「てらこや」楽学倶楽部 訪問レポート

2025年9月10日(水)
【令和7年度杉並区NPO活動資金助成事業】

令和7年度杉並区NPO活動資金助成を受けた、楽学倶楽部が主催する「てらこや」を訪問してきました。

てらこやは地域の子どもの学習支援と居場所として、荻窪地域の小学生を対象に、月2回水曜日に開催しています。これまで荻窪地域区民センターで実施されていましたが、施設の改修工事のため、昨年12月からは近くの中道寺で開催しています。

楽学倶楽部は昨年度に引き続き助成を受けており、前年度の算数の学習支援に加えて、今年は新しく英語学習が始まりました。英語のプログラムでは英語教師だった方を講師に迎え、英語で挨拶をしたり、歌に合わせて体を動かしたり、カード遊びやアルファベットビンゴをしたりと、みんなで楽しみながら英語にチャレンジしていました。

英語のプログラムに参加せず「今日は宿題をやる!」と自分の勉強に取り組む子もいます。そんなときもスタッフは子どもの選択を尊重します。やりたいことに集中しつつ、カリキュラムの英語の書き取りやビンゴにも参加する…そんな自由でのびのびした雰囲気が「てらこや」の魅力です。

訪問した日は残暑が厳しかったのですが、暑さ対策も万全で、エアコンに加え、お寺の扇風機と保護者の方から寄付していただいたサーキュレーターが稼働しており、快適に過ごせる工夫がされています。水分補給も忘れずに飲み物も準備され、安心して学べる環境が整っていました。最後は恒例のお菓子タイム。お家で食べてもらうようにしていますが、お友達とお菓子を交換するのも楽しみのひとつのようです。

この日は、近隣小学校3校、1年生~5年生の12人の子どもたちが参加。学年別でグループになっていて、違う学校の子ども同士、自然とコミュニケーションをとっています。主催者の中澤さんが算数の講師、英語講師とボランティアさんを含めた大人5人が、しっかりと子どもたちの学習を見守ってくれていました。中澤さんにお話を伺うと、参加者もボランティア登録者も昨年より増えているそうで、人の輪が広がっているようです。

学習が終わってから、1月はカルタ作り、5月は兜の折り紙、7月は七夕飾りと、季節の日本文化も採り入れています。学習支援や居場所としてだけでなく、地域の高齢の人と小学生の親子が自然につながれる場になっていて、大人も子どももとてもイキイキしていたのが印象的でした。

「学び」と「安心」と「つながり」が詰まったてらこや。今後も地域に根差した活動が楽しみな訪問となりました。

楽学倶楽部さんの情報はこちらから
https://www.sugi-chiiki.com/rakugaku
*参加については団体にお問合せください。

NPO支援基金について
https://www.city.suginami.tokyo.jp/kurashi/chiiki/npo/kikin/index.html

写真・文責:大久保