ステップアップ講座「おさえておきたいNPO会計の基本(科目、日々の現金管理・税務について)」開催レポート

ステップアップ講座「おさえておきたいNPO会計の基本(科目、日々の現金管理・税務について)」を開催いたしました。


プラザはこれまでにも会計の基本についての講座を開催してきました。その都度日々の会計処理に携わっていらっしゃる方にご参加いただいております。会計処理は細かい作業で小さな疑問も多いことと思います。その疑問が少しでも解決できることを目標に企画しています。今回もこれから団体を立ち上げようと思っている方、実際の会計担当の方にご参加いただきました。
講師には公認会計士・税理士の加藤俊也先生をお迎えしました。加藤先生はNPO会計税務専門ネットワーク理事でもいらっしゃいます。

社会を変えていかなくては改善されない問題に取り組んでいるNPOや団体、その活動のためには外部からの資金調達が必要です。
はじめに活動とお金の結びつきについて、NPO会計基準、会計報告の統一ルールについてお話しいただきました。
そして実際の現金処理について具体的な出金伝票の記入方法や、帳簿、銀行通帳との管理について丁寧に教えていただきました。
後半では電子帳簿保存制度、インボイス制度にも触れました。


参加された方からの声をご紹介します。
・地域支援を考える時、NPO法人とするには難しさが多いのだと思った。
・NPO会計基準のある意味が共通ルール、分かりやすさのためと、知り納得した。
・インボイス、電子帳簿保存について知ることができ、有益だった。
・インボイスについてもっと知りたいと思う。
・とても充実したわかりやすい内容で、参加してよかった。

すぎなみ協働プラザでは、NPO法人や任意団体向けの会計・労務の講座を毎年開催しています。今後も団体様の声をもとに、運営の手助けとなるような講座を開催してまいりますので、ぜひご参加ください。

写真・文責 有馬

イントロカフェ 「まちの困りごとをみんなで解決する!~協同労働という働き方~」開催レポート

イントロカフェ「まちの困りごとをみんなで解決する!~協同労働という働き方~」を開催いたしました。これから地域活動をしたいという個人の方から、活動の幅を広げたいと思う方まで、18名の方にご参加いただきました。


2022年10月に協同労働組合法が施工され、出資・意見反映・労働が一体となった新しい形の法人制度「協同労働組合」が誕生しました。今回は、地域に根差した仕事がしたい、まわりの困りごとをみんなで解決する仕事に関心があるけれど、何から始めていいか分からない方向けに、「協同労働」についてイントロカフェでお話を伺いました。日本労働者協同組合・ワーカーズコープ東京北部事業本部から、杉並エリアマネージャー徳田優香さんと池田優さん、そして杉並区西荻窪で仲間を集め協同労働を実践しているリブレット共同代表の原田直子さんをゲストにお招きしてお話を伺いました。進行役には未来バンク理事・奥田裕之さんをお迎えしました。

初めに、徳田さんから協同労働組合の仕組みや法律などの説明をしていただきました。次に池田さんから、協同労働をするに至った経緯や現場のことを伺いました。池田さんは学童保育責任者と廃食油回収をしてバイオ燃料を作る活動の二つを協同労働組合で取り組んでいます。

最後に、信愛書店のオーナーでもあり、本のフィルムコート作業を協同労働で行う団体リブレットの共同代表・原田直子さんからお話を伺いました。同じく共同代表を務める鳩島由紀子さんが、隣で実際に本のフィルムコート作業を見せてくれました。原田さんからは、協同労働をするに至った経緯や、構成員の方々をどのように集めたのか、どのような人たちが集まったのかを詳しく聞かせていただき、今後の活動をしたい方には分かりやすく、笑いも交えながらお話しする姿から、楽しく生き生きとした現場が伝わる内容でした。

ゲスト一人ひとりの話の間に、進行役・奥田さんから参加者目線の質問が投げかけられ、より一層「協同労働」を理解できました。

参加者の方からは、

・「それぞれの意見を反映して事業が行われること」がポイントで、「合意形成の大切さ」が伝わりました。
・リブレットの運営内容を色々聞けて、質の高い実践を聞けて良かったです。
・現実に実践している方の報告、とても参考になりました。「やりたいこと」「こうだったらいいね」が仲間作りから形になるまでの現状や課題は、とても参考になりました。

などのお声をいただきました。

「協同労働」、地域課題解決のためのツールの一つとして、これから広がっていくのでは?と感じる講座でした。

写真・文責 椎野・大庭

イントロカフェ「在留外国人支援って何だろう?~杉並で活躍する団体紹介」開催レポート

「イントロカフェ」は、様々なテーマの話を聞き、社会課題や地域活動を知るきっかけの場です。

おもに杉並区で生活する外国人の方々の活動を支援している団体の方々からお話しを聞き、多文化共生について知り、語りあう『在留外国人支援って何だろう?~杉並で活躍する団体紹介~』を11月26日に開催しました。

スピーカーに
認定NPO法人多文化共生センター東京の信田将臣さん
特定非営利活動法人日本生活・語学支援機構(エルジェ – LJ)の宮原睦子さん
認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン (Child Fund Japan)の武田勝彦さん
LTC友の会 日本語ボランティアの山形美保子さん
をお招きしました。

スピーカーの方から、団体の活動内容と自身が活動をするようになったきっかけをお話ししていただき、
「身近にできる、一歩目の共生のヒント」
「運営するスタッフが楽しみながら活動できる工夫」
「外国人への語学支援での使用言語」

などの質問にお答えいただきました。

参加していただいた方からは参加していただいた方からは
「共生社会は、NPO法人の方々に支えられているということを
 あらためて感じました。」
「これをきっかけに何かご縁ができればいいと思っております。」

というお声をいただきました。


杉並区に住む在留外国人の数は、約1万7千人。
杉並区の人口割合で言うと、約3%の方が外国人だそうです。
それだけの数の方が住む杉並では、今回お呼びした4つの団体さん以外にもさまざまな形での外国人支援の団体さんがあります。

すぎなみ協働プラザでは、今後も地域活動や協働の第一歩となるきっかけやサポートをしていきます。地域活動やNPO活動に興味を持たれた方、他の団体さんと一緒に活動してみたいという団体さんは、ぜひプラザにお声かけください!!

