ステップアップ講座「伝えるコツ」を学んで人が集まるチラシづくり

すぎなみ協働プラザが実施する、地域活動団体の活動をパワーアップする
「ステップアップ講座」。

今回は日本NPOセンターが発行している「伝えるコツ」のテキストを学びながら、団体チラシをさらに魅力的なチラシにする講座を3回にわたって開催しました。
講師には日本NPOセンターの事務局長の吉田建治さんをお招きしました。

「伝えたいことがたくさん詰まったチラシ。でも残念ですが周りはあなたの活動に興味を持っていません。」そんな事実を確認してから講座が始まりました。チラシが読み手に伝わらない問題は、言葉やデザインのテクニックの前に「誰に」「何を」伝えたいかが上手に整理できていないことが多いということ。

テキスト「伝えるコツ」を使いながらワークショップ形式で、現在作成しているチラシを、より魅力的なチラシへと変化させました。

新型コロナウイルス対策をしながら、久しぶりのリアル講座に参加してくださったのは16名の地域活動や関心を持っている個人の方々。久しぶりの交流に最初は少し緊張ぎみで口数も少なかったのですが、関西出身の吉田講師の軽快で親しみやすい講義に、雰囲気も和らぎ、活発に意見交換しながら講座が行われました。

目次

  • 講座内容
  • 伝えるために大切にしたいこと
  • 「気になるチラシ」を発表する
  • 自分たちのキャッチコピーを考えてみるよくばらずに情報量を減らしてみよう
  • 改善したチラシを発表する
  • 参加者の声
  • 参加者団体
【伝えるために大切にしたいこと】

1.自分や団体の存在について整理してみよう 
  自分と団体がどういう見られるのかを意識しながら箇条書きにしてみました。

2.相手から自分がどう見えているか、考えてみよう
  家族や友達など具体的な人をイメージして、その人の立場からの視点で、自分達がどう見られているのか書き出しました。

3.団体の目標を明確にしよう
  これまで達成できたこと・できなかったこと」「これからやるべきこと」を考えました。

4.団体の課題をとにかくたくさん書き出してみよう
  人手が足りない。資金がない。会がまとまらない。など団体の課題を書き出しました。

5.「誰に」「何を」伝えたいのか整理してみよう
  「子どもに伝えたい」「大人に伝えたい」「支援者を増やしたい」「寄付を集めたい」など(4)で書いた課題のなかから解決できそうな事柄について、整理していきました。

【「気になるチラシ」を発表する】

街なかの気になるチラシを持ってきて、何が気になったのか、どんなところに惹かれたのか、グループに分かれて発表しました。普段から気になるチラシを収集するとチラシづくりのヒントになります。と吉田講師からアドバイスがありました。

【自分たちのキャッチコピーを考えてみる】

「活動内容がわかる」「参加を呼びかける」「活動の目標」「伝える相手」など目的から自分たちのキャッチコピーを考えてみました。コツはできれば13文字以内にまとめること。短い文字数によって本当に伝えたいことが見えてきます。とアドバイスがありました。

【欲張らずに情報量を減らしてみよう】

たくさん伝えたいことはありますが、相手に読んでもらえなければ何も伝わらなかったのと同じです。思い切って情報量を減らしてみましょう。そして、デザインとはプロのように格好よくすることではなく、読み手が一番読みやすいように情報を配置することです。フォントは2種類くらい、大きさは3種類くらいにすると読みやすいです。そのアドバイスをもとに、チラシに改善を加えていきました。

【改善チラシを発表する】

チラシ改善シートをもとに、自分の作ったチラシを改善して発表しました。それでも「誰に」「何を」伝えるか、文字を減らして印象を残すチラシをつくるのはなかなか難しかったです。

                            

