猛暑が続く中で体調を良好に保つことが難しくなって来ました。
このような環境においては、気温のみならず湿度と身体の関係について理解し、適切に対応することが必要になります。
人間にとって快適な気温と湿度(体内深部体温が37℃程度で免疫力、自立神経のバランス等が良好となる状態)は、おおよそ気温「17℃~28℃」程度、湿度は「40~70%」程度とされています。しかし、昨今の東京の気温は「30℃~35℃」前後、湿度は「68%~80%」前後といずれも高温、高湿で快適な環境を大きく超えた状況になっています。
人間の身体には発汗作用による体内深部温度の調節作用があり、例えば、気温が50℃であっても、湿度が45%程度であれば、汗が蒸発して身体の深部温度を37℃前後に保つことができ、身体を良好に保つことができますので、昨今の東京の高温、高湿度でも、適切な発汗作用が働いている限り、直接、生命に影響を与えるものではないと言うことが出来ます(しかし、熱中症、だるさを引き起こす原因にはなります)。
しかし、汗が蒸発せず、体温調節が不可能になって数時間で死に至る条件があり、それは、湿度が100%で気温が35℃以上の時、または快適湿度である「40%~70%」の場合でも気温が「43℃~42.5℃」と高温になる時、とされています。これらデータから、作今の東京の湿度「68%~80%」、気温「30℃~35℃」(他の地域において40℃前後を記録するところもありが)は、安全の限度内に入っているものの、今後において、湿度が80%前後を超えて100%に近付けば近付くほど、限界気温が35℃に近づくので、昨今の気温「30℃~35℃」は安心できない状況になりますので、今後は湿度の動向に注意を払い湿度が80程度を超える場合は、外出を控え、クーラーがきいて温度、湿度が適切な室内に留まるなどの対応が必要です。
また、参考として、ヒトの身体を構成し、代謝を担う酵素(タンパク質)は42.5℃~43℃を超えると熱で固まり(生卵がゆで卵になる現象と同じ)、本来の機能を完全に失うことに留意し、外気温、湿度と体内深部温度の関係を理解し、対処することが必要となります。
文責:高橋 昭浩(当法人職員、健康管理士上級指導員)
参考資料:公開情報、「ほすぴ」(日本成人病協会発行)
カテゴリー: 健康の話
飲酒は少量でも「がん発症リスク」上昇
国立がん研究センターは6月3日、がんの予防法をまとめた最新冊子を発表した。
それによると、近年の研究で、アルコールの摂取は少量でもがん発症のリスクを高めることが分かってきたため、安全な飲酒量は存在しないと判断され、以前「節酒」を推奨していたが、今後「飲酒を控える」ようと見直すこととなった。
妊娠中期の暑さで早産リスク、予防対策の重要性指摘
東京科学大学研究チームがは、妊娠中期の妊婦は高温にさらされると早産のリスクが高まるとの研究結果をまとめました。
夏の暑さが年々激しさを増す中、妊娠16~22週の女性は暑さの影響を受けやすく、早産予防が重要としています。早産は妊娠22~36州で生まれるケースをさし、5歳未満児の主な死亡の原因の一つとなっています。出産に備えて子宮が大きく変化する妊娠中期に、暑さなどの影響で出口が炎症を起こして緩み、早く生まれてしまう可能性が考えらっるということです。(2026年5月)
文責:高橋 昭浩(当法人職員、健康管理士上級指導員)
参考資料:「ほすぴ」及び「健康関連最新情報」(日本成人病予防協会発行)
iPS細胞由来の再生医療2製品の製造販売が了承され、実用化へ(世界初)
中山京都大学教授が2006年にiPS細胞作製に成功し、2012年にノーベル
医学・生理学賞を受賞したが、作成成功から20年、ノーベル賞受賞から
15年経過し、ようやくiPS細胞由来の再生医療製品が実用化されました。
それは、虚血性心筋症の治療用薬品「リハート」、及びパーキンソン病の
治療用薬品「アムシェブリ」です。いずれもiPS細胞から心細胞や神経細胞
を作り患者に移植します。
この2製品は、わが国厚生労働省薬事審議会において2026年2月19日に
製造販売が承認され、3月中に厚労省相か正式に承認し、今夏にはこの薬
を使用し治療が開始される予定です。
今後、難病である「特発性肺線維症」の治療や「脊髄損傷」の治療にも採用
