スワイショウ&超簡化8式太極拳

11 月下旬になり、2023年の終わりが近きます。簡略化された太極拳の練習が再開されました。あわせて、スワイショウの基本の説明や、「第二の心臓」として機能するふくらはぎの筋肉を鍛えるやり方を練習します。 正しい姿勢を維持するうえで、視線の重要な役割に気づきました。

11月も下旬になり、2023年も残すところ1か月ちょっとで終わります。
先週に引き続き先生から、「一から、超簡化8式太極拳を練習しましょう」との声がかかり、太極拳の立ち方、足の運び方などの基本に立ち返っての練習が始まりました。

スワイショウは、きょうの お稽古-3「健康気功の最初は、[前後=縦の腕振り] からです」で説明しました。
あらためて今回、先生がスワイショウの基本を教えてくれました。
特に、「両足の踵(かかと)を、薄紙一枚分、床から浮かした状態で腕を振る」ことを練習しました。

こうして腕を振ると、ふくらはぎに圧がかかることが分かります。
「ふくらはぎは第二の心臓」だといわれます。それは、ふくらはぎの筋肉が、静脈の中の老廃物を含んだ血液を心臓に向かって、重力に逆らって押し上げるポンプだからです。

私は、数年前までは夜寝ていて、冬でも暑くなって足を布団から出すことがあったほどです。しかし、だんだん足の冷えを感じるようになり、最近は気温が15℃から下がると、冷たくてたまりません。
それまで暑かったのに急に冷え込んだ先日、夜寝る前に、スワイショウを200回やってみました。(私は長いあいだスワイショウを練習しているので、いつの間にか、薄紙一枚浮かした状態で腕を振るようになっていました。)
そうしたら、足の冷えが和らいだかんじになり、実際、布団に入っても足が冷えてなかなか寝付けないということは、ありませんでした。

「薄紙一枚浮かした状態で腕を振る」という感覚、姿勢は、なかなか分かりませんでした。
踵を浮かすことだけを考えていると、足が疲れるだけです。ふくらはぎの緊張感は、なかなか感じられません。

両脚を肩幅の幅に開く、仙骨を入れる、両足の指で大地をしっかりつかむ、正しい姿勢で立つことが大事です。
さらに、気づいたことがあります。
正しい姿勢で立っても、まっすぐ前、遠くを見ることの大事さです。
少し下のほうに視線が向いていると、つんのめる感覚になり、バランスが乱れます。
逆に、上のほうに視線が向くと、(極端に書くと)体が反りかる感覚になります。

目線は、とても大事です。

「超簡化8式太極拳」については、次回に。