イントロカフェ 「まちの困りごとをみんなで解決する!~協同労働という働き方~」開催レポート

イントロカフェ「まちの困りごとをみんなで解決する!~協同労働という働き方~」を開催いたしました。これから地域活動をしたいという個人の方から、活動の幅を広げたいと思う方まで、18名の方にご参加いただきました。


2022年10月に協同労働組合法が施工され、出資・意見反映・労働が一体となった新しい形の法人制度「協同労働組合」が誕生しました。今回は、地域に根差した仕事がしたい、まわりの困りごとをみんなで解決する仕事に関心があるけれど、何から始めていいか分からない方向けに、「協同労働」についてイントロカフェでお話を伺いました。日本労働者協同組合・ワーカーズコープ東京北部事業本部から、杉並エリアマネージャー徳田優香さんと池田優さん、そして杉並区西荻窪で仲間を集め協同労働を実践しているリブレット共同代表の原田直子さんをゲストにお招きしてお話を伺いました。進行役には未来バンク理事・奥田裕之さんをお迎えしました。

初めに、徳田さんから協同労働組合の仕組みや法律などの説明をしていただきました。次に池田さんから、協同労働をするに至った経緯や現場のことを伺いました。池田さんは学童保育責任者と廃食油回収をしてバイオ燃料を作る活動の二つを協同労働組合で取り組んでいます。

最後に、信愛書店のオーナーでもあり、本のフィルムコート作業を協同労働で行う団体リブレットの共同代表・原田直子さんからお話を伺いました。同じく共同代表を務める鳩島由紀子さんが、隣で実際に本のフィルムコート作業を見せてくれました。原田さんからは、協同労働をするに至った経緯や、構成員の方々をどのように集めたのか、どのような人たちが集まったのかを詳しく聞かせていただき、今後の活動をしたい方には分かりやすく、笑いも交えながらお話しする姿から、楽しく生き生きとした現場が伝わる内容でした。

ゲスト一人ひとりの話の間に、進行役・奥田さんから参加者目線の質問が投げかけられ、より一層「協同労働」を理解できました。

参加者の方からは、

・「それぞれの意見を反映して事業が行われること」がポイントで、「合意形成の大切さ」が伝わりました。
・リブレットの運営内容を色々聞けて、質の高い実践を聞けて良かったです。
・現実に実践している方の報告、とても参考になりました。「やりたいこと」「こうだったらいいね」が仲間作りから形になるまでの現状や課題は、とても参考になりました。

などのお声をいただきました。

「協同労働」、地域課題解決のためのツールの一つとして、これから広がっていくのでは?と感じる講座でした。

写真・文責 椎野・大庭

杉並区『まちの絆向上事業助成』のご紹介

2023年06月22日

杉並区には、町会・自治会及び地区町会連合会(以下「町会等」という。)があります。まちの絆を強め、町会等への加入促進やコミュニティ活動の活性化を図るための事業の実施を支援することを目的とした助成金「まちの絆向上事業助成」があります。
その中でも地域連携支援型は、町会等が地域の課題に対して、NPO、ボランティア団体等の地域団体と連携・協働して、解決を図ることを支援することを目的としています。あくまで申請者は町会等で、1事業に対し20万円までとし(地区町会連合会は40万円まで)、継続して3年間限度等の制約はありますが、町会等と連携・協働しての事業をお考えの団体は、事業に対して助成できる可能性があります。
対象と思われるNPO、ボランティア団体等の地域団体は、下記の地域課地域係までご連絡ください。

●対象期間:令和5年4月1日から令和6年3月31日までに実施する事業
●募集期間:年4回

※第1回と第2回は終了しておりますので、次回以降の募集日程は以下の通りです。

第3回:令和5年9月1日(金)~9月15日(金)
第4回:令和5年11月10日(金)~11月24日(金)

●問合せ先
杉並区区民生活部地域課地域係
電話:03-3312-2111 内線3763
Eメール:tiiki-k@city.suginami.lg.jp

まちの絆募集案内PDF版

日本語教室・高円寺

2023年6月10日、日本語教室・高円寺さんにお伺いしてきました。

日本語教室・高円寺さんは、毎週土曜日、高円寺北区民集会所で1対1の方式で日本語学習を指導・支援しています。 毎週土曜日午後に3枠のクラスがあり、この日は12時40分スタートのクラスを見学しました。生徒と講師は例外を除いて毎週同じ組み合わせなので、「はじめまして」からのスタートではないところが特徴です。レッスンが始まるとすぐに会話が始まり、時間の無駄なくレッスンが行われます。中には、テキストやタブレットを持参して日本語学習のサポートを受けている方、ざっくばらんな日本語の会話を楽しむ方まで、そのレッスンは多種多様、個人の要望に沿った学習であることが分かります。 

生徒は中国からの方が最も多いそうですが、この日は、オランダ、フランス、ベトナム等、様々な国の方が参加していました。代表の北村さんによると「コロナ以前の教室はもっとぎゅうぎゅうで椅子の数もぎりぎりだった、コロナ以降は少人数制にしている」とのことですが、教室内は生徒達の笑顔であふれていました。 

