東京都庁の三浦隆建設局長は3月12日、整備中の都立高井戸公園(杉並区)を「ラグビーができる場として具体的な設計を進める」と答弁した。都議会の予算特別委員会で、公明党の斉藤泰宏都議の質問に答えた。
高井戸公園は旧財務省、旧王子製紙、旧NHKの3グラウンドを都庁が買収。段階的に工事を進めていて、今年6月に芝生広場など第1期のオープンを迎える予定だ。ラグビーができるグラウンドは2021年度に実施設計を行い、2022年度に工事を終えて2023年春にオープンする計画だ。
→都庁建設局が作成した高井戸公園の工事説明会資料(PDFが開きます)
また、三浦局長は代々木公園、府中の森公園のサッカー・ホッケー場についても、天候に左右されにくい人工芝への改修に合わせ、「ラグビーの試合ができる広さを確保するための設計や土壌調査に着手する」と述べた。これらはいずれも、ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会のハード面のレガシー(遺産)として位置づけられる。
❖今秋に都内で「TOKYO RUGBY MONTH(仮称)」
一方、潮田勉オリンピック・パラリンピック準備局長は、今秋に都内各地で行うラグビーイベント「TOKYO RUGBY MONTH(仮称)」について答弁。①広いグラウンドを活用した体験会②子どもたちが互いに技術を高め合えるよう、都内のラグビースクールによる交流試合③指導者向けクリニック--などの開催を説明した。これらの開催には東京都ラグビーフットボール協会と、都内全26スクールで構成する東京都ラグビースクール校長会議(ミニ部門)=議長:宮島郁夫・杉並少年ラグビースクール校長=などが協力し、ソフト面のW杯レガシーに位置づけられる。