される可能性が報告されています。
2026年 健康に関する最新情報
1.2025年8月に、高血圧の診断基準(血圧を下げる目標)が変わりました。
以前の判断基準が、 診察室血圧:140/90 mmHg以上 家庭血圧 :135/85 mmHg以上 でありましたが、下記の通り変更になりました。 診察室血圧:130/80 mmHg未 家庭血圧 :125/75 mmHg 未満
今回の変更により、基準が以前より厳しくなりました。 これによって、日本は、下記の通り日本以外の先進国とほぼ同基準になりました。
アメリカ:診断基準は130/80 mmHg、治療基準は130/80 mmHg ヨーロッパ:上の血圧(収縮期血圧)を120~129 mmHgの範囲に抑え(注) ・“収縮期血圧/拡張期血圧”とは、心臓が収縮して血液を動脈に送り出すときの血管内の最高血圧/心臓が拡張して次の収縮に備えている間の血管内の最低血圧
・“mmHg”とは、「水銀柱ミリメートル。血圧の単位で、水銀(Hg)を1mm押し上げる圧力
2.本年、2026年、も下記の感染症に注意しなければならない。
★はしか 感染力の強い麻疹(はしか)の患者数が急増しています。国立感染証研究所によると2025年はこれまでの年間感染数を上回るペースで流行し、同年第1~13週(4月2日現在)で58例であったが、第50週時点で261例と急増しました。 感染経路はベトナムなど海外流行地域からの入国者・帰国者より2次、3次感染するものです。感染者は、2回のワクチン接種をしていない20代前半や乳幼児に多いので注意を要します。
★インフルエンザ 2月6日(金)厚生労働省は2026年1月26日~2月1日のインフルエンザ発生状況を発表しました。このインフルエンザは約90%がB型ウイルス異変型です。これまで医療機関から報告された患者数は114,291人で、年初以降急増傾向が続いており、今週の学級閉鎖が前週の4倍以上になっている。東京都は、今シーズン2度目の警報基準越えとなり、これは統計史上初と発表している。 手洗い、うがい、マスクなどの基本的な感染症対策が必要です。ワクチンも一定の効果があると報告されているので、適宜、接種をお勧めします。
★百日せき かっては、百日せきは子供の病気というイメージでしたが、近年、大人にも感染が広がっており、家庭内や周囲、特に抵抗力の弱い赤ちゃんに移してしまうケースが問題視されています。 百日咳は、「百日咳菌」という細菌に感染し、起こる急性の起動感染症で、 顕選した人の咳やくしゃみによる「飛沫感染」、菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」で広がります。感染力が非常に強いと言われています。 感染してから、5~10日程度潜伏し、症状が現れます。約1~2週間後に鼻水、くしゃみ、微熱が等、普通の風と同じような症状が現れます。同時に、咳の症状が現在徐々に席に回数が増えてきます。約2~4週間後に激しい咳の発作が現れます。連続的に「コンコンコンコンッ」と続き、息を吸い込むとき「ヒューッ」という笛のような音が出ます(大人の場合は出ないこともあります)。 上記に症状が現れた場合は、早急に病院で治療することが必要です。
★ダニ仲介感染症 厚生労働省は異常気象によるダニが発生しており、感染症に注意するように注意を喚起しております。特に、春から秋にかけてマダニの活動が盛んになっており、草むらややぶで刺され病原菌を持っているマダニに刺されることによって感染症にかかることがあります。感染症としては、ダニ媒介脳炎、日本紅斑熱、ツツガムシ病、重症熱性血小板減少症候群などです。ネコ、犬などのペットが仲介する場合もあります。
感染すると、6~14日の潜伏期間を経て、発熱や倦怠感、頭痛が起き、続いて嘔吐や下痢が見られます。症状が現れたら、早急に病院で治療を受ける必要があります。
草むらややぶで遊ぶ場合は、長袖の衣類を着用するとか、芝生には敷物を敷いて座る、横になる等の対応を行うこと、また帰宅後にシャワーを浴びるかお風呂に入ると良いといわれています。
文 責:高橋 昭浩(当法人職員、健康管理士上級指導員)
参考資料:「ほすぴ」(日本成人病予防協会発行)、公開情報