W杯レガシー(遺産)に関する都議会予算委員会質疑 全文

画像は都議会インターネット中継より

2020年3月12日
令和2年第1回定例会 予算特別委員会(総括質疑2日目)

都議会インターネット中継→1時間55分40秒ごろから

公明党・斉藤泰宏都議
「ラグビーワールドカップ(W杯)2019大会後のラグビーの普及啓発について質問したいと思います。都は現在のラグビー人気を一過性のものとせず、大会後も東京のラグビー文化の定着を図るということを長期戦略ビジョンに明記されております。都内のラグビースクールではW杯後、子どもたちの入会希望が増えておりますが、練習会場の確保に苦労されていると聞いております。また、交流試合や大会の開催などラグビーのできる競技場を増やしてほしいという声が多数寄せられております。この点について、昨年の我が党の第4回定例会代表質問に対しまして、小池百合子知事からは『今後都立公園の整備等の機会をとらえ、ラグビーができる場の整備について検討していく』という答弁をいただいております。今後の都立公園における取り組みについて、都の見解をうかがいます」

三浦隆建設局長
「都立公園にはサッカー場や陸上競技場などさまざまなスポーツ施設があり、都民が身近な場所で気軽にラグビーに親しむ環境を整備することは重要でございます。具体的には来年度、代々木公園、府中の森公園のサッカー・ホッケー場を天候による影響を受けにくい人工芝に改修していく機会をとらえ、ラグビーの試合ができる広さを確保するための設計や土壌調査に着手いたします。また、整備中の高井戸公園におきましても地元自治体やラグビー・サッカーなどの関係団体と連携をし、ラグビーができる場として具体的な設計を進めて参ります。今後さまざまなスポーツが楽しめる場として、都立公園のいっそうの整備に取り組んで参ります」

公明党・斉藤泰宏都議
「この設計においてはぜひ、東京都ラグビーフットボール協会など競技団体とよく連携をしてですね、整備を進めていただきたいと思います。また、昨年の我が党の同じ第4回定例会の代表質問に対しまして、都からは『今後はこれまでの事業で培ってきた競技団体等との協力関係を生かしつつ、子どもたちがラグビーを楽しみながら技術力の向上にもつながる取り組みを検討する』と答弁がありました。令和2年度に実施する、ラグビー普及の取り組みについて都の検討状況をうかがいたいと思います」

潮田勉オリンピック・パラリンピック準備局長
「ラグビーの普及を図っていくためには、都民がラグビーに親しめる機会を増やしていくことが重要でございます。このため都は来年度、子どもたちをはじめとした都民が気軽にラグビーに触れ、競技の楽しさを感じてもらえますよう、広いグラウンドを活用した体験会を実施いたします。また、子どもたちが互いに技術を高め合えるよう、都内のラグビースクールによる交流試合を行うほか、指導者向けクリニック等も開催いたします。こうした取り組みを行うに当たりましては、東京都ラグビーフットボール協会をはじめとする関係団体と連携を強化するなど、ラグビーW杯開催を契機に高まったラグビー熱を都内に広く継続させ、ラグビー文化の定着を図って参ります」