【報告】アンネのバラ 芽継ぎ講習会

2月11日日曜日に、高井戸中学校にて、芽接ぎの講習会を行いました。
参加者は14名。小林先生の高中の前の赴任校 泉南中学校からお二人。生徒も3人参加してくれました。感激です。

簡単に芽接ぎの要領を説明すると、原種のノイバラを種から育てた1年ものの台木に、育てたいバラの芽を貼付けます。これが芽接ぎ。簡単でしょ。
まあ、そこはコツがあって、ビギナーズラックでうまくいく人も、何年たってもうまくいかない人もいます。

今回参加者の中で、Iさんが2年前は10本のうち7本ついたと報告してくれました。ところが去年は1本も成功しなかったとか。一昨年簡単についたので、ちょっと手を抜いたのか、愛情が足りなかったと感想を述べてくださいました。愛情、って大切なんですね。また一昨年の株も風で4本ほど折れたそうです。大きくなったら、支柱をするのも大切ですね。

芽接ぎは手術のようなもので、丁寧にゴミをつけずにピタッと形成層と形成層をくっつけると、根から吸収した水分や栄養分が貼り付けた芽に運ばれ、その芽が伸びてくれるわけです。芽の上の台木の芽はカットし、貼り付けた芽を頂芽にすれば成功です。

さて、今年は何本成功するでしょうか。結果が楽しみです。

【報告】アンネのバラ 1月

本日は雨がやむかやまないかの判断が難しく、皆さまも気をもまれたことと思います。
結果的に1時の作業開始時間にちょうど雨が上がるというきわどさでしたが、
14人の方が参加して下さり、200本以上の株に対し、穴掘り、肥料入れ、
腐葉土類の混合と散布という一連の作業をすべて終了することができました。

皆、口をきく時間も惜しんで次から次へと手際よく作業を進め、全身泥だらけになりながら
奮闘して下さいました。3時40分には片付けまですべてが終わり、その速さに
おもわず「奇跡!」と、天を仰ぎました。素晴らしい集中力でした。

終了後は伊藤さん手作りのあったかい豚汁をいただき、疲れをいやすことができました。
ご参加の皆さま、全体の指揮を執って下さった川池さん、本当にお疲れ様でした。
願わくば今晩また雨が降って、土中の肥料を株がしっかりと吸い上げてくれますように。

【報告】秋のバラ公開

2023年度秋のバラ公開が無事終了しました。

今回の来場者は

10月7日(土)65名
10月8日(月)54名
10月10日(火)59名  でした。

今回は生徒が大活躍してくれました。

先ず1つ目、受付のお手伝いに来てくれた生徒さんたちが、事前にバラツアーの説明原稿を読み合わせ練習し、7日、8日の2日間、4人の生徒が実際にお客様を前にして説明を行いました。

「元保護者、広島出身のご夫婦などが熱心に聞いてくださり、お褒めの言葉をいただいた。」

「先生やPTA、サポーターズにもとても好評だった。生徒が一生懸命説明してくれる姿に、聞く側も気持ちが向きます」などの報告があり、生徒の頑張りを誇らしく思いました。

2つ目は、美術部の生徒(2年生)の一人が、自主的にバラの絵を描いて届けてくれました。

水彩画で複雑な色合いが表現され、とても素敵でした。コピーしてパウチしたたものを外に飾り、原作は額に入れて展示室に掲示しました。

来年のポスターにもこの絵を使えるといいなと思っています。

また、美術の授業でアンネのバラを題材に2年生全員が描いた水墨画が、職員室前に展示されており、「入り口近くに飾ってもっと多くの方に見ていただきたかった」という意見がありました。アンネのバラが各教科で使われ、学校全体の取り組みになっていることを実感します。

3つ目、新委員長の生徒が、ネットで感想を集めるアプリを作ってくれました。所定のQRコードにスマホをかざすと「バラ公開」のページが開き記入できるというもので、すでに10人近くの方から感想が届きました。中学生のIT能力の高さには感嘆します。

春に比べると花が少なく、満開の時期を予定に合わせるのも難しい「秋の公開」ですが、今回も来場された方々に喜んでいただき、学校、生徒、サポーターズ、PTAの関係づくりの面でもいろいろと収穫がありました。皆様のご協力に再度感謝申し上げます。本当に有難うございました。

【報告】アンネのバラ 真夏の作業

8月20日8時集合。
こんなに早い時間でも、すでに暑さを感じました。
集まったメンバーは9名。
30分ごとに休憩して水分補給を行いながら、約2時間半の作業を終えた時は、全員汗だくです。
夏の作業は大変です。

作業内容は、まずは雑草取り。取っても取ってもすぐに生い茂る雑草。特にA,B花壇はあっという間に増えるので雑草との格闘は終わりがありません。そして雑草取りと並行して「肥料やり」と「夏季選定」を行いました。技術指導のkさんに教えていただいた作業の方法やコツを、参考までにご紹介したいと思います。

