【イントロカフェ】男女共同参画協働事業 落語で考える「それが差別と解っちゃいるが なぜか男女で差をつける」

本講座では落語を楽しみながら、差別につながる「無意識の偏り(アンコンシャス・バイアス)」について考えます。「男性だから」「女性だから」なんて思っていないのに、言動がそうなってしまう原因とは?

●日時:令和7年9月27日(土)14:00~15:30
●場所:杉並区役所西棟6階 第5・6会議室(杉並区阿佐谷南1-15-1)
●対象:杉並区民・町会・自治会の方、杉並区で地域活動している団体の方
※託児あり(9月17日までにお問合せください)
●講師:千金亭 値千金 氏
●定員:30名(申込順)
●参加費:無料

●申込み:9月1日より開始
(1)~(7)を明記のうえ、メールにて申込み
Eメール:sanka@nposupport.jp
(1)講座名(イントロカフェ)
(2)お名前
(3)電話番号
(4)メールアドレス
(5)年代
(6)区内在住・在勤・在学
(7)託児希望の方はお子様のお名前・月齢・性別 ※託児申込みは9月17日まで

●問合せ:
すぎなみ協働プラザ 電話:03-5335-9540
杉並区区民生活部管理課 男女共同・犯罪被害者支援係 電話:03-5307-0347

ななほし倶楽部主催の「キラいく杉並 こども なつまつり」を見学してきました。

2025年7月5日(土)、「コミュニティふらっと高円寺南」(通称:ふらっとすぎはち)(※1)で開かれた、ななほし倶楽部主催の「キラいく杉並(※2) こども なつまつり」を見学してきました。

ななほし倶楽部は、主に小学生を対象に演劇ワークショップなどを通して「やりたいことを見つける」「コミュ力を高める」「人の気持ちを理解する」ことを目的としたさまざまな活動をしている団体です。

「自分のやりたい!」があふれる夏の日

〜コミュニティふらっと高円寺南で開催された「キラいく杉並 こども なつまつり」を訪れて〜

ななほし倶楽部の演劇ワークショップでは、「うまく演じること」よりも、子どもが「できた!」「やりきった!」と感じられる“成功体験”を大切にしています。参加しているのは、5歳から小学生までの子どもたち。来られる日に活動に参加するという、自分の予定に合わせて参加できる自由なスタイルも魅力のひとつです。これは、「完成度」にとらわれすぎず、子ども一人ひとりのペースを尊重しているからこそ実現できている仕組みです。この日は、日頃の活動の集大成であり、同時に新しい仲間を迎えるための“お披露目の場”でもありました。

こどもたちの「特技」でつくる、創作劇「浦島太郎」

イベントは子どもたちの発表からスタート。大人の演者二人を加えて、5歳から小学4年生までの子どもたちが、昔話「浦島太郎」をベースにした創作劇を行いました。子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、一人ひとりが得意な、側転や歌、コントなどを劇中で披露し、まるで“特技発表会”のような構成です。演劇指導者のサポートのもと、子どもたちは堂々と舞台に立ち、それぞれが主役のように輝いていました。


「劇そのものを完成させること」よりも、「自分の得意なことを自分で決めて、人前で発表する」ということに重きを置いていたという今回の試み。観客からの大きな拍手が、子どもたち一人ひとりにとっての“成功体験”となったのは言うまでもありません。

にぎやかに、ほっこり。縁日で夏気分!

発表の後は、お楽しみの「なつまつり」がスタート。

会場には魚つり、さいころゲーム、わなげ、ボール入れといった昔ながらの縁日遊びに加え、ポップコーンやフランクフルト、フローズンシャーベット、枝豆などのおいしい屋台も並びました。チケット制(500円で6キラルというお買い物券を購入)で、子どもたちは好きなブースを自由に回って楽しんでいました。

また、無料で楽しめる塗り絵や七夕工作コーナーもあり、小さなお子さんも無理なく参加できる工夫が感じられました。お店番をしていたのは、劇の指導者や会員の保護者たち。子どもたちにとって安心できる大人たちの存在が、会場全体を温かく包み込んでいました。

「見せる」ことで広がる輪。これからのななほし倶楽部

今回の「キラいく杉並 こども なつまつり」は、単なる会員向けの発表会にとどまらず、団体の存在を地域に広く知ってもらうことも目的のひとつ。直前のチャリティイベント「チャリプラ」(6/8すぎなみ協働プラザ主催)でも宣伝を行っての開催でした。

