2025年6月30日(月)に、杉並区立産業商工会館展示場で、【ステップアップ講座】「“通る”助成金申請書を作ろう!」を開催しました。
講師には、一般財団法人リタ市民アセット財団副理事長の奥田裕之氏をお招きしました。

奥田氏の前職は認定NPO法人まちぽっと事務局長で、NPO法人へ融資をするNPOバンク、助成をする市民ファンドの立ち上げ・運営、市民社会に関する調査や実践、国等への政策提案、被災地支援、特定非営利活動促進法の成立過程アーカイブ作成などを行っていました。
現在は、一般財団法人リタ市民アセット財団副理事長の他にも、未来バンク理事、公益財団法人ひょうごコミュニティ財団研究員、立教大大学院専任講師など多くの場面でご活躍されています。
今回の助成金講座では、助成金の概要は分かっていても助成金申請をすると申請が通らないという団体のために、実際に申請書に記入するワークを取り入れました。
初めに、講師から助成金についてわかりやすくお話ししていただきました。
市民活動、NPO法人と資金の関係の説明から始まり、団体に合った助成金の選び方、選考者側の視点、助成金の探し方などの内容でした。
杉並区の助成金事業である、NPO活動資金助成、まちづくり助成制度、地域福祉活動費助成も例に取り上げていただき、地域性、分野、対象の違い等、それぞれの特徴の説明もありました。

次に、すぎなみ協働プラザで作成した架空の助成金の募集要項を確認し、その申請書の記入例を発表、その後に奥田氏よりその内容の修正箇所を指摘してもらいました。この申請書の記入例は、間違えやすいところをより分かりやすくするため、あえて間違った記載をしていました。参加者の方は、真剣にメモを取っていました。
記入例の説明の後は、実際に参加者に申請書の記入をしてもらい、記入が終わった方から、奥田氏が個別に添削、修正をしました。少人数の参加のため一人ひとりに丁寧に対応していただくことができ、中身の濃いワークになりました。



参加者からは、
・申請書の書き方についてコツが少しわかりました。マンツーマンで教えていただきありがとうございました。
・NPO法人の特色と助成金申請のポイントを知ることができました。
との声をいただきました。
奥田氏からは、
「募集要項はルールブックです。必ず熟読してください。
選考者側は、お金を提供することで助成プログラムの目的が達成されるか、事業は発展するか、知りたいことが書かれているのかを見ます。なぜその事業が必要なのか、なぜその団体が行うのか、事業で団体や社会はどうなるのか、具体的に何を行うのか、事業を遂行する能力はあるかなどストーリーが見えること、整合性が取れていることが重要です。
申請書を書く時は、一人で書くのではなく、必ずメンバーにも見てもらう、複数人の目で確認すること、誰が見てもわかるように書くことが大切です。」
とコメントをいただきました。
今回の講座が、皆さまの団体の助成金申請に少しでもお役に立てたら幸いです!
文責・写真:椎野



