令和6年度 まちづくり助成 まちづくり活動団体募集(2024年4月1日)

令和6年度まちづくり応募受付がはじまっています!

この助成金は杉並区で行う区民主体の自主的なまちづくりで、地域に開かれ、現在・将来にわたって住みよい住環境つくりに貢献する活動に対し助成します。

まちづくり助成
・びぎなーコース 

応募受付期間 4月1日(月)~5月31日(金)
対象:規約・会則を定めて杉並区内で活動する5人以上の団体
助成金:3万円以内
募集団体数:4団体
審査:書類審査およびヒアリング

すてっぷコース
応募受付期間 4月1日(月)~5月31日(金)
対象:区に登録したまちづくり団体
助成金:7万円以内
募集団体数:4団体
審査:書類審査および公開審査

区HPからの公式発表は以下をご確認ください。
↓↓↓

https://www.city.suginami.tokyo.jp/news/r0604/1093022.html

【ステップアップ講座】すぎなみ地域コム 団体個別サイト講座 開催レポート

2024年3月2日(土)にすぎなみ地域コム 団体個別サイト講座を開催しました。
「すぎなみ地域コム」とは、杉並区内を拠点に活動を行う地域活動団体の情報発信を支援することを目的に杉並区が設置したポータルサイトです。
「団体個別サイト」はすぎなみ協働プラザに登録し、WordPressを利用して団体HPが作成できるサービスです。 

すぎなみ地域コムの個別サイトをお持ちの皆さんに、WordPressを使用し、一歩進んだ活用を目指してもらうための講座です。
講師にはすぎなみ地域コムの運営を受託しているNPO法人チューニング・フォー・ザ・フューチャー(TFF)の高橋政輝さんにお越しいただきました。

まずは地域コムの概要や仕様の説明。
その後スクリーンで実際のWordPressの画面を見ながらブロックに文章や画像を入れる実践を行いました。
慣れない作業に戸惑う人もいましたが、講師やスタッフが隣で丁寧に話を聞きながらサポートしたので大きな混乱もなく進行していきました。

基本的な動作の確認と実践をした後は参加者の皆さんの個別の相談時間とし、判らなかったことを時間をかけて解消していきました。
参加者は
「今年から入力の担当になったので勉強に来た」
「更新の際に、こんな風にしたいという希望があったので、その作り方を聞きたかった」
という様々な理由から参加していたので、一人ひとり多様な質問に答えていくことで「一歩進んだWordPress講座」になりました。

文責・写真 有川

NPO支援基金普及啓発事業(チャリティ講座)山崎亮講演会「人とつながる仕組みをつくる ~協働するとは~」開催レポート

2024年2月22日(木)セシオン杉並で山崎亮講演会「人とつながる仕組みをつくる ~協働するとは~」を開催しました。

テーマは参加者75名という数字から見ても、興味関心の高い「コミュニティデザイン」
その第一人者である山崎亮氏から2時間たっぷりとコミュニティデザイン、人とつながる仕組みについてお話しいただきました。

山崎亮氏の手がけた事例として(大阪府茨木市のおにクル、北海道根室市の根室別院、富山県南砺市の瑞泉寺、等)を伺い、人と人が繋がり、協働してコミュニティを作りあげていくノウハウを学ぶことが出来ました。

山崎亮氏の手がけた事例はどれも、当該者がワクワクしながら進めていて、多様性・多世代が交わり意見を出し合える環境で、関わる全員が楽しむことが強調されていました。
「『面白い』が気が付いたら誰かの役に立っている。それって最高じゃないですか?」というお言葉もあり、参加者の皆さんも大きく頷いていました。地域に住む人が盛り上がる、その人たち自身が主導権を握って変えていく、そうなっていくように動かすための地道な取り組みもお話しいただけました。
山崎亮氏のお話もそうですが、山崎亮氏自身の魅力に惹かれ、コミュニティデザインを行う上でも大切な「人とつながる」ために必要なものを参加者は皆感じ取っているようでした。

参加者の皆さんからは
・こういうやり方があるのかといつも驚かされます。
・お話が大変上手で面白く、あっという間の2時間でした。
・メモを取ることさえ忘れて楽しみました。
・山崎亮さんの軽快なお話は、いつ伺っても元気がもらえて楽しくなりますが、そのままで終わらせないように頑張りたいと思いました。
・コミュニティデザインは少子高齢化が切実な地方では成功するが、環境に恵まれた杉並では成功が難しい。との言葉は重いものを感じました。
などのお声をいただき、貴重な講座となったと思います。


