【すぎなみ協働プラザ年末年始の休館日】

今年も大変多くの方にすぎなみ協働プラザのをご愛顧いただき、ありがとうございました。

すぎなみ協働プラザは以下の通り、お休みになります。

皆様、よいお年をお迎えください。

▼休館日

令和7年12月28日(日)~令和8年1月4日(日)

(年内開館最終日12月27日(土)は18:00まで開館しています。年始1月5日(月)は10:00から開館します。)

労務コラム⑪ 教えて梶谷先生

事業場における労働関連用語の一考察

私たちが『働いている』上で、よく見たり聞いたりする用語があります。当たり前のことと看過せず、ちょっぴりその中身を考えてみると意外な発見があるかもしれません。

第11回:社会保険被保険者の適用拡大について

 『社会保険被保険者の適用拡大』と聞いてもピンとこない方も多いでしょう。ご自身の事業所に関係ないことであればそれも当然ですよね。ところが、すべての事業所にとってそうも言っておれなくなってきました。それが今回のお話です。
少なくとも法人で働いている人は、所定の労働時間数が30時間以上あれば健康保険や厚生年金保険などの社会保険が強制適用になりますよね。しかし一定の事業規模がある法人では週所定労働時間が20時間以上あると、雇用形態がパート労働者であっても社会保険の適用者になります。これが適用拡大という制度で、誰かの被扶養者である人は被扶養者という立場を離れ自分で社会保険料を払わなければならなくなります。社会保険料は労使折半で支払うので、事業所にとっても福利厚生費用が増大するわけです。労使ともにあまり歓迎されてはいない制度なのですが法律は法律、仕方ありません。元々この適用拡大制度は2016年に始まったのですが、その時の事業規模要件は労働者数が501人以上の事業所が対象でした。それが2022年には101人以上になり、現在では51人以上になっています。なので採用にあたっては、簡単に20時間以上の労働契約を交わせない事業所も多くあるのです。話はこれで終わりません。政府が出している予定では、この事業所の人数要件は2027年には36人以上、2029年は21人以上、2032年には11人以上となっていき、そしてとうとう2035年には1人以上になるのです。生産人口(15歳~64歳)が著しく低下している現在において、なんとかして社会保険料を徴収していかないと国民の社会保障が担保できなくなってしまうわけですからなんとも悩ましい話です。
参考までにこの社会保険料の料率ですが、令和7年の時点で健康保険は都道府県により若干の差異はありますが約10%、厚生年金保険は18.3%ですよね。日本の高度成長期であった昭和23年のデータを見ましたら、健康保険は4%、厚生年金保険は3%でした。日本の近未来、本当にどうなってしまうのでしょうね。

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ステップアップ講座「地域活動に活かす生成AI活用講座」(全3回連続講座) 開催レポート

2025年11月13日から3回連続講座として「生成AI講座」を開催しました。

AIという言葉もやっと聞き慣れてきたところで、今度は「生成AI」という言葉が数年前から聞かれるようになりました。そんな生成AIに興味があり触れてはみたいものの、そもそもどういうものがあるのか、自分たちの活動にどのように生かせるのか?情報だけではなく実際に手で触れて、どのように役に立つのかを知りたい。そんな思いを形にする講座を開催しました。

講師としてデジタルハリウッド横浜校講師、慶應義塾大学SFC研究所所員である西植弘氏をお招きしました。

【第1回】

第1回は生成AIとはなんなのか?生成AIでどのようなことが出来るのか、どのようなものがあるのかなど、生成AIの情報と種類の紹介を主にしていただきました。

ChatGPT(チャットジーピーティー)、Gemini(ジェミニ)、CanvaAI(キャンバエーアイ)、Gamma(ガンマ)、Genspark(ジェンスパーク)などの紹介と、どのAIがどの分野に強く役立てることができるのか、各生成AIの強みを紹介してもらいました。