16年前にオランダから来日したケースさんは、10年以上前に、こちらのクラスに通い始め、一時は子育てのためにお休みしていましたが、子育ても落ち着き再度通い始めたとのこと。3人目となる現在の講師とは友人感覚で学べると、まだまだ日本語学習に意欲的でした。 

←受講生のケースさん

また、この日は既に台湾に帰国した卒業生が教室に遊びに来てお土産のお菓子をクラスに配り、懐かしい顔に手を振る姿も見られ微笑ましかったです。 

6月には歌舞伎鑑賞教室、7月にはBBQも開催するとのことで、日本語学習のみならず参加者同士の横のつながりも活発に行われているアットホームな教室でした。 

ブログ:http://nihongokoenji.blog.fc2.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/nkk_koenji/

高円寺北区民集会所:https://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/katsudo/shukaijo/1006952.html

文責・写真:大庭

【イントロカフェ】今年の夏は一度きり! 学生×夏=ボランティアしよう!

開催日:2023年07月8日(10:30~12:30)

ボランティアに関心はあるけれど「はじめの一歩」に悩んでいるそこのあなた!
身近なところにどんな活動があるのか、ボランティアが地域活動のどんな力になっているのか・・・ちょっと聞いて学んで今年の夏はボランティアしてみませんか?

イントロカフェは、様々なテーマの話を聞きながら、社会課題や地域活動を知るキッカケの場。
事例・活動の紹介や参加者同士の交流で、あなたの「気になる」をちょっと身近に!
 
日 時:7月8日(土)10:30~12:30
場 所:特別養護老人ホームフェニックス 防災拠点型地域交流スペースあかつき(杉並区天沼3-19-14)
登壇者:
・杉並ボランティアセンター所長 竹嶋美歩 氏
・ちいきむすび代表 中根 正 氏
・東京女子大学院 澁谷こはる 氏
・東京立正短期大学 平田萌々 氏   
参加費:無料
定 員:30名 (先着順)
対 象:区内在住・在勤・在学で、ボランティア活動に興味のある方
申 込:https://00m.in/VyYUG  またはEメールsanka@nposupport.jpまで お名前、団体名、メールアドレスをお知らせください。
主 催:すぎなみ協働プラザ

eスポーツ体験交流会 「デジタルで“つながる”を体感」開催レポート

2023年6月3日(土)デジタルラボ高円寺のスペースをお借りして、eスポーツを体験する交流会を開催いたしました。

今回は、体を動かすということから、定員を10名以下に絞り、アットホームな交流会にしました。参加者は6名で、プラザからのスタッフ3人とゲームのお手伝い役の小学生1人も加わり、合計10名での開催となりました。
参加者は、子供向け、高齢者向け、様々な世代を相手にする多種多様の地域活動をしている団体からご参加いただきました。

デジタルラボ高円寺は、アットホームな空間に木の香りが漂う素敵な空間で、室内奥には立派なゲーミングチェアがずらりと並び、室内の内装の多くは、代表の芳賀達彦氏が自身のお子さん達と一緒に手作りで作り上げたとのこと。
高円寺の商店街の一角とは思えないほどの静かで落ち着いたぬくもりのある雰囲気です。 


eスポーツ体験に先立ち、まずは芳賀氏より、ご自身の経歴とデジタルラボ高円寺のご紹介から始まり、続いてChat GPTやAIによる音声読み上げ機能を実演いただき、デジタルを体感しました。人間の声ではないことに驚く参加者も見られました。 


そして、本日のメインイベント、eスポーツ体験の時間。参加者は、スマホを2年前にようやく持つようになったという方から、自宅でお子さんとゲームを楽しむ方まで、参加者のデジタル生活環境は様々です。一言でeスポーツと言っても、仮想空間での対戦型コンピュータゲームからスポーツ対戦まで多岐に渡りますが、今回はeスポーツのはじめの一歩としてNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の体験をしました。

Nintendo Switchのゲームの中から初心者でも取り組みやすい卓球、アーチェリー、水泳の3つを選択しました。芳賀氏の小学六年生になる息子さんにセットアップや操作方法・指導をお願いし、参加者が2人ずつに分かれて一人ひとりコントローラを手にして、いざ卓球ダブルスゲームのスタートです。モニター上で、どのキャラクターが自分なのか分からないところからのスタートでしたが、だんだんと要領を得てボールを打ち返せるようになりました。その後のアーチェリーや水泳では周りの応援も声高になって賑やかに楽しむことが出来ました。 

「明日は変なところが筋肉痛になるかもね」と参加者同士が和気あいあいと談笑していたのが印象的でした。

eスポーツが初体験でも世代を問わず充分楽しむことが出来るツールであることが分かり、また操作を教えてくれた小学生も含めて多世代で交流が出来たことも有意義でした。 参加者からは、「今後も今回のように遠隔ではなく集まって、異なる世代間で楽しめたらよいと思う」という好意的なお声から、「高齢者はゲーム機を使いこなすことが難しい」「うまく使いこなせないことで億劫になる」とのお声もいただきました。 

まだまだ課題はありますが、eスポーツは、高齢者も含めた多世代間でも楽しめるということが分かり、デジタルライフへの一歩を踏み出すことができた交流会だったと感じています。 

デジタルラボ高円寺 groove-now.com

写真・文責 大庭