「地方よりも都市部は物に溢れ、協働やコミュニティデザインが難しい」との話もあり、杉並区で行うにはハードルが高いと仰られていましたが、2時間の話を聞いただけで、「自分たちもチャレンジしてみよう!」という前向きな気持ちにさせられたのは大きな財産として残ったと思います。

山崎亮氏が代表を務める「studio-L(スタジオ-L)」
https://studio-l.org/

文責・写真:有川

【ステップアップ講座】初心者向け!スマホで簡単!団体活動に生かす“伝わる”写真撮影講座 開催レポート

2024年2月17日(土)に杉並区広報専門監谷浩明さんをお呼びして、初心者向け!スマホで簡単!団体活動に生かす“伝わる”写真撮影講座を開催しました。 

前半は座学でスマホを使った写真撮影の撮影方法や注意点などを解説していただきました。 


後半は1つめのワークとして場所を区役所南側のスペースに移動し、参加者同士でペアを組み各々を撮影しました。

「団体のメンバーの紹介」をテーマに撮影したい絵を考え、それを写真で表現できるよう背景や撮影の角度を探しながら撮影に挑んでいました。 


フィールドワーク後は部屋に戻り、参加者各々がベストショットだと思う写真を1点、披露しそれに対して谷さんから良かった点、改善点の講評を受けました。 

「いい写真ですよね。ここをもう少し修正すれば、もっと見やすくなりますよね」
「表情がいいですね。被写体とのコミュニケーションも重要ですから、いい写真だと思います」
など、撮影する人がもっと撮りたくなるような分かり易く的確なアドバイスが頂けました。

次に2つ目のワークとしてワークショップの活動撮影をしました。 
参加者は撮影班とワークショップ班のふたつに分かれます。 

ワークショップ班は風船を5つ膨らませてそこに自分の大事にしているものを描きこみます。撮影隊はその傍らで撮影を行いました。 


撮影がはじまると
「もっとこうして欲しい!など、伝えないとモデルの人たちは動いてくれませんよ~」と谷さん。
撮影隊も「もっとこうして下さい!」「もうちょっとこちらに来てください」など、コミュニケーションを取り、いい写真になるようにトライしていたのが印象的でした。
その後の講評でも
「さっきのワークより、とても良くなっていますね!」
「これなんか、そのままチラシになりそうですよね!」など、
撮影の上達が感じられる写真とお声がけをいただき、笑顔の中での講座となりました。

参加者の皆さんからは
・ワークの時間が多く、楽しく学べた。
・実践もありとても充実したプログラムでした。ありがとうございました。
など、ポジティブな感想を頂けました。

普段何気なく撮っている、撮ってしまっている写真でも、主役を決め、テーマを決め、撮影環境を少し考えるだけでよりクオリティの高いものとして残せることが分かりました。
参加者の皆さんは団体で主に広報を担当されている方々だったので、皆さんの団体紹介の写真が人を惹きつけるものになるだろうと思いました。

文責・写真 有川

団体訪問 NPO法人すぎなみムーサ・杉並区立郷土博物館「節分」

2024年2月3日(土)、杉並区立郷土博物館(以下、郷土博物館)での年中行事の1つ「節分」にお邪魔してきました。このイベントは郷土博物館内の古民家にて毎年2月に開催されています。

この日は、お天気も良く、到着した10分前には、既に多くのお客さんで賑わっていました。子ども連れの方が多かった中で、ふらっと古民家を見学に来た人たちもいて、古民家の造りを目を凝らして見たり、囲炉裏の火に暖を取る姿も見られました。

節分の会場となっている古民家は、NPO法人すぎなみムーサ(以下、すぎなみムーサ)が囲炉裏の火入れなどの維持管理を受託しています。すぎなみムーサは、杉並区の郷土の歴史や文化を調査・研究して区民参加の展示などの発信も行っている団体です。今回は、郷土博物館とすぎなみムーサの許可を得て見聞をさせていただきました。

14:00、節分イベントの開催の時間となりました。
まず最初は、すぎなみ昔話紙芝居一座「すかい」による紙芝居口演です。杉並区にまつわる民話をもとにした2つの紙芝居は、子どもにも大人にも人気で、読み手の工夫を凝らした読み方に、笑い声が聞こえてきました。

古民家の中から紙芝居を口演し、観覧する来場者

次に郷土博物館の学芸員・金子さんによる「節分のお話」がありました。
なぜ「やいかがし」(焼いた鰯の頭を柊の枝に刺したもの)を家の戸口に飾るなど、古くからの風習を丁寧に分かりやすく教えてくれました。初めて目にする「やいかがし」に、子どもたちは目を丸くして眺めていました。

本物の鰯を使って作ったやいかがしに子どもたちはくぎづけに。

いよいよ、お待ちかねの豆まきのスタートです。家長が最初に豆を撒くという風習に倣って、郷土博物館の牛山館長により、最初の豆が撒かれました。そのあと、来場者の豆まきのスタートです。郷土博物館とすぎなみムーサのスタッフ数名が折り紙の箱に入った豆を来場者に配りました。

豆は手作りの箱に入れられ、「かわいい!」と子どもたちは大興奮!