1 肥料やり
●「バラの肥料」(市販のもの)を大株に3握り、中株に2握り、小株に1握りを株周り20〜30cmにまきます。
●肥料をスコップで軽く土の中に耕すように入れ込みます。耕すことによって、土に酸素を入れます。
2 夏季剪定
夏季剪定の目的は、秋に一斉に花を咲かせるためです。
●花壇XY(体育館側)と花壇DE(校門外)は、ABCに比べて、日照時間が少ないので、早めに剪定します。
【剪定のコツ】
●高さは、上から1/3ぐらい剪定する。
●すべての枝に鋏を入れる。
●樹形を整える。
●枯れた枝や短い細い枝は元から除去。蕾も取ってください。

【報告】アンネのバラ 春の一般公開 2023

【5月6日(土)】
晴れでしたが大風で花弁がたくさん飛びました。それでも4日間の公開のうち貴重な晴天という予報を頼りに、大勢の来場がありました。家族連れやお友達同士、ワンちゃんを抱っこしてと多彩な顔触れ。嬉しかったのは福祉施設の車が次から次と訪れ、たくさんのお年寄りが介助の方々とともにバラを楽しんでくださったことです。また、サポーターズ有志がアンネのバラ栽培に協力している高井戸清掃工場の職員も数名で来訪。5年前に工場に移植してから初めてのことでした。アンネのバラを所有する施設や学校同士のつながりがさらに広がり、強まることを願います。
来場者数:272名(うち、区内212、区外60、卒業生21) お手伝い:生徒11 大人16

【5月7日(日)】
予報通りの雨(涙)。午前中は小雨でしたが午後3時終了時には大雨でした。生徒たちは1時に帰宅してもらいました。雨の中、最後までいて下さった皆様はお疲れ様でした。来場者が少ない日は逆にチャンスだと考え、生徒たちに交代で「展示室ガイド」の練習をしてもらいました。花壇見学用に作ったガイド原稿を参考に、生徒自身の知識も加えて展示コーナーにあるたくさんの写真をお客さんに説明する練習です。難しいところは鳥生が手助けしましたが、みんな上手にできます。写真のキャプションがもう少し多ければ、生徒だけでも十分に解説できることが分かりました。「展示室用の原稿も作りましょうよ」と3年生女子が提案してくれました。いいね!!ますます「みんなのアンネのバラ」になりますね。 
来場者:122名(うち区内117、区外5、卒業生12) お手伝い:生徒8、大人15

【5月8日(月)】
朝は小雨で体育館入り口に受付設置。しおれてしまった花ガラや地面に落ちた花弁をお手伝いの皆さんがきれいに取り除いてくれました。今年は開花が早かったので、公開時に花が残っているか心配でしたが、花ガラを摘み取ったあともまだ満開と言えるぐらい十分きれいで、胸をなでおろしました。30分くらいで雨も上がったので、受付やアンケート記入のテーブルを外に運び出しました。サポーターズのメンバーが少なかったので、初めて参加されたPTAの皆さんは慣れない受付や来場者への対応で大変だったと思います。有難うございました。
来場者:41名(うち、区内35、区外6,卒業生3) お手伝い:大人11

【5月9日(火)】
終了日。今回一番のピカピカの晴天でした。半日だけの開催なのに123名のお客様。受付もひっきりなし。サポーターズの友人や知り合いも数多く来場。久しぶりの出会いも多く、あちらこちらで談笑の輪が広がりました。まさに「バラが人をつなぐ」です。以前株分けしたアンネのバラを一生懸命育て、毎年素敵なクリスマスカードを送ってくださる大泉ぺテル教会の皆さんも来られ、花の育て方についても熱心に質問されました。鳥生では説明できないこともあり、技術指導の川池さんがいればなあ(今回は骨折でお休み)と天を仰ぎました。これまで株分けした学校がたくさんありますが、そのバラが今どんな状態か知りたいです。寄贈だけで終わらせず、ぺテル教会のように交流を続け助け合う関係を作れるとよいと思いました。他にも、保育園の大勢の園児が先生の引率で、介護施設のお年寄りが車で、清掃工場の前回とは別の職員が4名等々、コロナの収束(完全ではないが)に伴い、バラ公開は賑やかさを取り戻しました。嬉しいです。
来場者:123名(うち、区内109、区外14、卒業生4) お手伝い:大人11

【5月10日(水)】
おまけ。公開日は終わりましたが、高井戸地域区民センター運営協議会から学校に依頼があり、「高井戸清掃工場と高井戸中学校のアンネのバラ・ツアー」に申し込んだ約50名の区民が、2回に分けてアンネのバラを観に訪れました。旗を持った職員を先頭に、第1陣は09:20、第2陣は工場見学を終えた後の11:20に来られました。両方とも20数名の団体なので、さらにそれを2班に分け交代で、花の説明と高中とアンネのバラの関係や歴史などをお話しし、展示室も静かに(授業中なので)見てもらいました。

以上、5日間で約600名の来場者を迎え、春の公開は終了しました。
受付や案内や清掃や片付けや、皆さんのご尽力のおかげでスムーズに、事故もトラブルもなく終わることができ、心から感謝申し上げます。
アンケートにはたくさんの感想が書かれていました。整理の上、いずれ皆さまにもそれらの感想の一端をご紹介したいと思います。