肩を上げない。肩の緊張を緩める。

1. 起勢 (チーシー)
太極拳(簡化二十四式)の最初の型です。
ここがいちばん大事だ、と先生はおっしゃいます。
始める前にスワイショウをして、肩や肘や関節の緊張をほぐしておきます。
姿勢、重心、体の沈み具合。これから行っていく太極拳の動きは、この最初のかたちで決まります。

1. 起勢 (チーシー)

太極拳(簡化二十四式)の最初の型です。
ここがいちばん大事だ、と先生はおっしゃいます。

始める前にスワイショウをして、肩や肘や関節の緊張をほぐしておきます。

姿勢、重心、体の沈み具合 (丹田=へそより少し下のあたりの位置)。これから行っていく太極拳の動きは、この最初のかたちで決まります。

まず、両足をそろえて顎を引き、目線は真正面を見て、背筋を伸ばし、両手は親指と人差し指のあいだにある合谷(ごうこく)を体側(たいそく)にあてて、立ちます。

つぎに、膝を少し曲げ、右足に重心を載せながら、左足を円弧を描くように左向きに回して、両足で立ちます。
仙骨をいれ、両足の母指球に重心を載せて立っています。膝を曲げて体を沈み込む (丹田の位置を下げる) ほど負荷がかかるので、慣れないうちは、膝は軽く曲げた状態でいいです。

この状態から、両手を、前方に差し伸べるような感じでゆっくり、水平に投げ出していきます。

大事なことは、肩に力をいれず、肘は手先よりも上げずに軽く曲げ、 両足の母指球に重心がある状態で、足のふくらはぎに圧がかかっていることが分かります。
正しい位置にあると、両手にジーンとした感覚が生じるかもしれません。

ここで決まった肩と肘の位置、丹田の位置は、これから行う様々な型を通して変わりません。動いているように見えますが、実は、体の重心が変化しているだけなのです。

超簡化8式太極拳について」にある動画をご覧ください。