ステップアップ講座 助成金申請の基本とコツ開催レポート

9月25日の【ステップアップ講座】助成金申請の基本とコツは、未来バンク理事・公益財団法人ひょうごコミュニティ財団研究員の奥田裕之氏と、日本郵便株式会社の竹山吾紀明氏をお招きして、対面とオンラインのハイブリッドで開催しました。

会場参加者は13名、zoom参加者は6名でした。

前半は、奥田先生による講座

①NPOと資金の関係
・NPOにとっての資金は、大きく分けて自己財源(会費・寄付金・事業収入)と他者財 源(助成金・補助金・借入金・委託金)がある。
・団体のどのタイミングで、また何に対して必要な資金なのか、適切な対象先から、適切な金額で調達することが重要。

②助成金について
市民活動に関する様々な助成金がある。
・地域別(海外限定・国内限定)。
・分野別の助成金(福祉分野など・環境分野・市民活動、防災ほか・その他、芸術、スポーツ、アドボカシー、子ども、動物愛護など)。
・助成金要綱の具体例

③選考者側の視点
・お金を提供することで、助成団体の目的が達成されるか
・助成先の団体や事業は発展するか。
・助成団体の知りたいことが申請書に書かれているか。
・ストーリーとして見えること、整合性がとれていることが重要。

④市民活動助成金の探し方
・インターネットで探す
*NPOWEB「NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」のウェブサイト
  http://www.npoweb.jp/
*ボラ市民ウェブ「東京ボランティア・市民活動センター」のウェブサイト
  https://www.tvac.or.jp/sagasu/?cat=joseikin
*助成金ナウ
  https://www.navit-j.com/service/joseikin-now/blog/
・資料で探す
「NPO・市民活動のための助成金応募ガイド」など
・中間支援組織から情報を探す

後半は、日本郵便㈱の竹山氏による、日本郵便年賀寄付金配分事業の申請など、審査側の視点も含めた説明でした。


日本郵便の申請だけでなく、どの助成金申請にも当てはまるポイントも教えていただきました!

①申請要領を必ず守る

②誰にでもわかる表現で書く
×:専門用語  ○:中学生が理解できる程度

③要点は簡潔、実施内容は明確に
×:課題が詳細 ○:解決策を詳細に(知りたいのは「解決策」)

④申請事業の先駆性、社会性、実現性、緊急性をアピール
×:空欄

⑤明確な成果目標と、その後の展望も
→成果目標は必ず具体的な数値で記載

⑥申請書全体の連動性を確認(事業内容、スケジュール、予算)
×:対象者50人に対して予算は200人分

⑦予算の算出根拠は詳細に
×:一式○○万円 ○:単価×個数

⑧申請前に最終確認
×:誤字、脱字  ○:複数人でチェックして内容共有

事業に対しての想いがたくさん詰まった文章になりがちですが、事実ベースで書くことを意識しましょう!

【参加者の皆さまからの声】
・助成金の申請のポイントをわかりやすく説明していただき有意義だった。
・今後の活動を考えるうえでとても為になった。
・作成中の申請書について、具体的なアドバイスをいただけてとても参考になった。
・とても勉強になった。チャレンジを検討中。
・スタッフから、申請書の書き方について個別相談にものってくださると聞いて心強いです。困った時は相談させてください。
・大変参考になりました。同テーマの第二弾もご検討ください。
とのお声をいただきました。
今回、盛りだくさんの講座だったため、時間が足りず、ワークができなくて残念でした。

すぎなみ協働プラザでは、 「NPO・市民活動のための助成金応募ガイド」 など助成金に関しての本や資料をご用意しております。ご覧になりたい方は、ぜひプラザまでお越しください。
助成金申請のご質問やご相談も受け付けております!
ご相談はこちらから!