ChatGPT(チャットジーピーティー)・・・人間が答えているかのような自然な言語能力と応対スピード、処理範囲の広さで回答が受け取れるAI。
Gemini(ジェミニ)・・・Googleが開発した最新のAIモデルで、ChatGPTのような対話型AIとして機能するほか、画像や音声、コードなども扱えるマルチモーダルAI。
CanvaAI(キャンバエーアイ)・・・テキスト指示(プロンプト)やドラッグ&ドロップで、画像・動画・資料などを自動生成・編集でき、専門知識がなくても高品質なビジュアルが作れます。
Gamma(ガンマ)・・・テキストプロンプトから完成度の高いプレゼンテーション資料を短い時間で自動生成できる
Genspark(ジェンスパーク)・・・技術的な強みとして、リアルタイム要約、情報の可視化、高度なパーソナライゼーションなどがあります。

それぞれの使用方法のポイントとして、プロンプトを入力する際の注意や方法を指導いただき、どうすればうまく使いこなせるかの基本を教えていただけました。(一行で依頼するよりも条件付き・改善依頼を添えて依頼することで、自身の描くものにより近づく答えが得られる。出てくる答えは「自分自身の言葉の鏡」なので言い方を少し変えるだけで、結果も変わるなど)

【第2回】

「1週間後の2回目までにChatGPTをたくさん触って欲しい」と講師からの宿題がありました。参加者の意欲がとても高く、たくさんChatGPTに触れ、議事録の作成やクイズなどを作ってみたと報告がありました。今まで手作業で数時間かかっていた作業が、ChatGPTに要点を伝え作成してもらうと数分でボリュームのある資料が作成できたことに皆さん驚きを覚えるとともに、たまに見当違いな答えを出してくるChatGPTに愛着のようなものも感じられて、ChatGPTに触れるのが楽しくてあっという間の1週間だったという報告もありました。

2回目の講座としては
・学びに特化した、教育現場でも良く使われているNotebookLMの紹介
・「ChatGPTは他のAIツールの組合せをすることでさらに生きる」という技などのレクチャー
・画像生成時のプロンプトのコツ
・ステルスAIがもたらす影響などをお話しいただきました。

【第3回】

3回目の講座は2週間後の開催となりました。2週間で学んだ生成AIに触れる回数を増やし、自分の活動に役立つものを作り、どんなものをどの生成AIで作ったのかを発表し、講師からのアドバイスをもらう講座になりました。

参加者に、講座のチラシ・ショートムービー・企画書の作成、自分がやってきた活動のまとめや、自作フラッグのデザインなど、それぞれの活動に即した成果物を思い思いに作成し、発表してもらいましたが、そのどれもがついこの間生成AIを学んだとは思えないような完成度で、発表を聞いている参加者も講師も驚いていました。

3回連続講座で、参加に関して負担はあったかと思いますが、それを感じさせないほど参加者の学習熱が高く、質疑応答では、終わりが見えないほどの質問が飛び、それについて講師の西植さんも熱のこもった解説で答えてくれていたので、満足度の高い講座となり、アンケートでは「今回の講座の続きをやって欲しい」といった意欲的なご意見も頂けました。

3回の講座の締めくくりに西植さんが大切なこととして伝えていたのは
・AIはあくまで「自分のスキルを補完し、作業を効率化するためのツール」であって、自分のレベルを超えた成果を勝手に生み出す魔法の道具ではない。
・AI時代に問われるのは、どれだけAIを使えるかより、「どれだけ自分の軸を持って使いこなせるか」

ということです。

便利ではあるけれど、それをどう使うか、それをどう役立てていくかは自分次第であることを改めてお伝えいただきました。

生成AIに触れてみて「面白い」で終わらせるのではなく、触り続けることでしっかりと自分の「武器」にすることが大切です。今回の講座は生成AIを便利なツールとして紹介するだけではなく、学びの後に自ら実践することで、実のある講座になりました。

文責・写真:有川

団体訪問 NPO法人DANKAIプロジェクト「ルンルン学習室」×すぎなみ食育推進の会 「みそ玉づくり」

NPO法人DANKAIプロジェクト(以下、DANKAI)が主催するルンルン学習室と、すぎなみ食育推進の会(以下、すぎ食)との協働による「体験型学習プログラム みそ玉づくり」に、すぎ食代表の堀田さんよりお誘いいただきました。