【参加者の声】

参加者のみなさまからは

・3回の講座は時間が長いかと思っていましたが、とても短く感じました。
・今まで気づかなかったことを発見できました。チラシ作成するために大切なポイントを知ることができました。
・チラシづくりが、まず自分の団体とは?をしっかり考えるところからというのが目からうろこでした。ディスカッションもよかったです。
・「伝えるコツ」のテキストがとてもよく、何度も読み返しながら使わせていただきます。
・グループになって、色々なチラシを見ながら改善のポイントを発表したのが良かったです。
・ ワークショップを通じて学べて良かった。他の人が自分の作品をどう見えるか話し合ったり、各人の作品の改善事例を発表しあうなど普段は出来ないので、判り易く貴重な体験だったと思う。

など、大変好評をいただきました

【参加団体紹介】

・あさうんど
・杉並区交流協会
・杉並ボランティアセンター
・大人塾
・まちナカ・コミュニティー 西荻みなみ
・未来の暮らし創造塾杉並
・NPO法人 多言語広場セルラス
     (五十音順)

チラシづくりにお困りの方、興味がある方は、すぎなみ協働プラザに
ご相談ください
TEL 03-3314-7260
MAIL plaza_staff@nposupport.jp

『できる。できない。じゃない!やってみるんだ!展2020』やぶうちゅうさんインタビュー

2020年10月10日(土)・11日(日) に『できる。できない。じゃない!やってみるんだ!展2020』が開催されました。

『できる。できない。じゃない!やってみるんだ!展2020』

障害あるなし関係なく、できる、できない、をアートで取り除く、アート展示会。
展示物は主に、放課後等デイサービスに通う子どもと、そこで働くスタッフさんが、みんなで一つを作った作品を展示。その他、ワークショップ、トークイベント、オンライン配信を実施。

このイベントを企画したやぶうちゅうさんにコロナ禍でのイベント企画と運営という観点でインタビューしましたので共有いたします。

Q1 参加人数は?
1日目は会場参加が50名、オンラインの動画1030回再生でした。
2日目は会場参加が90名、オンラインの動画は384回再生でした。

Q2 会議や準備など、スタッフが集まったり決定するのも大変だったと思います。どのようにして乗り越えましたか?
会議や準備などはほぼオンライン(Zoom)で進めました。
実行委員の会議はプラザさん(すぎなみ協働プラザ)を借りて準備を進めました。
集まれないメンバーには自分の都合の良い日程を出してZoomの打合せを10回ほど組んで入れるときに入ってくださいという形で進めました。
その中で繰り返し説明しイベント実施にあたっての役割を決めました。
準備期間は助成金の関係で八月末から約2か月。メインの会議はZoomで進めました。会場チームとオンラインチーム(イベント当日は杉並産業商工会館とその会場をオンライン配信)に割り振ってリーダーを決めて、進めました。

Q3 みなさんITスキルなどは最初からあったのでしょうか。なければ、どのように習得しましたか?
Zoomに慣れている人ばかりでなかったので、最初は相手の使っているツール合わせてLINEのビデオ通話や電話などを使いました。その後、こういうものがあるよという形でZoomの導入を進めました。今回のタイトル(できる。できない。じゃない!やってみるんだ展)に救われて、スタッフができないとなってもまず「できる。できない。じゃない!やってみるんだ」みたいな感じで(笑)

Q4 今回リアルイベントを実施する際に、会場・参加者・企画で気を付けた点はなんですか?
会場は消毒、検温、名簿の作成はもちろんですが、ガイドラインに沿った会場定員に合わせてカラーバンドを準備して、入場規制をかけられるように準備しました。

Q5 今後、コロナが落ち着いてもオンラインを活用していきたいと思いますか?
よく言っているのが、私たちのイベントには障がいのありなし関係なく参加してほしくて、(参加者の心と体の)その時の状態などもあるので参加者がオンラインかオフラインかを選べるこの形に遅かれ早かれなっていたのではないかなと。

Q6 リアルイベントを行ってみて、今後に活かしたいと感じた部分はどこですか?
会場での対応に追われて(トークイベントの)オンラインでコメントしてくれてる人に返せてなかったので、コメントに対してその場で取り上げて相互性を大切にしたいです。


