ラグビー早慶戦100周年は4度目の雨

 杉並区ラグビーフットボール協会所属の早稲田大学ラグビー蹴球部は11月23日、19―13で慶應義塾大学を破りました。1922(大正11)年の初顔合わせから、ちょうど100年。太平洋戦争による中断は1年限りで、99回目の対戦となりました。

 伝統の一戦が雨にたたられるのは2019年以来4度目という珍事です。当時の早大マネジャー中村元一氏(故人)が中央気象台(現・気象庁)で過去50年間のデータを調べて、東京で一度も雨が降っていない新嘗祭(現・勤労感謝の日)の11月23日開催を決めた逸話は有名です。

 以来、雨が降ったのは1949(昭和24)年と2012(平成24)年、2019(平成31)年だけ。国内の気象観測の歴史は1972(明治5)年に始まりましたから、11月23日に東京で雨が降るのは150年間で4回目ということになります。

 慶応の13番は杉並少年ラグビースクール出身の中村大地選手でした。また、両校のメンバー表には、杉並区ラグビーフットボール協会所属の国学院久我山高校の出身者がずらり。当協会にとっても、見どころの多い一戦となりました。

※写真は「Sports Graphic Number」1986(昭和61)年12月5日号より