ステップアップ講座「地域活動に活かす生成AI活用講座」(全3回連続講座) 開催レポート

2025年11月13日から3回連続講座として「生成AI講座」を開催しました。

AIという言葉もやっと聞き慣れてきたところで、今度は「生成AI」という言葉が数年前から聞かれるようになりました。そんな生成AIに興味があり触れてはみたいものの、そもそもどういうものがあるのか、自分たちの活動にどのように生かせるのか?情報だけではなく実際に手で触れて、どのように役に立つのかを知りたい。そんな思いを形にする講座を開催しました。

講師としてデジタルハリウッド横浜校講師、慶應義塾大学SFC研究所所員である西植弘氏をお招きしました。

【第1回】

第1回は生成AIとはなんなのか?生成AIでどのようなことが出来るのか、どのようなものがあるのかなど、生成AIの情報と種類の紹介を主にしていただきました。

ChatGPT(チャットジーピーティー)、Gemini(ジェミニ)、CanvaAI(キャンバエーアイ)、Gamma(ガンマ)、Genspark(ジェンスパーク)などの紹介と、どのAIがどの分野に強く役立てることができるのか、各生成AIの強みを紹介してもらいました。

ChatGPT(チャットジーピーティー)・・・人間が答えているかのような自然な言語能力と応対スピード、処理範囲の広さで回答が受け取れるAI。
Gemini(ジェミニ)・・・Googleが開発した最新のAIモデルで、ChatGPTのような対話型AIとして機能するほか、画像や音声、コードなども扱えるマルチモーダルAI。
CanvaAI(キャンバエーアイ)・・・テキスト指示(プロンプト)やドラッグ&ドロップで、画像・動画・資料などを自動生成・編集でき、専門知識がなくても高品質なビジュアルが作れます。
Gamma(ガンマ)・・・テキストプロンプトから完成度の高いプレゼンテーション資料を短い時間で自動生成できる
Genspark(ジェンスパーク)・・・技術的な強みとして、リアルタイム要約、情報の可視化、高度なパーソナライゼーションなどがあります。

それぞれの使用方法のポイントとして、プロンプトを入力する際の注意や方法を指導いただき、どうすればうまく使いこなせるかの基本を教えていただけました。(一行で依頼するよりも条件付き・改善依頼を添えて依頼することで、自身の描くものにより近づく答えが得られる。出てくる答えは「自分自身の言葉の鏡」なので言い方を少し変えるだけで、結果も変わるなど)

【第2回】

「1週間後の2回目までにChatGPTをたくさん触って欲しい」と講師からの宿題がありました。参加者の意欲がとても高く、たくさんChatGPTに触れ、議事録の作成やクイズなどを作ってみたと報告がありました。今まで手作業で数時間かかっていた作業が、ChatGPTに要点を伝え作成してもらうと数分でボリュームのある資料が作成できたことに皆さん驚きを覚えるとともに、たまに見当違いな答えを出してくるChatGPTに愛着のようなものも感じられて、ChatGPTに触れるのが楽しくてあっという間の1週間だったという報告もありました。

2回目の講座としては
・学びに特化した、教育現場でも良く使われているNotebookLMの紹介
・「ChatGPTは他のAIツールの組合せをすることでさらに生きる」という技などのレクチャー
・画像生成時のプロンプトのコツ
・ステルスAIがもたらす影響などをお話しいただきました。

【第3回】

3回目の講座は2週間後の開催となりました。2週間で学んだ生成AIに触れる回数を増やし、自分の活動に役立つものを作り、どんなものをどの生成AIで作ったのかを発表し、講師からのアドバイスをもらう講座になりました。

参加者に、講座のチラシ・ショートムービー・企画書の作成、自分がやってきた活動のまとめや、自作フラッグのデザインなど、それぞれの活動に即した成果物を思い思いに作成し、発表してもらいましたが、そのどれもがついこの間生成AIを学んだとは思えないような完成度で、発表を聞いている参加者も講師も驚いていました。

3回連続講座で、参加に関して負担はあったかと思いますが、それを感じさせないほど参加者の学習熱が高く、質疑応答では、終わりが見えないほどの質問が飛び、それについて講師の西植さんも熱のこもった解説で答えてくれていたので、満足度の高い講座となり、アンケートでは「今回の講座の続きをやって欲しい」といった意欲的なご意見も頂けました。

3回の講座の締めくくりに西植さんが大切なこととして伝えていたのは
・AIはあくまで「自分のスキルを補完し、作業を効率化するためのツール」であって、自分のレベルを超えた成果を勝手に生み出す魔法の道具ではない。
・AI時代に問われるのは、どれだけAIを使えるかより、「どれだけ自分の軸を持って使いこなせるか」

ということです。

便利ではあるけれど、それをどう使うか、それをどう役立てていくかは自分次第であることを改めてお伝えいただきました。

生成AIに触れてみて「面白い」で終わらせるのではなく、触り続けることでしっかりと自分の「武器」にすることが大切です。今回の講座は生成AIを便利なツールとして紹介するだけではなく、学びの後に自ら実践することで、実のある講座になりました。

文責・写真:有川