DANKAIさんもすぎ食さんも、過去に訪問したことがありますが(※)、今回はDANKAIの「学習支援」と、すぎ食の「食育推進」という、地域課題解決を目指す二つの活動が連携し、とても興味深い特別プログラムを開催するとのことなので、早速見学に行ってきました。

■「すぎ食」と「DANKAI」の出会い

この素敵なコラボレーションのきっかけを、すぎ食代表の堀田さんに伺いました。
すぎ食を立ち上げた後、「食育で何かお手伝いできないか」と杉並区社会福祉協議会に相談に行ったところ、DANKAIさんを紹介されたのが始まりとのこと。

当初は食育の講師として関わりましたが、堀田さんが子どもたちの学習支援もできることから、学習サポートも手伝うようになり、時々特別プログラムとして「みそ玉づくり」(親子参加可能)を開催しているのだそうです。

親子で笑顔満開!「みそ玉づくり」

子ども達の学習が終わり、いよいよワークショップを開始。

この日はルンルン学習室の子どもたち5名に加え、きょうだいや保護者の方も参加し、学生ボランティアや団体スタッフを含めると総勢16名が参加!

まずは、すぎ食の堀田さんから、もしもの「発災時」の食育について、大切なレクチャーがありました。みそ玉を作って冷蔵庫に入れて保存し、お湯を注ぐだけで味噌汁が作れる手軽さは、発災時にはとても役立つそうです。普段の日常生活でも「一汁一菜」を心がけた食事を手軽に作るために、いつでも冷蔵庫にみそ玉を作っておくと良いと伝えていました。

アレルギーの確認も丁寧に行って、いざ実践へ!机の上には、3種類のお味噌がずらり。自分好みにブレンドしても良し、好みの1種類だけでも良し、サランラップにスプーンですくって乗せ、その上に顆粒だしと具材を乗せて、ラップで包み丸く仕上げます。この日の具材は、乾燥野菜でしたが、乾燥麩や乾燥わかめ等、具材は好みで変えられます。学生ボランティアをはじめ、スタッフも皆、夢中になって「みそ玉」を一人3個ずつ作っていきます。

■おいしいお味噌汁、いただきます!

みそ玉が完成したら、すぎ食の小田さんから地域ごとの味噌の種類の違いや味噌の栄養について、また、味噌は隠し味としてカレーに少し入れるとおいしいという豆知識を教えてもらいました。「へえ~」という声もあがり、皆、興味津々でした。

その後、いつもルンルン学習室で提供されている手作りカレーライスと一緒に、自分たちで作ったみそ玉をお味噌汁にして実食しました。「このお味噌がおいしい!」「カレーに少しかけてみたらおいしい!」と和気あいあいに食事を楽しみ、会場は終始、笑顔と活気に包まれていました。

終了後に、主催者からお話を伺いました。

DANKAI代表の栗田さんは、「活動を始めてから、今年の3月に初めて6年生がルンルン学習室を卒業した。来年3月にも卒業していく児童が2名いる。新年度にはまた新しい児童との交流が生まれることが楽しみ」と話してくれました。いつもおいしいカレーライスを作っているDANKAIメンバーの藤澤さんからは、「これから新しい事業も展開していきたい」とワクワクするようなお話を伺えました。今後の展開が楽しみです。また、カレー作りのボランティアをしている安達さんからも、「子どもたちからたくさんの元気をもらうと心が洗われて、ここは私の居場所です」と素敵なお話を聞くことができました。

すぎ食の堀田さんと、小田さんは、「今回のようにそれぞれの団体の強みを生かしながら共に事業をできることはありがたく、喜びを感じている。相乗効果が生まれていると思う。12月はクリスマス会を予定しています。子ども達との触れ合いがいつも楽しみです」とのことでした。

帰り際、「またいつでも遊びに来てください」と笑顔でお声がけいただきました。
ルンルン学習室とすぎなみ食育推進の会の今後の活動に、引き続き注目していきたいと思います。


(※) 過去の訪問レポート
NPO法人DANKAIプロジェクト「ルンルン学習室」見学訪問
https://member.sugi-chiiki.com/nposupport/dankairoject/