現在は集会室のようなクローズドな場所での活動が中心であるため、新規の仲間を増やすのが難しいという課題もあるそうです。しかし、今後はオープンスペースでの活動や、他団体とのコラボレーションを通して、子どもたちが売る側・買う側に分かれて遊ぶ“お店屋さんごっこ”のような取り組みにも挑戦して、たくさんの人に団体を知ってもらう機会を作り、新規メンバーを増やしたい、と話してくださいました。

「子どもが“自分ってすごい!”と感じられる経験をたくさんさせたい」そんな願いが詰まった、ななほし倶楽部の「キラいく杉並 こども なつまつり」。

見学者として訪れた私も、子どもたちのキラキラした目と、あたたかい拍手の音に、元気をもらう一日となりました。


文責・写真:大庭

ななほし俱楽部公式サイト
https://nanahoshi-club.com/
https://www.instagram.com/nanasugi2022/
https://www.facebook.com/nanahoshiclub/
https://www.youtube.com/watch?v=KFHtDlvLOVE

(※1)ふらっとすぎはちとは
旧杉並第八小学校の跡地を活用した地域コミュニティ施設。高円寺図書館・コミュニティふらっと高円寺南・すぎはち公園が併設されています。
https://furatto-sugihachi.jp/

(※2)キラいく杉並 とは
「キラいく杉並」とは、現役ママ女優集団ママーズによる団体「キラいく」の協力体制のもと、ななほし俱楽部の事業の一つとして行っている演劇ワークショップです。
キラいくHP https://kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp/companies/721

【ステップアップ講座】“通る”助成金申請書を作ろう! 開催レポート

2025年6月30日(月)に、杉並区立産業商工会館展示場で、【ステップアップ講座】「“通る”助成金申請書を作ろう!」を開催しました。

講師には、一般財団法人リタ市民アセット財団副理事長の奥田裕之氏をお招きしました。

奥田氏の前職は認定NPO法人まちぽっと事務局長で、NPO法人へ融資をするNPOバンク、助成をする市民ファンドの立ち上げ・運営、市民社会に関する調査や実践、国等への政策提案、被災地支援、特定非営利活動促進法の成立過程アーカイブ作成などを行っていました。
現在は、一般財団法人リタ市民アセット財団副理事長の他にも、未来バンク理事、公益財団法人ひょうごコミュニティ財団研究員、立教大大学院専任講師など多くの場面でご活躍されています。

今回の助成金講座では、助成金の概要は分かっていても助成金申請をすると申請が通らないという団体のために、実際に申請書に記入するワークを取り入れました。

初めに、講師から助成金についてわかりやすくお話ししていただきました。
市民活動、NPO法人と資金の関係の説明から始まり、団体に合った助成金の選び方、選考者側の視点、助成金の探し方などの内容でした。
杉並区の助成金事業である、NPO活動資金助成、まちづくり助成制度、地域福祉活動費助成も例に取り上げていただき、地域性、分野、対象の違い等、それぞれの特徴の説明もありました。

次に、すぎなみ協働プラザで作成した架空の助成金の募集要項を確認し、その申請書の記入例を発表、その後に奥田氏よりその内容の修正箇所を指摘してもらいました。この申請書の記入例は、間違えやすいところをより分かりやすくするため、あえて間違った記載をしていました。参加者の方は、真剣にメモを取っていました。

記入例の説明の後は、実際に参加者に申請書の記入をしてもらい、記入が終わった方から、奥田氏が個別に添削、修正をしました。少人数の参加のため一人ひとりに丁寧に対応していただくことができ、中身の濃いワークになりました。

参加者からは、
・申請書の書き方についてコツが少しわかりました。マンツーマンで教えていただきありがとうございました。
・NPO法人の特色と助成金申請のポイントを知ることができました。 
との声をいただきました。

奥田氏からは、
「募集要項はルールブックです。必ず熟読してください。
選考者側は、お金を提供することで助成プログラムの目的が達成されるか、事業は発展するか、知りたいことが書かれているのかを見ます。なぜその事業が必要なのか、なぜその団体が行うのか、事業で団体や社会はどうなるのか、具体的に何を行うのか、事業を遂行する能力はあるかなどストーリーが見えること、整合性が取れていることが重要です。
申請書を書く時は、一人で書くのではなく、必ずメンバーにも見てもらう、複数人の目で確認すること、誰が見てもわかるように書くことが大切です。」
とコメントをいただきました。

今回の講座が、皆さまの団体の助成金申請に少しでもお役に立てたら幸いです!

