令和4年度男女共同参画啓発講座・杉並区NPO支援基金チャリティ講座、
「ジェンダーってなんだろう?地域で誰もがいきいき活躍するために」を3月11日、25日の2回連続講座で実施しました。
講師には、武蔵大学名誉教授 元東京女子大学教授の国広陽子氏をお迎えし、ジェンダーについて様々な視点での講座やワークを通して教えていただきました。
参加者は男女年齢幅広く、約20名。
1日目は メディアを通して、時代とともに変わる女性像の変化やジェンダーにまつわる言葉の解説、歴史の変遷について学びました。時代の異なるディズニー映画の白雪姫とシンデレラを比べ、各自ワークシートを作成しました。これまでの常識を見直し、メディアが与える影響などを考えました。
2日目は 自己紹介を通して、自分をとりまく「常識」と呼ばれるものを認識するワークから始まりました。
次に、女らしさといえば「優しい」「料理をする」、男なら「強い」「めそめそするな」などの世間で感じる「らしさ」を書き出すワークから、自分の周りにある疑問に気が付いていきます。
最後に、身近な地域にあるジェンダーに関する問題を考える時間とし、解決策をみんなで考えるワークをしました。
「自治会の理事長やマンションの管理組合代表が男性ばかり」
「子どもの部活のサポートでの男性、女性での役割の違い」
「女性は家事、男性は仕事」など広い課題点があげられ解決策はこれ!というものはでてこない班もありましたが、頭を悩ませながら「世代によっても教育内容も違うだろう」
「家庭でも教育が必要」などの案が出ました。
参加者からは
「生活の中や身近な場でのジェンダーの問題気づくことが出来ました。まず、不都合に気付く事、そして声を出して行動すること。せっかく学んだことが日常で埋もれてしまわないように、これからもっと勉強したいと思います、ありがとうございました。」
「様々な方々の意見の交流があり、自分の意識の変化が芽生えとてもよかったです。
ジェンダーについてまだまだ日本も杉並も取組が遅れていると思います。」
という声をいただきました。
ジェンダー問題について、この2日間の講座、ワークの姿からも、悩みながら話し合いながら、「ジェンダーってなんだろう?」と考えつづけていくことが必要なのだと講座を通して我々も学びました。