり、最後に代表からわかりやすい解説がありました。
その後小論文の基礎を学び、表現パターン等の書き方の講義がありました。

【第2部】16:30~18:00「現実をどう変えていくのか~新人議員が直面するアレコレ」
講師:長野県松本市議会議員花村恵子氏
最初にメディア、介護関連等の経験を経て松本市で議員になるまでのお話をお聞きしました。次に、取組まれている対策・解決策・問題点を詳しく発表されました。最後に塾生に向け「私が議員だったら、これをこう変える」という課題が提示されて、塾生からは「政治教育の衰退対策」、「継続的ワークショップ開催」「地域資源活用」、「会派改革」、「学校教育改革」等のそれぞれの本質を突いた意見が発表されました。

【映画監督松原文枝氏からのお話】女性文化賞を受賞された松原氏から、戦中満州で起きた壮絶な事実のドキュメンタリー映画「黒川の女たち」の紹介があり、過去の過酷な事実と向き合った日本人やこの映画をめぐり、貴重なお話を伺いました。

今回は大学生、院生、教育関連、報道関連の方々と幅広い参加者がおり、いろいろなお話にふれて、日常では得られない新たな視野が広がる有意義な経験でした。この講座を通じてメディアや議員さんのお仕事についても気づきと学びがありました。
今後も自考館の専門知的識を生かした活動の展開、地域住民や団体を対象とした表現力、想像力を高める専門講座の実施、中高生向けの作文講座の開催などを通した社会貢献を期待します。

一般社団法人自考館
HP:https://jikohkan2025.com/

                     写真・文責 小林

団体訪問 NPO法人DANKAIプロジェクト「ルンルン学習室」×すぎなみ食育推進の会 「みそ玉づくり」

NPO法人DANKAIプロジェクト(以下、DANKAI)が主催するルンルン学習室と、すぎなみ食育推進の会(以下、すぎ食)との協働による「体験型学習プログラム みそ玉づくり」に、すぎ食代表の堀田さんよりお誘いいただきました。

DANKAIさんもすぎ食さんも、過去に訪問したことがありますが(※)、今回はDANKAIの「学習支援」と、すぎ食の「食育推進」という、地域課題解決を目指す二つの活動が連携し、とても興味深い特別プログラムを開催するとのことなので、早速見学に行ってきました。

■「すぎ食」と「DANKAI」の出会い

この素敵なコラボレーションのきっかけを、すぎ食代表の堀田さんに伺いました。
すぎ食を立ち上げた後、「食育で何かお手伝いできないか」と杉並区社会福祉協議会に相談に行ったところ、DANKAIさんを紹介されたのが始まりとのこと。

当初は食育の講師として関わりましたが、堀田さんが子どもたちの学習支援もできることから、学習サポートも手伝うようになり、時々特別プログラムとして「みそ玉づくり」(親子参加可能)を開催しているのだそうです。

親子で笑顔満開!「みそ玉づくり」

子ども達の学習が終わり、いよいよワークショップを開始。

この日はルンルン学習室の子どもたち5名に加え、きょうだいや保護者の方も参加し、学生ボランティアや団体スタッフを含めると総勢16名が参加!

まずは、すぎ食の堀田さんから、もしもの「発災時」の食育について、大切なレクチャーがありました。みそ玉を作って冷蔵庫に入れて保存し、お湯を注ぐだけで味噌汁が作れる手軽さは、発災時にはとても役立つそうです。普段の日常生活でも「一汁一菜」を心がけた食事を手軽に作るために、いつでも冷蔵庫にみそ玉を作っておくと良いと伝えていました。

アレルギーの確認も丁寧に行って、いざ実践へ!机の上には、3種類のお味噌がずらり。自分好みにブレンドしても良し、好みの1種類だけでも良し、サランラップにスプーンですくって乗せ、その上に顆粒だしと具材を乗せて、ラップで包み丸く仕上げます。この日の具材は、乾燥野菜でしたが、乾燥麩や乾燥わかめ等、具材は好みで変えられます。学生ボランティアをはじめ、スタッフも皆、夢中になって「みそ玉」を一人3個ずつ作っていきます。

■おいしいお味噌汁、いただきます!