『できる。できない。じゃない!やってみるんだ!展2020』
https://www.facebook.com/dekirudekinaijyanai/

やぶうちゅう
1986年10月24日生まれ
大阪府出身
https://yabuuchu.space/
エッセイ漫画家。著作『ウチとオカン』はヤングケアラー体験記。虐待、貧困、障がいにまつわる公演、催事活動をしている。放課後等デイサービス指導員も務める。

撮影 隠居
文責 すぎなみ協働プラザ中野

夏のオンライン交流会 オンライン活用のススメ 開催レポート

すぎなみ協働プラザでは、zoomの使い方やオンライン講座を実施していますが、区内の地域活動団体でも、オンラインで会議や講座を実施し始めているようです。

そこで、「他の団体は今どんな活動をしているの?」「新しくオンラインで活動してみたい!」という方たちと、『地域活動×オンラインの可能性を感じる』『自分たちの周りの課題からできること』を一緒に考えてみました。

参加者は、町内会などの地域団体で長年活動されている方、最近活動を始めたばかりの方など、7名。

自己紹介の後、2グループに分かれて進行していきました。

初めの交流タイムでは、「自分で取り組んでいる課題」「なぜそれをやっているのか?」「解決するためには何をしているのか?」の3点を意見交換しました。

次に、グループを変えて、地域活動でのオンライン活用の「良いところ」「課題点」について話し合いました。

「良いところ」では、
・高齢者の方々がラインでつながりマッサージの講座を行った。
・オンラインで子ども向けの夏祭りの活動を予定している。

「課題点」では、
・手元を見せて一緒にやってあげる部分は中々難しい。
・オンラインだと、独りよがりになってしまう可能性はある。 

などがあがりました。

自分の身の周りで感じる地域の課題では以下のような意見が出ました。

長年、町内会で活動されている方がいる一方で、地域と繋がりたい気持ちはあるけれど、町内会が何をやっているかわからない、入りづらいという声もあり、お互いの立場での見え方を知るきっかけとなりました。

【参加者の感想】
・地域の情報、活動が見えにくいという声を聞きました。その課題を今後考えていきたい。
・ご年配の方々も、オンラインにチャレンジしているとのこと、素敵だなと思った。
・交流、学びの場をいただけて良かった。活動のヒント、アイデアをいただけた。
・仕事をしていると、なかなか地域の方々と繋がりを持てないと思った。課題を共有できて嬉しかった。
・いろいろな活動をされている方々と交流ができて良かった。zoomの可能性を感じた。
・勇気をもって参加して良かった。活動を始めたばかりで、地域とのつながり方がわからなかったが、まず、何をすれば良いか、どこにいけばつながりが持てるかなど知ることができ、勉強になった。
・参加させていただけたことに感謝。皆、防災のことを気にしてくださることに感謝。

少人数でそれぞれが意見を交わす時間が多く、あっという間の2時間でした。
このオンラインでの交流をきっかけに、実際に会っての交流に繋げていきたいです。

ステップアップ講座 zoomで学ぶファシリテーション基礎講座 開催レポート

すぎなみ協働プラザが実施する、地域活動団体の活動をパワーアップする「ステップアップ講座」。今年度は、さらに参加した方が学び、実践できるようにと3回連続講座での実施となりました。そして、初のオンラインでの実施でもありました。

14名の方が参加し、講師にはNPO法人bond place代表、山梨学院大学特任講師などをされている、小笠原祐司さんをお招きしました。

新型コロナウイルスの影響で思うように活動が出来ない、総会が開けないなどの地域活動団体の方たちの声を受け、オンラインでも会議やお話し会などを出来るようにという目的で実施をしました。

オンラインでもリアルでも活かせるファシリテーションの技術と、
オンラインならではのポイント、会議で使える便利なツールの実践など盛りだくさんの3日間でした。

目次

  • 良い会議のポイント5つ
  • オンライン会議で便利なツール
  • 参加者の声
  • 参加団体紹介
  • すぎなみ協働プラザの講座案内&相談受付

【良いオンライン会議のポイント5つ】

(1)会議の目的・ゴール・進め方をみんなで確認する
(2)チェックイン(アイスブレイク)を行い、良い関係をつくる
(3)意見を言う時間(発散)と、意見をまとめる時間(収束)を分けて、
   意見を言いやすい、アイデアが出やすくする
(4)見える化(チャットや、ホワイトボード機能、手書きなど)で
(5)会議で決定したことを最後に確認。チェックアウト(振り返り)も行う。


