団体訪問 NPO法人みんなの進路委員会(NPO支援基金助成事業)

NPO法人みんなの進路委員会は令和5年度杉並区NPO活動資金の助成金を受託し、8月5、6日に「SDGsフェスタin 高円寺」と題して、9回のイベントを開催しました。

各イベントは下記の通り開催されました。

・高円寺でごみ拾い対決!(2回)
・地球から空を見てみよう!〜気候変動を身近に感じるような実験をしよう〜(3回)
・身近なものでアップサイクル!〜シーグラスと生活ごみでインテリアをつくろう〜(2回)
・廃油からキャンドルを作ろう!(2回)

これらは、中高生が小学生のためのイベントを企画し、運営するというものです。

主催者が考えるこのイベント一番の意義は、「これからの地域社会を担う中高生の育成」です。大学生を含む大人のスタッフも数名サポートに入りましたが、運営者として中高生はこの日のために何度も打合せを重ね準備してきました。

この日はその実施日でした。今回はその中の一つ「身近なものでアップサイクル!」に参加しました。当日、小学生の参加者18名に対し、中高生スタッフ5名がSDGsに関連したイベントを運営・進行しました。

まず最初に、中高生スタッフがゴミについてのプレゼンテーションをしました。小学生に問うと、小学生は元気に手を挙げて答えます。そのあと、いよいよスノードームと風鈴をつくるワークショップです。

スノードームはそれぞれ自分の好きな色の砂、シーグラスなど選んで作ります。中高生スタッフが丁寧に作り方を教えていました。


風鈴は用意されたジュースやビールなどの空き缶に紐が通してあり、そこに鈴をつけ、その後、短冊に自分の好きな願い事を書いて鈴に吊るして完成です。ここでも中高生スタッフが小学生の目線に合わせて優しく指導し、大活躍です。

最後に中高生スタッフのから「アップサイクルってなんだろう」のプレゼンテーションを聞いて終わりました。参加者は皆、アップサイクルで作った作品を手に、笑顔で帰って行きました。



この日の夕方には、「廃油からキャンドルを作ろう!」という別のワークショップも開催され、約20名の参加者が集まりました。その様子も見てきました。



参加した小学生の保護者からは、また来年も参加したいという声をたくさん聞くことができ、プラザスタッフも楽しい時間を一緒にすごすことができました。

参加した子どもたちからは、

「大人の説明でなく、中高生のサポートが新鮮で良かった、また是非参加したい」

「学校でSDGsのことは勉強したが、アップサイクルのことを分かりやすく説明されたので理解できた。おにいさん、おねえさんと話もできて楽しかった」

「捨てる予定だったものがまた素敵なものに変えられてよかった」

「食品ロスや賞味・消費期限についてのクイズなどがあり、とても勉強になった」

「おねえさんみたいにボランティアしてみたい!」

という声を聞くことができました。

みんなの進路委員会の今後の更なる活躍が期待できるイベントでした。

写真・文責 小林・大庭

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NPO法人みんなの進路委員会HP
https://minnanoshinro2021.wixsite.com/minnanoshinro


すぎプラ通信vol.10発行

2023年8月すぎなみ協働プラザの広報紙「すぎプラ通信Vol.10」を発行しました。

・あなたの「気になる」をちょっと身近にするイントロカフェ

・ステップアップ講座 おさえておきたいNPO会計の基本講座

・登録団体インタビュー

・交流会の報告

・これからの講座・イベントスケジュール

を掲載しています。ぜひご覧ください。

すぎプラ通信はホームページからもご覧いただけます。

https://member.sugi-chiiki.com/nposupport/wp-content/uploads/2023/08/e639d26a4efa5277eebf2aeecbb1e447-6.pdf


団体訪問 認定NPO法人スマイリングホスピタルジャパン

2023年8月3日、認定NPO法人スマイリングホスピタルジャパンを訪問させていただきました。

代表理事 松本惠里さん
自著作『夢中になれる小児病棟―子どもとアーティストが出会ったら 』を手に

スマイリングホスピタルジャパン(以下SHJ)は、2012年に任意団体からスタートし、2017年には認定NPO法人となり、活躍の場を広げています。小児病棟や障害者支援施設など、外との触れ合いが限られている入所児・者のために音楽・美術系の様々な登録アーティストが病院や施設に訪問し、殺風景な景色に彩を加え、子どもたちに生活を楽しむ機会を創出する活動をしています。その活動の場は北海道から沖縄まで全国に渡ります。

事務所を杉並区の永福町駅前に構え、この事務所は、運営拠点としての役割のみならず、 コロナ禍により訪問による活動が大幅に制限されたため、 SHJスタジオとして、ZOOMでのアート配信事業もここから行い、子どもたちのために開かれた世界への足掛かりを手助けしています。

手作りの看板 ここからZOOM配信している  室内の内装もほぼ手作りとのこと

また、2018年には、「学びサポート」として、重症心身障がい児の在宅での学習サポート事業も開始しました。東京都⽴永福学園肢体不⾃由教育部⾨⾼等部卒業⽣2名、学習⽀援ボランティア1名からスタートした事業でしたが、現在では、医療的ケアを受けながら自宅で過ごす子ども、重い障がいにより体調が不安定なため、特別支援学校に通学籍があっても週に2~3日しか通えない子どもなど、活動が十分でない多くの子どもたちに、自宅訪問をして学習のサポートをしています。見えにくさや聞こえにくさという問題を抱えている子どもの学びの機会が奪われていることを危惧していた学習支援員が様々な「バリアフリー教材」を発案し、子どもたちの小さな成功体験獲得の手助けをしています。

教材説明してくれる松本さん
ショーウィンドウに並べられたオリジナル教材

しかも、この教材ひとつひとつはすべて学習支援員の手作りというこだわりよう!