みそ玉が完成したら、すぎ食の小田さんから地域ごとの味噌の種類の違いや味噌の栄養について、また、味噌は隠し味としてカレーに少し入れるとおいしいという豆知識を教えてもらいました。「へえ~」という声もあがり、皆、興味津々でした。

その後、いつもルンルン学習室で提供されている手作りカレーライスと一緒に、自分たちで作ったみそ玉をお味噌汁にして実食しました。「このお味噌がおいしい!」「カレーに少しかけてみたらおいしい!」と和気あいあいに食事を楽しみ、会場は終始、笑顔と活気に包まれていました。

終了後に、主催者からお話を伺いました。

DANKAI代表の栗田さんは、「活動を始めてから、今年の3月に初めて6年生がルンルン学習室を卒業した。来年3月にも卒業していく児童が2名いる。新年度にはまた新しい児童との交流が生まれることが楽しみ」と話してくれました。いつもおいしいカレーライスを作っているDANKAIメンバーの藤澤さんからは、「これから新しい事業も展開していきたい」とワクワクするようなお話を伺えました。今後の展開が楽しみです。また、カレー作りのボランティアをしている安達さんからも、「子どもたちからたくさんの元気をもらうと心が洗われて、ここは私の居場所です」と素敵なお話を聞くことができました。

すぎ食の堀田さんと、小田さんは、「今回のようにそれぞれの団体の強みを生かしながら共に事業をできることはありがたく、喜びを感じている。相乗効果が生まれていると思う。12月はクリスマス会を予定しています。子ども達との触れ合いがいつも楽しみです」とのことでした。

帰り際、「またいつでも遊びに来てください」と笑顔でお声がけいただきました。
ルンルン学習室とすぎなみ食育推進の会の今後の活動に、引き続き注目していきたいと思います。


(※) 過去の訪問レポート
NPO法人DANKAIプロジェクト「ルンルン学習室」見学訪問
https://member.sugi-chiiki.com/nposupport/dankairoject/

すぎなみ食育推進の会 インタビュー
https://member.sugi-chiiki.com/nposupport/shokuiku-suisin/

文責・写真:大庭

団体訪問 蚕糸の森おはよう会

2025年11月22日(土)、東京メトロ丸の内線、東高円寺駅近くの蚕糸(さんし)の森公園(※1)で行われている「蚕糸(さんし)の森おはよう会」の活動に参加してきました。

蚕糸の森おはよう会は、蚕糸の森公園で散歩、掃除をしていた地域住民が、地域の健康推進と親睦を深めようとラジオ体操を始めたことをきっかけに、1986年8月10日に設立された団体です。雨天時と年末年始以外は毎日活動しています。

早朝の6時15分に会場である蚕糸の森公園内つどいの広場に着くと、既に50名ほどのメンバーが集まっていました。

団体の役員の方々が、のぼりの設置、CDラジカセの準備を行い、ラジオ体操の指導者資格を持つ3名の方が中央に立ち、スタートしました。

6時25分からみんなの体操(※2)、6時30分からラジオ体操第1・第2を行いました。その後、希望者が残り、気功(練功十八法)を行いました。

みんなの体操と中国由来の健康体操である気功は、動作がより緩やかで膝や腰への負荷が少なく、ラジオ体操の前後にウォーミングアップ・クールダウンとして実施しています。
気功が終わると、メンバー同士で挨拶やお話をしていました。

前に立っていた、ラジオ体操の指導者資格を持っている齋藤さんにお話を伺いました。
「ラジオ体操の指導者資格を取得するため、月1回、錦糸町駅近くにある墨田区総合体育館に通い、ラジオ体操講習会を10年間受講しました。試験科目には筆記、実施、作文がありました。この会に参加して20年以上になります。おかげさまで医者いらずです。」
と仰っていました。

代表の中川さんにもお話を伺いました。
「2024年の4月からクールダウンのために気功を取り入れました。メンバーの最高齢は96歳、ラジオ体操の動きは意外とハードなので、緩やかな動きの気功は高齢者にはピッタリなのです。この会の後に、蚕糸の森公園の花壇で花木の手入れをする方、公園の周り(1周700m)を歩いてから帰られる方、情報交換をされて帰られる方などいらっしゃいます。健康のためではなく、コミュニケーションの場としての役割も果たしています。当団体は、蚕糸の森公園が開園された3ヶ月後に設立されました。地域の方々は、こんな公園ができることを望んでいたのだなと思います。」
と仰っていました。

