【団体インタビュー】すぎなみ食育推進の会

「楽しく学ぶ食育」をモットーに食の大切さを学び、伝える活動をされている『すぎなみ食育推進の会』さんにお話を伺いました。

-設立のきっかけを教えてください
一昨年(2019年)7月に設立した団体です。すぎなみ地域大学で「食育推進ボランティア講座」に参加したメンバで結成しました。講座に応募したきっかけは地域で防災の仕事をしたときに、災害時において「食」は健康維持のために一番大切で、その調達や管理方法が難しい問題であると気づいたからです。講座では外部講師を招いての講習会や考案したレシピの調理実習、食育推進の活動のお手伝いをしてきました。講座を終えて、もっと活動したいという思いが強くなり設立に至りました。

-メンバーをご紹介ください
代表の堀田です。以前雪印乳業で営業勤務をしており、食の大切さをわかりやすく伝えます。小田さんは、明治乳業でラクトフェリン等の研究をしていました。医学博士でもあるので、食べ物の成分について広く深く知識を持っています。森田さんはご実家が八百屋さんなので、野菜の旬や産地に詳しく、季節によって一番美味しく食べられる野菜を教えられます。3人を中心に少しずつ人数が増え現在7名で活動しています。

-どんな活動をされていますか
お子さん向け、ファミリー向け、高齢者向けなどの「世代別学習プログラム」を作成しています。特に小さなお子さん向けにはイラスト入りの野菜カードを作り、楽しく学べるよう工夫しています。将来的には創作料理教室などの「体験型学習プログラム」や、勉強会など「ワークショップ型プログラム」を考えております。
世代によってどの食材を、どのくらい食べたらいいか、どの調理法がより効果的か、楽しく学べたらとよいと考えています。

-コロナ禍ではどのような活動をされていましたか
学習プログラムを使い講座を開きたいと思った頃、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言になり、講座の開催ができず、とても残念な思いをしています。そこで比較的感染リスクの少ない野外での活動に切り替え、団体で「シェア畑」を借り1年間を通して野菜作りに取り組み約20種類の野菜の栽培をしました。
野菜の知識はあるものの、栽培するのは初めてなので、野菜を育てる難しさと楽しさを学んでいます。野菜作りの経験も今後、講座を開くときに役立てたいと思います。

―今後どのような活動をされたいですか。
新型コロナ禍において、講座の開催ができなかったことが一番悔やまれます。
今年は感染対策をしながら講座を開催することが一番の目標です。

-今回の交流会に参加していかがでしたか
子育て支援、高齢者支援の団体さんが一緒に参加されて、名刺交換をさせていただきました。食はあらゆる年代で大切ことなので、地域活動をされているいろんな団体さんと関わりを持って、活動を広げていきたいと考えております。

今回のインタビューを通して、まだ新しい団体ですが、これから発展させたいと意欲的で、なにより食の大切さをたくさんの人に伝えたいという熱意を感じました。

すぎなみ食育推進の会のように、新型コロナウィルスの影響で、なかなか思う通りに活動が進まなかった団体も多かったかと思います。すぎなみ協働プラザでは、活動での感染対策や、オンライン講座など新しいカタチの活動方法も一緒に考えていきたいです。また、チラシ作り講座、Zoom基礎講座など、セミナー開催に役立つ講座も開催しておりますので、ぜひご活用ください。

すぎなみ食育推進の会
https://www.sugi-chiiki.com/shokuiku-suisin/
 

写真:中野  文責:大久保