「福は内!」と大きな声をあげながら豆を撒いていると、古民家の裏手から、金棒を持った赤鬼と黒鬼が登場!子どもたちは、びっくりして泣き出したり鬼に向かって一生懸命に豆を投げたり、大人も童心にかえって豆まきをしている姿がとても印象的でした。

鬼は迫力満点!
金棒を持つ鬼にあとずさりしながらも「福は内!」と言いながら一生懸命豆を撒く子どもたち

豆まきが終わると、来場者は古民家に上がって、鬼のお面づくりをしたり、囲炉裏で竹の筒を使って火種を吹かせてもらったり、昔の石臼で粉ひき体験、てんびんぼうで肥桶を担いだりするなど、昔の暮らしを体験していました。

囲炉裏、肥桶、石臼などを実際に触ってみて、昔の暮らしを体験する子どもたち

この古民家は、下井草5丁目から移築復原されました。建築は寛政年間(1789-1801)頃とされており、230年以上も前の家屋です。江戸時代の平均的な本百姓の家屋で、当時の農民生活の様相を知ることができます。土間には、かまどと石臼などが置かれ、天井を見上げると、緩やかに曲がった梁があり、とても趣があります。

この日の囲炉裏番の日下部さん(すぎなみムーサ)
すすがついた釜戸は当時の暮らしをリアルに伝えてくれる
今でも立派に機能する石臼

古民家の囲炉裏は、すぎなみムーサのスタッフが一年を通して、交代で火の番をしています。この日は5人のスタッフが囲炉裏番や、豆まきの豆を配ったり、古民家の説明等をしていました。囲炉裏は、土日祝日のみ火を焚いていて(※)、最近では、古民家や、囲炉裏を目当てに外国人の観光客が来ることもあり、少しずつ海外の方にも口コミが広まっているとのことです。また、この囲炉裏の前で朗読する動画を撮りたい、と言う方が訪れ、数十分撮影をし、後日YouTubeに載ったこともあったそうです。
すぎなみムーサのスタッフの方が、「この古民家の素晴らしさを、できるだけ多くの人に知ってもらいたい。囲炉裏の火をたいて、皆様のお越しを待っています!」とお話をしてくださいました。

(※)夏場、囲炉裏の火は、熱中症予防の観点から暑さ指数31以上の場合は中止しています。

博物館は、古民家以外にも見どころがたくさんあります。まず、入り口に構える長屋門(旧井口家住宅長屋門)は、宮前5丁目の五日市街道沿いにあった江戸時代後期の建物を、移設復原したものです。門をくぐり裏側の蔵屋に杉並の養蚕に関わる道具などを展示しています。

長屋門(旧井口家住宅長屋門)
中に入り間近で見物も可能

本館は、一階の常設展示室と特別展示室、二階の会議室、視聴覚室、昭和の暮らしの展示で構成されています(※)。また、昔の杉並区の白黒写真からは、「こんなものがあったんだ!」「昔はこうなっていたんだ!」と、時空を超えて杉並区の新しい発見をすることができます。
(※)パネル展示の内容は変わることがあります。

昔の杉並区へタイムスリップできる展示物の数々

博物館の周辺には、都立和田堀公園を始め、大宮八幡宮、松ノ木遺跡などの見どころもあります。
善福寺川沿いの公園でピクニックがてら、杉並区立郷土博物館までお散歩に出かけてみませんか?

■すぎなみムーサ ホームページ
https://member.sugi-chiiki.com/172/

■杉並区立郷土博物館の年中行事
https://www.city.suginami.tokyo.jp/histmus/1092833.html

■杉並区立郷土博物館(本館)
https://www.city.suginami.tokyo.jp/histmus/

〒168-0061 東京都杉並区大宮1丁目20番8号
電話:03-3317-0841
アクセス:
【バス(京王・関東バス)】
JR中央・総武線「高円寺駅」または東京メトロ丸ノ内線「新高円寺駅」⇔京王井の頭線「永福町駅」間
「都立和田堀公園」停留所 下車 徒歩5分
【徒歩】
京王井の頭線「永福町駅」北口より 徒歩15分
歩き方の詳しいご案内は以下ページをご参照ください。
https://www.city.suginami.tokyo.jp/histmus/1009059.html

文責・写真:大庭