他のメンバーの方たちからも、「毎日参加するのが日課です」、「こんな素敵な公園が近くにあり嬉しく思います」、「公園の中は空気が澄んでいて気持ちよいです」、などお話を伺いました。

また、こちらの団体は、杉並区の健康づくりに積極的に取り組む事業所・団体を表彰する「健康づくり表彰」で、令和7年度の最優秀賞を受賞されました。(※3)

帰る頃には、蚕糸の森公園の木々の紅葉が朝日に照らされてとても美しく、運動後は身体が軽くなり、すがすがしい朝の始まりとなりました。

【蚕糸の森おはよう会 公式サイト】
https://www.sugi-chiiki.com/sanshinomori/
★おはよう会に参加ご希望の方は、蚕糸の森公園つどいの広場(おおきなスズカケ(プラタナス)の木の下)で、体操の指導・機材の片付けを行っている役員にお気軽にお声掛け下さい。

(※1)蚕糸の森公園
1911年農商務省原蚕種製造所(後の農林水産省蚕糸試験場)が当地に開設される。1980年蚕糸試験場が茨城県つくば市へ移転。1986年5月31日、跡地が蚕糸の森公園として開園。試験場の跡地には杉並区立杉並第十小学校も移転。https://www.city.suginami.tokyo.jp/s100/shisetsu/14821.html

(※2)みんなの体操
子どもから高齢の方、身体に障害のある方も気楽にできる体操として、1999年10月に郵政省とNHKが制定。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AE%E4%BD%93%E6%93%8D

(※3)令和7年度健康づくり表彰https://www.city.suginami.tokyo.jp/s045/news/17612.html#p1

文責・写真 椎野

団体訪問 1つだけ美術館

2025年11月、杉並区阿佐谷のパール商店街の一角にオープンした「1つだけ美術館」を訪問させていただきました。
1つだけ美術館は「1つ1つを、1人1人を大切にしたい。全ての物事に内包されている芸術性を伝えたい」そんな思いで運営されている美術館です。

代表理事のよしおかりつこさん(左)と
副代表理事の吉岡正人さん(右)

「1つだけ美術館」は代表理事のよしおかりつこさんの故郷である香川県で営まれていましたが、ご自身の活動で度々訪れていた東京でも「1つだけ美術館」を広めたいという想いがあり、それを形にするべく、都心で落ち着いて活動できる場所を探していたところ、いまの阿佐谷の場所に決められたそうです。確かに東京の「1つだけ美術館」は阿佐谷パールセンター商店街の一角にありますが、活気ある通りの中にあるとは思えないほど静かで伸びやかな空間でした。

この日は参加者がアート作品への参加(編み物など)をしながら、アートやご自身についてのお話をする会と、子どものころに戻って、自分が最初に触れたアートについて付箋に書きだし、そのアートについて当時の気持ちを思い出しながら語り合うワークに参加させていただきました。
各々の思い出アートの中から「子どもたちにやってもらうならばどんなことができるでしょう?」というよしおかさんからの問いに、「大人が子どもに絵本を読み聞かせするのではなく、子どもたちに絵本を読んでもらう」「体を動かしながら作るアート作品として、大きな筆で書初めをする」など楽しい想像が拡がり、次のイベントに繋がりそうなワークとなりました。

美術館がNPO法人という法人格を持っているのは珍しい形でしたが、
「私設美術館だと自分が好きな作品に偏ってしまうかもしれなくて、それよりもソーシャルなものにしたかったので、より広がりや継続性を持たせるためにNPO法人という選択をしました。」
と、よしおかさんは語られていました。

この日はプレオープンでしたが(本格的なオープンは2026年3月5日)、気軽にアートに触れられる新しい文化・場所として「1つだけ美術館」が生まれたことで阿佐谷の町に楽しみが一つに増えました。

会員さんと一緒に

1つだけ美術館
〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1丁目18−6 第七スカイビル 501(5階)
HP:https://1museum.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/1museum_tokyo/

写真・文責:有川