すぎなみ食育推進の会 インタビュー
https://member.sugi-chiiki.com/nposupport/shokuiku-suisin/

文責・写真:大庭

団体訪問 蚕糸の森おはよう会

2025年11月22日(土)、東京メトロ丸の内線、東高円寺駅近くの蚕糸(さんし)の森公園(※1)で行われている「蚕糸(さんし)の森おはよう会」の活動に参加してきました。

蚕糸の森おはよう会は、蚕糸の森公園で散歩、掃除をしていた地域住民が、地域の健康推進と親睦を深めようとラジオ体操を始めたことをきっかけに、1986年8月10日に設立された団体です。雨天時と年末年始以外は毎日活動しています。

早朝の6時15分に会場である蚕糸の森公園内つどいの広場に着くと、既に50名ほどのメンバーが集まっていました。

団体の役員の方々が、のぼりの設置、CDラジカセの準備を行い、ラジオ体操の指導者資格を持つ3名の方が中央に立ち、スタートしました。

6時25分からみんなの体操(※2)、6時30分からラジオ体操第1・第2を行いました。その後、希望者が残り、気功(練功十八法)を行いました。

みんなの体操と中国由来の健康体操である気功は、動作がより緩やかで膝や腰への負荷が少なく、ラジオ体操の前後にウォーミングアップ・クールダウンとして実施しています。
気功が終わると、メンバー同士で挨拶やお話をしていました。

前に立っていた、ラジオ体操の指導者資格を持っている齋藤さんにお話を伺いました。
「ラジオ体操の指導者資格を取得するため、月1回、錦糸町駅近くにある墨田区総合体育館に通い、ラジオ体操講習会を10年間受講しました。試験科目には筆記、実施、作文がありました。この会に参加して20年以上になります。おかげさまで医者いらずです。」
と仰っていました。

代表の中川さんにもお話を伺いました。
「2024年の4月からクールダウンのために気功を取り入れました。メンバーの最高齢は96歳、ラジオ体操の動きは意外とハードなので、緩やかな動きの気功は高齢者にはピッタリなのです。この会の後に、蚕糸の森公園の花壇で花木の手入れをする方、公園の周り(1周700m)を歩いてから帰られる方、情報交換をされて帰られる方などいらっしゃいます。健康のためではなく、コミュニケーションの場としての役割も果たしています。当団体は、蚕糸の森公園が開園された3ヶ月後に設立されました。地域の方々は、こんな公園ができることを望んでいたのだなと思います。」
と仰っていました。

他のメンバーの方たちからも、「毎日参加するのが日課です」、「こんな素敵な公園が近くにあり嬉しく思います」、「公園の中は空気が澄んでいて気持ちよいです」、などお話を伺いました。

また、こちらの団体は、杉並区の健康づくりに積極的に取り組む事業所・団体を表彰する「健康づくり表彰」で、令和7年度の最優秀賞を受賞されました。(※3)

帰る頃には、蚕糸の森公園の木々の紅葉が朝日に照らされてとても美しく、運動後は身体が軽くなり、すがすがしい朝の始まりとなりました。

【蚕糸の森おはよう会 公式サイト】
https://www.sugi-chiiki.com/sanshinomori/
★おはよう会に参加ご希望の方は、蚕糸の森公園つどいの広場(おおきなスズカケ(プラタナス)の木の下)で、体操の指導・機材の片付けを行っている役員にお気軽にお声掛け下さい。

(※1)蚕糸の森公園
1911年農商務省原蚕種製造所(後の農林水産省蚕糸試験場)が当地に開設される。1980年蚕糸試験場が茨城県つくば市へ移転。1986年5月31日、跡地が蚕糸の森公園として開園。試験場の跡地には杉並区立杉並第十小学校も移転。https://www.city.suginami.tokyo.jp/s100/shisetsu/14821.html

(※2)みんなの体操
子どもから高齢の方、身体に障害のある方も気楽にできる体操として、1999年10月に郵政省とNHKが制定。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AE%E4%BD%93%E6%93%8D

(※3)令和7年度健康づくり表彰https://www.city.suginami.tokyo.jp/s045/news/17612.html#p1

文責・写真 椎野