10月13日(日)、産業商工会館で開催していた「第7回 できる。できない。じゃない!やってみるんだ!展 2024」(以下、「やってみるんだ!展」)に行ってきました。
「やってみるんだ!展」は、できる。できない。じゃない!実行委員会が毎年開催している一大イベントです。
”やってみたい”を止めない!障がいのあるなしに関わらず自由な表現を楽しもう!をモットーに、アートを楽しむイベントです。障がい者施設を利用する子どもたちを中心に、その家族、支援に携わる人々のコミュニケーションや交流を深めるために、子どもたちが制作した作品の展示を行い、また一般の人も参加できるワークショップを開催しています。
今年のテーマは「たからばこ」でした。自分の宝物、みんなの宝物に気づく2日間、と題して、12日、13日の2日間開催されました。テーマに沿った作品展示、ワークショップ、フード販売があり、訪問した13日には、絵具で遊ぶ体験、輪投げ、野菜スタンプポーチづくり、箱庭あそび、色塗り落書きコーナー、ビーズアクセサリー作り、カードゲーム体験、さをり織り(※1)体験、楽器体験などのワークショップを開催していました。
まずは、作品展示を見て回りました。どれも色が鮮やかで、目を引くものばかりでした。作成者の「宝物」を見て感じることができました。
また、今年から、子どもたちの作品の一部は、販売されていました。作品を制作する様子の写真展示とともに並べられた作品は、とても力強く、子どもたちの気持ちが色鮮やかに表現された作品でした。
次に、いくつかのワークショップに参加しました。「ブワ~っと自由!誰でも簡単!絵具で遊ぼう!」では、5色の絵具を小さなキャンバスに流し、ストローで吹いたり、斜めに傾けたりして自由に絵具を広げていきます。きれいなマーブル模様ができて、世界に一つだけの作品ができあがりました。
また、「野菜スタンプオリジナルポーチづくり」では、れんこん、オクラ、小松菜の断面を利用してスタンプにしました。小松菜はお料理では切り落としてしまう根元の部分が、バラのような模様を生み出し、新たな発見がありました。布用ペンで葉を描き足したり、自由にアートを楽しみました。
ビーズアクセサリーや楽器体験にも参加し、作ったもの、体験したことすべてが、今回のテーマでもある、「自分の宝物」になりました。
さをり織り体験はとても人気で、代表のやぶうちゆうさん曰く、「布を織るのでなく自分を織る」や「さをり織りの糸は絵の具だ」等、色々な言葉で表現されている芸術作品です、とのことでした。
最後に、音楽に引き寄せられ、楽器体験へ。
2時間以上の滞在となりましたが、時間が経つのがあっという間で、気づくとお腹が空いていたので、外で販売していた、豆腐ドーナツやポップコーンを美味しくいただきました。
やってみるんだ!展実行委員会代表のやぶうちゆうさんは、このイベントについて、「このイベントは杉並区以外の他県、宮城、千葉、鹿児島からの協力、参加もあるイベントで、やってみたい!という気持ちは県境も越える、そんなイベントです。」と話します。来年の「やってみるんだ!展」も楽しみです!!
(※1)さをり織りとは・・・
「差を織る」という多様性のある織物で、障害者就労支援にも利用されている技法です。均一に織るのではなく、感じるままに好きなように織る織物で「差」を「織る」という意味があります。糸が一本抜けようが失敗ではなく「それも個性や味わい」と受け入れます。さをり織りのスローガンの一つは「キカイと人間の違いを考えよう」。決まったパターンにとらわれず自己を表現するアートでもあります。
(出典:Npo News https://nponews.jp/social-issues/saori-weaving/)
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