2024年12月10日(火)、杉並区産業商工会館にて、「地域を動かす『協働』の力と、これからの地域づくり」をテーマにした講座を開催しました。このイベントは、杉並区の職員、NPO等の地域活動者、福祉関係者、大学教員など多様なバックグラウンドを持つ参加者が集まり、地域課題解決のための「協働」の意義と可能性について学び、議論を深める機会となりました。当日は40名の参加がありました。
講座は以下の3部構成で進行しました。
第1部:杉並区の情報提供
杉並区公民連携担当の浅野課長から「杉並区の新しい協働の取組」というテーマで情報提供をいただきました。内容としては、“協働”という考え方の必要性や杉並区の部署同士における“協働”の重要性、また、区の協働の仕組み「すぎなみプラス」「すぎなみボイス」、これからの区の協働の取組について、お話しいただきました。
第2部:基調講演
株式会社エンパブリック代表の広石拓司さんが、「団体の活動も杉並も一歩前に進める!パートナーシップ型の協働とは?」をテーマに50分間の講演を行いました。広石さんから、協働の本質や成功事例を通じて、協働がもたらす可能性とその重要性を理論的かつ実践的な視点で解説がありました。参加者は、協働を通じて地域課題を解決するためのヒントや新しい視点を得る機会となり、「話が分かりやすく整理できた」という声が多く寄せられました。
第3部:グループワーク
引き続き、広石拓司さんに第三部のファシリテーターとしてグループワークを進めてもらいました。
参加者は1グループ、4-5人からなる9つのグループに分かれ、「安心して暮らせる杉並区」を実現するためにというテーマで90分間のグループワークを行いました。
初めに自己紹介を兼ねて、各メンバーのできることを書き出しました。次に現状への問題意識を出し合い、そして、各グループメンバーの実現したい未来を設定し、その後、そのためにできる協働のアクションを出し合いました。
参加者の感想
参加者から寄せられた感想には、以下のような声がありました。
- 「広石さんの講演で自分の視点を整理することができました。この内容を区の職員だけでなく、住民全体で共有していきたいです。」
- 「グループワークで区の職員と話す機会があり、非常に貴重な経験となりました。」
- 「課題や夢を共有する場として楽しかったですが、時間が足りなかったのが残念です。」
- 「他の参加者と終わった後も交流でき、今後の協働活動のヒントを得られました。」
ワークショップのなかで「協働」という漠然とした言葉を言語化して見える形にして、さらに交流をしながら「協働の中」にいるような実体験をすることで、「協働」をより身近に、そしてより深く理解できた講座となりました。
写真・文責 中野、有川
杉並区公民連携担当では、地域共創型ポータルサイトである「すぎなみプラス」と、意見募集型ポータルサイトである「すぎなみボイス」を活用し、協働の取組を進めています。クリックしてご覧ください。
すぎなみプラス
地域活動を充実させたい個人・団体が区と相談し、協力してほしい内容を「すぎなみプラス」に掲載し、募集内容に参加したい協力者と相談・連携をしながら、地域の課題解決につなげていきます。
すぎなみボイス
区が発信するテーマに対して、さまざまな立場の方が意見・アイデアを出し合い、利用者同士がコミュニケーションを行える場です。皆さんからいただいた意見・アイデアを今後の施策の検討等に活用していきます。