団体訪問 NPO法人ハンド・ミー・ダウン(NPO活動資金助成)

2024年11月26日
【令和6年度NPO活動資金助成事業】
令和6年度杉並区NPO活動資金助成金を受けた特定非営利活動法人ハンド・ミー・ダウン(以下ハンド・ミー・ダウン)のイベントを訪問しました。

NPO法人ハンド・ミー・ダウン代表の井上さん

ハンド・ミー・ダウン(※1)は2019年12月から活動を開始し、2022年10月にNPO法人を設立しました。現役ママたちが運営している団体で、杉並区を中心に子ども服の交換イベントや頒布会を毎月開催しています。

令和6年度杉並区NPO活動資金助成金事業の「アップサイクル・カルチャー・イベントCLEANING DAY JAPAN IN SUGINAMI」は、11月26日、27日の2日間にわたり、セシオン杉並展示室で開催されました。



セシオン杉並に入るとロビーにはお子さんを連れた親御さんが多く、すでにイベントへの期待が感じられました。

会場入口で受付をして、右手にはベビー&キッズ用品無料交換会の「おさがりひろば」、中ほどには出店者によるアップサイクルワークショップ、ハンドメイドグッズ販売、ハンド・ミー・ダウンのプロジェクトでもあるFrom Kids(※2)ワークショップ、左手のガレージセールコーナーには全国の寄付者から集められた子ども服が並べられ、広い展示室は活気がありました。

会場ではお揃いの鮮やかなブルーのTシャツを着用した法人スタッフと、腕章をしたボランティアスタッフが運営をしていて、ボランティアスタッフのなかには1歳の赤ちゃんを前に抱っこしながら接客している姿も見られました。

参加者は子ども服の交換ができるコーナー(要予約)、ガレージセール、ワークショップコーナーでそれぞれ楽しんでいる様子でした。
右手の「おさがりひろば」では、デジタルでポイント管理が行われ、参加者が持ち込んだ子ども服の点数と持ち帰る点数を把握することで清算がとてもスムーズに行われていました。

中ほどのアップサイクルワークショップ「From Kids」コーナーでは、おさがりひろばで使用できない子ども服のハギレを活用した記念カードを作っていました。参加者のお子さんが色とりどりのハギレを貼り付け、クリスマスカードを楽しそうに作っていました

同じく中ほどのハンドメイドグッズ販売では、杉並区以外NPO法人からの出店も含め、複数の団体が廃材を活用したアップサイクルハンドメイドグッズの販売を行っていました。また、ハンド・ミー・ダウンは今回出店協力のNPO法人と日頃から繋がりを持ち、扱っている子ども服の年齢差があることから、それぞれにとって在庫の少ない物品の交換もしていて、相互に無駄のない交換を目指しているようです。


左手のガレージセールコーナーでは、各地方の賛同者からの寄附により、2列のハンガーにサイズごとに整然と並べられた子ども服や玩具、小物などが販売されていました。

会場のボランティアスタッフに伺いました。以前に何度かおさがりひろばへ来場したことから、ハンド・ミー・ダウンの活動に賛同して、都合の合う会場でボランティアとして活動するようになったそうです。このように活動に共感した人たちが仲間となっていることを実感しました。

法人スタッフにもお話を伺いました。『これらの活動の目的はリサイクル、リユース、アップサイクル等のエコの観念ですが、子育て中のママがおさがりひろばに来て、様々な年代のママと出会ったり、先輩ママの参加者やスタッフと子育ての悩みを話し合ったり、わからないことを相談したりする、つながりの場の提供を主な目的としている』とのことです。


ハンド・ミー・ダウンは、2025年2月にも同じイベントをNPO活動資金助成事業として開催します。お近くの方は是非お立ち寄りください。

(※1:ハンド・ミー・ダウン)
HP:https://h-m-d.org/
Instagram:https://www.instagram.com/hand_me_down1995/

(※2:FromKids)
https://h-m-d.org/fromkids/

文責・写真:小林(繁)