イントロカフェオンライン 若者支援を知る~ 開催レポート①

①若者の今と必要な繋がり ~10代の孤立と貧困に向き合う~

イントロカフェは様々なテーマの話を聞き、社会課題や地域活動を知るキッカケの場。

スピーカーを招いて、話を聞いたり参加者も含めて話ができる企画です。

11月に3回開催のイントロカフェオンライン、

第1回目は「若者の今と必要な繋がり 10代の孤立と貧困に向き合う」をテーマに大阪で活動する 認定NPO法人D×P(ディーピー)の佐々木貴史さんにお話を伺いました。

 まず佐々木さんから参加者への、「実際に関わりのある10代は何人いますか?」との問いかけから始まりました。「まったくいない」「2~10名くらい」との答えが出て来るなど参加者の周りには10代との関わりが多い参加者は少ない様子。

日本の10代は2000万人程、人口のうち16%で

その2000万人をイメージしながら話は進んでいきました。

そして、様々な原因から孤立している若者の具体的な数が示され

この数字の大きさに驚いたという方がたくさんいらっしゃいました。

不登校の中高生 約23.9万人、

高校中退 約4.2万人、

10代の無業者 約9万人

高校卒業後の進路未決定者数 約6.7万人

子どもの貧困(17歳以下)は7人に1人  (以上講師資料より)

国の支援制度では10代には使いづらい面があり、現金給付と食料支援の仕組みをつくったこと、

オンラインで相談できる「ユキサキチャット」(全国6000人程の登録)での相談例(食料支援、現金給付、進路、就職、自立について)を紹介いただきました。

後半は数名にわかれての意見交換と質疑応答を行いました。

最後に佐々木さんからは、

この活動は地域の人、あらゆる方面の力を借りて成り立っているということ、

そして大事にしているのは、相談者との信頼関係、普段の対話の積み重ねで、信頼を築くことができると感じている、とお話されました。

わたしたちにできることは…

1知る

2触れる・体験する

3アクションする(ボランティア活動、寄付など)

まずは自分が暮らすこの国で身近に起きている現状を知ることで、変わることがあるかもしれないと思いました。参加者の皆さまからも感想をいただきましたのでご紹介します。

【参加者の皆さまの声】

・困難に直面する若者の実態をいかに知らなかったかということに気付かされた

・10代の方達と接する機会が無いので、厳しい現実のある事を知りました。

・日常で接している方というのは、割と元気で生活にも困らない方と、改めて思い知った気がします。

・10代、特に18~19歳のこどもたちとの課題が身近に感じられた。制度から漏れてしまっている世代をどのように支援していくか考えるきっかけになった。

認定NPO法人D×PさんのHPはこちら

URL https://www.dreampossibility.com/

日時:11月5日(金)18:30~20:00

場所:オンライン(zoom)

講師:認定NPO法人D×P(ディーピー)佐々木貴司 氏

参加費:無料

イントロカフェオンライン~若者支援を知る~

次回からは…

第2回「安心できる居場所がない!」

日時:11月19日(金)18:30~20:00

場所:オンライン(zoom)

講師:NPO法人BONDプロジェクト代表 ルポライター 橘ジュン氏

参加費:無料

第3回「若者の“やってみたい”を応援する」

日時:11月26日(金)18:30~20:00

場所:オンライン(zoom)

講師:アクトインディ株式会社 新規事業開発部所属 石川大晃 氏

参加費:無料

申込み:https://introcafe211126.peatix.com/