今年の1月にも訪問させていただきましたが、今回は令和6年度NPO 活動資金助成事業となった「てらこや」を見学するために、2024年8月21日(水)楽学倶楽部に再度訪問してきました。
この「てらこや」は、荻窪地域区民センターで、毎月2回、15:30~17:30まで開催しています。学童クラブになじめない、家に閉じこもりがちな子どもたちを対象とした「居場所づくり」と「学習支援」を目的としています。異なる学校の子ども達が安心して勉強したり遊んだりする環境を提供することで、学習支援だけではなく子ども同士の新しいつながりによる社会性の向上を目指しています。
西田小学校と桃井第二小学校の1年生から4年生の子どもたち12名が登録していて、当日は子どもの参加人数は9名。夏休みの宿題や、「てらこや」で用意した学習プリントや家から持ってきた塾の宿題やドリルなどに取り組んでいました。わからない問題があると、手を上げて先生を呼びます。先生は、子どもたちが理解するまで、マンツーマンで丁寧に教えていました。一人の先生に15分ほど質問攻めにしている子どももいました。ある子どもが「『てらこや』って何?」と聞くと、他の子どもが優しく答えている様子も見られ、微笑ましく感じました。勉強の途中で水分補給の声かけ、休憩時間にはジュースやお菓子の配布があり、とても和気あいあいとして和やかな雰囲気でした。
お迎えに来た保護者の方にお話を伺いました。
・型にはまってなく、自由なところがあるので通いやすい。うちの子どもの場合は、毎週だと嫌になってしまうので、月2回の開催がちょうど良い。
子ども達にもお話を聞きました。
・お友だちに会えるので楽しい。
・先生が優しい。
代表の中澤さんにお話を伺いました。
以前は違う場所でも活動していたが、コロナのため中断していました。
昨年、保護者の方から、緩やかな学習の機会と居場所に関する要望を受けて、2023年4月に活動を再開しました。
学習内容は、各自の持ち込みの他に、「てらこや」が作成している算数の文章問題を用意しており、算数と文章力理解という両面の学習ができるようになっています。
テーブルの配置は毎回同じではなく、様々なレイアウトで児童を迎えることで、飽きさせず楽しく学習できるよう工夫しています。
取り組んで良かったことは、小学生と交流することで、自身の人生が豊かになったこと。また、今は困っていることはなく、メンバー全員が楽しく活動しています。会社の定年が伸び、地域に帰ってくる後任人材は75歳以上なので、メンバー絶賛募集中です!と仰っていました。
11月から、荻窪地域区民センターが改修工事に入るため、会場を荻窪地域の中道寺の会議室をお借りするとのこと。区民センターにいる間に、映画上映会を行いたい、来年度からは英語を教えたいと企画が次々と出ていて、これからの活動も楽しみです。
以前使用していた
「杉並区NPO支援基金助成事業」
の旗を、今回、リメイクしました。
※「らくがく(楽学)・てらこや」の情報は、2024年8月現在のものです。最新の情報については団体に直接お問い合わせください。
楽学倶楽部
https://www.sugi-chiiki.com/rakugaku/
訪問・記録:小林(淳)・椎野
文責・写真:椎野