手にしたときの重みや滑らかさなど、微妙な感触は当事者にとって一番重要で、細部まで配慮が感じられる教材でした。プラザスタッフも教材の実物を触らせていただきました。実際に手にしたときの木の温かいぬくもりと心地よい重量感から、とてもこだわりぬいた、当事者に寄り添った教材だと感じることができました。


2020年には、「杉並区NPO支援基金」をステップアップ事業として活用し、東京都立永福学園在籍または卒業した重症心身障がい児50名に対し学習サポートを行いました。また、オリジナル教材を紹介する冊子「バリアフリーみんなの教材図鑑」も作成し保護者、教員、放課後デイサービス、訪問看護ステーション、大学などに計500部無料配布し、今では全国からオリジナル教材の発注を受けているそうです。

冊子「バリアフリーみんなの教材図鑑」

まだまだ今の社会で障がいのある方々が生きていくには不便や理解不足が見られ、課題は多そうですが、松本さんをはじめ活動にかかわる人と、そのサービスを受ける方、そしてそのご家族の笑顔の数を増やす取り組みはとても魅力的でした。

数々の書籍にSHJによる執筆記事が掲載されている

写真・文責 有川・大庭

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認定NPO法人スマイリングホスピタルジャパンHP
https://smilinghpj.org/
学びサポートHP
https://shjmanabisupport.org/wp-manabi/

団体訪問 NPO法人SIGN-サイン-(NPO支援基金助成事業)

2023年7月27日、NPO法人SIGNさんにお伺いしてきました。

NPO法人SIGNさんは、「放課後子ども教室」の充実と拡大を目的として、2021年6月に現役保護者と保護者OBで立ち上げた団体です。
地域の方々すべてを対象に、つながりある循環を築くことができる居場所を、そしてみんなが笑顔になれる居場所を目指して活動しています。
毎週水曜日と金曜日、杉並第六小学校の視聴覚室、校庭や体育館などをお借りして、杉並区に在住する小学生を対象に、放課後の居場所を提供しており、安心・安全に過ごせるよう常時ボランティアが見守る中、子どもたちは宿題や自由遊びなどをして思いおもいに過ごせます。

訪問した日は、令和5年度(2023年度)杉並区NPO支援基金助成事業である「宿題お助け隊結成!」のイベントを開催していました。

「宿題お助け隊結成!」は、7/24(月)~28(金)の5日間、10時~12時まで、杉並第六小学校の家庭科室と視聴覚室で開催、27名の子どもたちの申込みがあり、毎日、6名のスタッフやボランティアの方々が子どもたちに宿題を教えているそうです。

通常の授業時間と同じように、1時限目(10:00~10:45)と2時限目(11:05~11:50)に区切っていて、子どもたちは、自分の夏休みの宿題を黙々と進めていました。勉強に少し飽きてしまった子どもたちのためには、迷路クイズなども用意してあり工夫され、子どもたちも楽しそうでした。宿題の合間の20分の休みには、校庭でボール遊びや大縄跳びなど、元気に遊んでいました。

子どもたちに、このイベントに参加した感想を聞いてみると、
・宿題で、わからないところを教えてもらえるから助かった。
・ここにきたら、みんなが宿題をやっているので、やる気がでる。
・お友だちに会えて嬉しい。
・他学年とも交流ができて楽しい。
という声をもらいました。

スタッフやボランティアの方にも参加理由を聞いてみると、
・自分の子どもが参加しているから。
・自分の子どもの学年以外の子どもたちと交流できる、名前を覚えてもらえて嬉しいし、楽しい。
・元々、学校支援本部に携わっていたので、その流れで参加した。
・杉六小の前を通ったら、たまたま当時担任だった先生にお会いし誘われた。子どもと接するのが苦手だったが、将来、どんな道に進むのかわからないので、いろいろな経験を積もうと思って参加した。
との声をいただきました。

夏休み中には他にも、「令和5年度杉並区NPO支援基金助成事業のイベント」として『本を読むってオモシロイ!読書感想文教室』(8/23)、『2023水鉄砲大作戦!!』(8/30)を開催予定とのこと、今後のますますの活躍が楽しみです。

写真・文責 椎野

NPO法人SIGN-サイン- ホームページ
https://sign-ibasho.org/

ステップアップ講座  NPO法人のための労務講座「働きやすい職場とは」

~NPOで働くとは 労働基準法の役割と内容~

忘れちゃいけない!『労務管理』
人を雇う時の公的保険や労働基準法について学び、NPOで働く人の労働契約と、
労務管理をどのように進めていけばよいかを専門家から伺います。

講師:梶谷 和宏 氏 社会保険労務士

日時・場所:2023年8月24日(木)17:00~19:00
    杉並区役所分庁舎3階(〒166‐0015 杉並区成田東4丁目36番13号)
    https://goo.gl/maps/8zcXBHRttLUaTkkV7

内容:対面形式での労務講座。事業運営に必要な労働諸法令の知識を学ぶ。
   質疑応答有。

対象:杉並区内で活動するNPO法人、一般社団法人等の非営利活動団体、
   NPO法人立ち上げを考えている方

申込開始日:2023年8月1日(火)~

申込み:①氏名②団体名③メールアドレス④電話番号を明記の上、
sanka@nposupport.jp までお申し込みください。

主催 すぎなみ協働プラザ