2025年11月22日(土)、東京メトロ丸の内線、東高円寺駅近くの蚕糸の森公園(※1)で行われている「蚕糸の森おはよう会」の活動に参加してきました。


蚕糸の森おはよう会は、蚕糸の森公園で散歩、掃除をしていた地域住民が、地域の健康推進と親睦を深めようとラジオ体操を始めたことをきっかけに、1986年8月10日に設立された団体です。雨天時と年末年始以外は毎日活動しています。
早朝の6時15分に会場である蚕糸の森公園内つどいの広場に着くと、既に50名ほどのメンバーが集まっていました。
団体の役員の方々が、のぼりの設置、CDラジカセの準備を行い、ラジオ体操の指導者資格を持つ3名の方が中央に立ち、スタートしました。


6時25分からみんなの体操(※2)、6時30分からラジオ体操第1・第2を行いました。その後、希望者が残り、気功(練功十八法)を行いました。

みんなの体操と中国由来の健康体操である気功は、動作がより緩やかで膝や腰への負荷が少なく、ラジオ体操の前後にウォーミングアップ・クールダウンとして実施しています。
気功が終わると、メンバー同士で挨拶やお話をしていました。
前に立っていた、ラジオ体操の指導者資格を持っている齋藤さんにお話を伺いました。
「ラジオ体操の指導者資格を取得するため、月1回、錦糸町駅近くにある墨田区総合体育館に通い、ラジオ体操講習会を10年間受講しました。試験科目には筆記、実施、作文がありました。この会に参加して20年以上になります。おかげさまで医者いらずです。」
と仰っていました。
代表の中川さんにもお話を伺いました。
「2024年の4月からクールダウンのために気功を取り入れました。メンバーの最高齢は96歳、ラジオ体操の動きは意外とハードなので、緩やかな動きの気功は高齢者にはピッタリなのです。この会の後に、蚕糸の森公園の花壇で花木の手入れをする方、公園の周り(1周700m)を歩いてから帰られる方、情報交換をされて帰られる方などいらっしゃいます。健康のためではなく、コミュニケーションの場としての役割も果たしています。当団体は、蚕糸の森公園が開園された3ヶ月後に設立されました。地域の方々は、こんな公園ができることを望んでいたのだなと思います。」
と仰っていました。
他のメンバーの方たちからも、「毎日参加するのが日課です」、「こんな素敵な公園が近くにあり嬉しく思います」、「公園の中は空気が澄んでいて気持ちよいです」、などお話を伺いました。
また、こちらの団体は、杉並区の健康づくりに積極的に取り組む事業所・団体を表彰する「健康づくり表彰」で、令和7年度の最優秀賞を受賞されました。(※3)

帰る頃には、蚕糸の森公園の木々の紅葉が朝日に照らされてとても美しく、運動後は身体が軽くなり、すがすがしい朝の始まりとなりました。
【蚕糸の森おはよう会 公式サイト】
https://www.sugi-chiiki.com/sanshinomori/
★おはよう会に参加ご希望の方は、蚕糸の森公園つどいの広場(おおきなスズカケ(プラタナス)の木の下)で、体操の指導・機材の片付けを行っている役員にお気軽にお声掛け下さい。
(※1)蚕糸の森公園
1911年農商務省原蚕種製造所(後の農林水産省蚕糸試験場)が当地に開設される。1980年蚕糸試験場が茨城県つくば市へ移転。1986年5月31日、跡地が蚕糸の森公園として開園。試験場の跡地には杉並区立杉並第十小学校も移転。https://www.city.suginami.tokyo.jp/s100/shisetsu/14821.html
(※2)みんなの体操
子どもから高齢の方、身体に障害のある方も気楽にできる体操として、1999年10月に郵政省とNHKが制定。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AE%E4%BD%93%E6%93%8D
(※3)令和7年度健康づくり表彰https://www.city.suginami.tokyo.jp/s045/news/17612.html#p1
文責・写真 椎野