文責・写真:椎野

【満員御礼・受付終了】夏の大交流会2025 ~対話を通してネットワークを広げよう~

満席になりましたので、受付を終了しました。また機会にお待ちしております。

杉並区に住んでいる、杉並区で働いている皆さんの繋がりを広げ、対話を通して新たな協働を生み、より良い、暮らしやすい杉並区を目指す交流会に参加しませんか?
杉並区の基本構想を理解することで、杉並区をもっと深くまで理解できる講座もあるので、一日で杉並区がもっと好きになること間違いなしです!

●日時:令和7年8月30日(土)
(1)第1部 10:00~12:00
(2)ランチタイム 12:00~13:30 ※1部2部参加者の中で希望者対象
(3)第2部 13:30~17:00

●場所:産業商工会館 展示場(杉並区阿佐谷南3-2-19)
●参加費:200円((1)~(3)のすべてに参加でも、一部参加でも同額。お茶代として。)
●定員:各30名(1団体2名まで・申込順)
●対象:杉並区内で地域活動している団体・個人の方
●申込み:満員のため受付終了
8月1日より申し込み開始。参加申し込みフォームからお申込みください。
https://x.gd/Za6hY

第1部 杉並の『今』を知る!~区の基本構想説明&意見交換~ 10:00~12:00

「杉並区基本構想」を読んだことはありますか?区の未来を指し示す羅針盤のような基本構想と実行計画について、杉並区役所の職員から分野ごとに話を聞き、理解を深めます。その後は区の職員とともに関心のあるテーマに分かれて話し合い、自分たちの活動との繋がりを発見する意見交換を行います。

ランチタイム (軽食提供。持ち込み可)12:00~13:30

1部、2部の参加者でランチしながら気軽に交流♬

第2部 共通のテーマから協働へ!対話でつくるプロジェクト 13:30~17:00

子育て、防災、まちづくりなどの活動テーマや、広報活動や資金調達のアレコレなど、運営にまつわるテーマごとにグループに分かれてファシリテーターの進行のもと対話&交流します。共通する課題や、団体の強みの掛け合わせから、事業やイベント、勉強会などのプロジェクトを始める繋がりづくりをしにきませんか。

労務コラム⑧ 教えて梶谷先生

事業場における労働関連用語の一考察

私たちが『働いている』上で、よく見たり聞いたりする用語があります。当たり前のことと看過せず、ちょっぴりその中身を考えてみると意外な発見があるかもしれません。

第8回:失業給付のお話

 昨年のコラムで雇用保険についての記事を掲載しましたが、その際には触れなかった失業給付についてお話しいたします。雇用保険は労働者を守ってくれる大切な保険ですが、何らかの理由で会社を辞めなければならなくなった人にとっては、雇用保険の被保険者資格が12か月以上あれば失業給付を受給することができます。被保険者期間の長短によって受給期間が異なりますが、次の仕事が見つかるまで、最低でも90日分は基本手当を受け取ることができます。基本手当とはざっくりと在職時の日給換算額の約50%と考えてください。ちなみに被保険者期間が10年以上であれば受給期間は120日、20年以上あれば受給期間は150日分になります。

 この失業給付は会社をやめてすぐもらえるわけではありません。自己都合退職であれば、手続き後に一週間の待期期間があり、さらに1か月の給付制限期間があります。この給付制限期間は長年にわたって3か月が維持されていたのですが、この4月から1か月に緩和されています。このあたりは時代の流れというものでしょう。また有期労働契約者が契約満了で退職したときや、会社都合での退職の場合は給付制限期間はありません。

 ところでこの失業給付の制度にもいろいろと例外はあります。65歳以上の雇用保険被保険者が退職した場合は、失業給付は高年齢求職者給付となり、50日分の基本手当が一時金で支払われることになります。被保険者期間が20年以上あった人にしてみれば、150日分だった基本手当が50日分になってしまうわけですから素直には喜べないですよね。なので、中には65歳になる直前に退職をして、普通に失業給付を受け取るという人もいるのです。そこまでするの?と思った人もいるでしょうが、人の考え方は様々なのです。

  不測の事態はいつ私たちの身のまわりに起こるか分かりません。こういう知識もちょっと頭の隅に留めておくといいかもしれないですね。

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