エッセイ集「26歳計画」2009年卒業・椋本湧也さん

 本校2009年度卒業生の椋本湧也さんがエッセイ集を自費出版しました。
 48人の「26歳たち」がそれぞれ2ページのエッセイを、思いの向くまま、書き綴っています。
 人から人へ、リクエストを繋げ、編集された本書ですが、企画も興味深く、また、原稿をまとめあげた椋本くんの気力に拍手を贈りたいと思います。多くのお友達の協力を得られた背景には彼の人柄によるところも多いでしょう。
 中学校図書室に2冊ありますので、機会があれば、手にとってご覧ください。

著者・卒業生の 椋本湧也さん からのメッセージ

みなさんこんにちは。卒業生の椋本です。
 2020年の夏、当時旅行会社で働いていた僕はやることがなくなり、ワンルームの自室で「これからどう生きていこうか」なんてちょっと大げさなことを考えていました。
だけどしっくりくる答えは何一つ見つからなくて、モヤモヤが消える気配はまったくない。
一人で考えていても仕方がない…だったらこの世界に生きる同世代たちに「彼らがいま考えていること」を聞いてみよう!
そんな小さな思いつきがこの本をつくるきっかけでした。
 本を出してみて思うのは、本来記されるはずじゃなかった言葉とか、本来語られるはずじゃなかった会話とか、本来生まれるはずじゃなかった想いとか。
自分がつくったモノが、この世界のどこかで、名前も知らない誰かの生活に触れる瞬間。
その小さな社会性みたいなのがモノをつくることの価値なのかなぁとなんとなく。
なにはともあれ、行動してみないと何も始まらない。
だから考えるよりも先にまず自分の直感を信じて動いてみる。
そして行動しながらしっかりと考え続けること。
その繰り返しこそが、結果として自分だけの道になっていくんだと思います。
色々大変なこともあると思いますが、お互い頑張っていきましょうね!

「高中の先輩達!」情報募集のお願い

高井戸中学校支援本部では、高井戸中学創立70周年を記念し「高中先輩文庫」を企画し、高中の卒業生の方々の著書・CDなど著作物の情報を掲載し始めました。


 在校生には母校への誇りを、同窓生には懐かしい高中時代を思い出すきっかけつくりをしていただきたいと思いから、これまでの卒業生のご活躍を「支援本部だより」やホームページで紹介し、学校図書館には本やCDなど著作物を購入して「高中生の先輩文庫」として寄贈、在校生や保護者など多くの目にとまるよう、PRしてきました。

著作や音楽活動、NPO活動、コンクール受賞、スポーツ分野での活躍、士業、医師等での活動など様々な道に進んだ先輩がいるはずです。
今後は、様々な分野で活躍する卒業生を知っていただきたいと思っています。

●卒業生お名前:
●卒業年度(生まれ年でも可):
●活動内容
例:著作名、アーティスト活動、コンクール受賞、団体主催、会社名、医院名など
●お知らせいただいた方との関係:(友人・知り合い・家族・本人など)

●お知らせ方法:
takachu.shienhonbu@gmail.com に 
件名:高中先輩文庫情報
とお書きいただき、上記内容を本文に記入の上、お知らせください。

たくさんのご協力をお待ちしています!

【石川次郎さん】 エディトリアル・ディレクター


高井戸中学から都立富士高等学校を経て、1964年に早稲田大学卒業後、海外旅行自由化を受け、海外旅行専門のトラベル・エージェントに勤務。
その後、平凡出版株式会社に入社し、「平凡パンチ」誌で編集者生活のスタートを切る。「Made in USA」「SKI LIFE」などでカタログ的表現の雑誌づくり研究のあと、「POPEYE」創刊に加わる。現マガジンハウス最高顧問の木滑良久氏との共同作業で、引き続き「BRUTUS」「Tarzan」「GULLIVER」などを創刊。各誌の編集長を歴任する。
1991年10月よりマガジンハウス広告局長。

1993年2月末同社退社。同年4月、編集プロダクションJI inc.(株式会社ジェイ・アイ)を設立。「Seven Seas」編集長などを務める。また、六本木ヒルズ内にある「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」や川崎の「LA CITTA DELLA」など商業施設のプロデュースなども手掛ける。1994年4月より2002年3月までテレビ朝日「トゥナイト2」の司会としても活動。

高井戸中学ではバスケットボール部と美術部に所属していた。

【坪松博之さん】作家・サントリー広報部長

1960年東京生まれ。

1973年に高井戸中学校に入学。

1983年早稲田大学卒業後、サントリー株式会社に入社する。

広報室に配属されPR誌「サントリークォータリー」の編集を担当し、同社の大先輩である開高健、山口瞳を担当する。

現在はCSR推進部で東日本大震災復興支援、チャレンジドスポーツ支援を担当している。

著者に『壽屋コピーライター開高健』(たる出版)、『Y先生と競馬』(本の雑誌社)がある。


高井戸中学在学中、国語授業の一環として「アンネ・フランク」のお父さんに手紙を書こうと立案された小林先生に指導を受け、アンネのバラ初代の活動に参加。アンネのお父さんにあてた文集の編集に参加。当校アンネのバラ40周年行事では、当時の話を生徒たちにご講演いただいた。


【横山 健さん】アーティスト


高井戸中学~成城高等学校を卒業、1991年にHi-STANDARDを結成。1994年にデビュー。1999年にはレーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」を設立し社長を務める。1990年代後半から2000年代初頭に起こったメロコア・ムーブメントを牽引してきた。2000年のHi-STANDARD活動休止後はBBQ CHICKENSのギターを担当。

DEAD AT BUDOKAN RETURNS [DVD]
2016年3月10日に行われたHi-STANDARDのKen Yokoyamaの日本武道館公演『DEAD AT BUDOKAN RETURNS』。全国ツアー「Sentimental Trash Tour」より、ファイナル・日本武道館公演をDVD化。2008年以来、約8年ぶりとなった日本武道館で繰り広げた熱狂的なステージを堪能できる。

横山健 随感随筆編 (扶桑社刊)
「自分を信じないで、誰のための人生なんだ――」
バンド「Ken Yokoyama」のフロントマン、自主レーベルのピザ・オブ・デス・レコーズ社長、そして、再始動したハイ・スタンダードのギタリストとして日本のインディーズ・シーンを牽引し続けるパンク・ロッカー横山健。
今まで疾走感とエモーション溢れるビートに乗せてメッセージを叫び続けてきた彼が、初めて自らの思いを活字という形で世に送り出す本書には、横山健という一人のロックンローラーが、その時その時に何を感じたか、どのような葛藤を抱えていたか、どんな肚の括り方をしてきたか、文字として表現せずにはいられなかった彼のもうひとつの「叫び」が記されている。