認定NPO法人多文化共生センター東京さんのHPはこちら
https://tabunka.or.jp/

認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンさんのHPはこちらhttps://www.childfund.or.jp/

特定非営利活動法人日本生活・語学支援機構さんのHPはこちら
https://www.lj-j.org/

LTC友の会さんのHPはこちら
http://ltctomonokai.huruike.com/

交流会&3分プレゼン 開催レポート

すぎなみ協働プラザで、2022年12月16日(金)に
交流会&3分プレゼンを開催しました。

20名の地域活動をしている団体にお集まりいただき開催しました。

メインの内容である3分プレゼンは、6団体の方に
(1団体は非掲載希望のため、5団体を以下に掲載)
「地域団体のみなさんへ!私たちができること・共に挑戦したいこと」
をテーマにお話しいただきました!

登壇した団体さんの動画はこちら!

すぎなみ子育てひろばchouchou
西荻ギターアンサンブルRUF19
フリーランス杉並家族会
NPO法人未来をつなぐ子ども資金
「杉並チャリティーウォーク」
すぎなみKarutaプロジェクト

参加者した方からは、
「タイムスケジュールにそって、もりだくさんの内容を楽しむことができた。色々な活動団体を知る機会になり、また参加したい。」
「前回よりも活気があったように思う、更なる発展を願っています。」

という嬉しい声を頂く一方、
「参加人数がもう少し多いと良い。(コロナだから仕方がないのか)」
「トークダンス時間がもう少し長くてもいいのではないか。」
というご意見を頂きました。

トークダンスの様子
集合写真

防災、子育て、障がい、まちづくり、引きこもり支援、文化・音楽、生涯学習、高齢者支援など幅広い分野の団体の方にご参加いただきました。

分野の垣根を超えて繋がることで新たな解決策が見つけられる機会として、
今後も開催していきます!

単発講座 電子帳簿保存法の改正、インボイス制度勉強会 開催レポート

6月11日(土)NPO法人や地域団体、商店会の会計を担当されている方へ向けて、会計講座が開催されました。

この講座は、2022年1月1日より電子帳簿保存法の改正が施行され、2023年10月1日にはインボイス制度が導入されますが、国税庁のサイトを見てもどちらの制度も内容が難しく、わからなく不安が多いとの声を聞き、開催しました。

公認会計士・税理士で、NPO会計税務専門家ネットワーク理事の加藤俊也先生が不安点を解明し、押さえておきたい基礎知識を教えてくださりました。

参加者は会場7名、オンライン28名で大盛況の講座でした。


【電子帳簿保存法】
所得税法・法人税法において保存が義務付けられている帳簿書類について、一定の条件を満たしたうえで、電子データによる保存を可能とすることと、電子データで送付・受領した請求書等の電子保存を義務付ける法律が定められました。さらに2022年1月から改正されたのを受け、対象者の確認や強制措置の対処法、注意点などを学びました。

参考
国税局:改ざん防止のための事務処理規定を定めて守る
https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/0021006-031.htm

国税局:電子帳簿保存法の概要のページ
https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/02.htm


【インボイス制度】
 仕入先に対し、税率と税額を正確に伝えるために、従来の区分記載請求書に必要事項を追記した請求書のことです。そこで登録業者になる場合と登録業者にならない場合の消費税の流れを学びました。
インボイス制度で登録業者になると課税業者となり、取引先が免税事業者だと売上消費税から仕入消費税を引いて申告ができなくなります。しかし経過措置もあり、5,000万円以下の課税業者であれば業種により簡易課税を適用することもできます。それでも仕入業者が免税事業者だと多額の消費税の納税が必要となるようです。
課税事業者になるか、取引先の選択や価格設定の交渉など、事業者内部での検討が必須となってくることを学びました。

参考
中小企業・小規模事業者のためのインボイス制度対策
https://www.jcci.or.jp/chusho/202203invoice_booklet.pdf

オンラインと杉並区役所分庁舎との2会場方式での開催だったので、オンラインで参加の方には、受講しにくい場面もありましたが、

参加者の皆さまからは、

・具体例が身近でわかりやすかったです。
・実務に活かせるヒントを頂くことが出来ました。
・当団体は消費税を簡易課税で申告しています。サービスの相手が一般消費者なので、登録しなくても良いと理解しました。
・公認会計士の説明が行政と現場の両方からの視点で説明をされていたので、解りやすかったです。

とのお声をいただきました!

これからの団体活動で、スムーズな会計業務のお役に立てるようでしたら嬉しいです。
また、何かご質問などございましたらご相談ください。

【ITツール相談】
すぎなみ協働プラザでは、地域活動に関するITツールの相談を承っております。
対象:杉並区で地域活動を行っている団体・個人
●お申込み方法
Googleフォームまたはメールでお申込みください。
Googleフォーム:https://forms.gle/LBD76iZ6Yrsg5QGd9
メール:sanka@nposupport.jp