実践にすぐ活かせる技法だけでなく、回数を重ねて行うことで身につく
雰囲気づくりや進め方についても学びました。

【オンライン会議で便利なツール】(講座内で使ったものを紹介)

・Google Jamboard

まるでホワイトボードのように、それぞれが書いたふせんを貼ったり、ひとつの画面に一斉に書き込みができて共有ができるサービスです。

・Googleドキュメント

クラウド上で作成する文書作成サービス。複数人で書き込みができるので、会議の議事録や、会議などで各グループの人たちがそれぞれ一斉に書き込みをすることができます。

【参加者の声】

参加者からは、

・今まで手探りで行なっていたファシリテーションの,良かった点と,改善の余地がある点がわかったので,これからの実践に生かしたいと思います!

・人の話をちゃんと聴く!整理してメンバーに伝えるスキルが大切だと思いました。

・オンラインの会議で使える技を知りたいと思い、参加しました。会議で意見を言ったり進めたりするのは、もっとなれる必要があると思いましたが、オンラインで使える技術について知ることができたのは有意義でした。

・会議に限らず、普段のささいな打ち合わせなどにも参考になることが多かったです!ゴールを明確にすることには意識したいです。有難うございます。

・ 参加者の方が楽しそうな方が多く、出てくるコメントも大変参考になりました。内容は盛りだくさんで、続編があれば、又、参加したいです。

など、大変好評をいただきました

【参加団体紹介】

・すぎなみ子育てひろばchouchou
・多言語広場セルラス
・LTC友の会
・新しいホームをつくる会
・国際結婚を考える会
・神明町文化会
・日本人間関係心理士協会
・LTC友の会
・おうちサロンひなた
・煌めく返り花
・NAHOの会~杉並・発達障害の子を持つ親の会~

【すぎなみ協働プラザの講座案内&相談受付】

すぎなみ協働プラザでは、7月22日にオンライン交流会を実施します。

●日 時  7月22日(水) 18:00~20:00
●場 所  zoomでの開催
●対 象  杉並区で地域活動に係るイベントや会議をオンラインで
      行っている方、または行ってみたい方
●定 員  15名(先着順)
●参加費  無料
●内 容  地域活動団体の情報交換や、オンラインでの活動についての意見交換など
●申し込み sanka@nposupport.jp 宛てに
お名前、ご連絡先メールアドレス、団体名をお知らせください。

8月には【広報】をテーマにステップアップ講座を計画中!くわしくは
HPまたはメルマガでも地域活動に役立つ情報を発信中!

地域活動の相談も実施しております!


お問い合わせはこちらから

【イントロカフェ】スマホカメラで活動写真を撮ろう! 7/1開催レポート

【イントロカフェ】とは、地域活動を始めたいけれどどうしたらよいかわからないという方への活動するきっかけ、地域活動を始めたばかりで何をしたらいいかわからない方へのインプット講座です。

今回は、2月に行われた交流会での「活動している写真をもっと上手く撮りたい!」という声から生まれた企画です。

講師にはフォトグラファーの浅妻尚美さんをお招きし、今年度初の対面での講座となりました。

コロナ渦で人数を制限しての開催でしたが、久しぶりに交流コーナーから笑い声が生まれていました。

実際にスマホカメラで写真を撮りながら、構図、光の取り方などの基礎から、撮った写真の加工までを学びました。

初めて使う機能も多く、最初は、使い方に戸惑っている方もいましたが、後半は、思い思いに好きな構図で楽しそうに撮っていました。

写真が上手くなるためには、「ゴールを決める!」「とにかくねばる!」「誰かに伝えるために撮る!」との浅妻さんの言葉が印象的でした。

参加者の方からは、対面での講座でもあり、自分のスマホを使いながらの講座だったので、実践にすぐ使えると、大好評のうちに終わりました。