前回は、健康を保つためには、体の最小単位である約60兆個の❝細胞❞が喜ぶ日常生活を行うことであり、6つの生活条件について、説明しました。
今回は、人の「生命力」の基本となる「細胞力」の育て方について、説明します。
1個の細胞は、卵子と精子の出会いにより生成され、それが増殖・代謝を続けて、無数の種類の生成物(血液、筋肉、骨、脳、免疫細胞体、ホルモン等の人体の全ての部位)になり人体を形作っています。言い換えれば、細胞は人の生命の営みの最小の場であるからには、その場によい環境を与えることによって、細胞がその機能を高めたり、調整する力を発揮できるようになります。
では、「細胞力」が育つ環境・条件を創り出すにはどうすればよいか、説明します。
① バランスのよい食事をとること 細胞が、常に生き生きと働くためには、そのエネルギーとなる炭水化物・脂質・タンパク質、そして代謝を促すビタミン・ミネラルを、まんべんなく食事によって摂取することです。
役立つ情報:
・食の食事をきちっと取ることこ ・ごはん、みそ汁、卵、牛乳(牛乳が不得意な方は、カスピ海ヨーグルト)、野菜を、三食の中で必ず取ること。また、時々、肉を食すこと。
② ナトリュウムとカリュウムのバランスを整えること 細胞が、正常に機能するためには、細胞内外でナトリュウムとカリュウムのイオンバランスが保たれていることが必要です。
日本人は、ナトリュウムを多く含む塩分の過剰摂取によって、イオンバランスが崩れやすい傾向にありますので、減塩の工夫をする必要があります。また、日本人はカリュウムの摂取量が少ない傾向にありますので、積極的に摂取するように努めることです。
役立つ情報:
・みそ汁、おかずは、出しや薬味、香辛料を適切に使い、塩分の使用を控えること
・カリュウムを含む果物や生野菜等の摂取に努めること。生野菜はそのままなかなか食べにくいと感ずる場合は、オリーブ油を使用しフライパンで軽く炒めたり、蒸し器で蒸す等料理を工夫することによってボリュウムを小さくして食べることです。野菜ジュースでも構いませんが、せっかくの植物繊維が細かく切断されてしまうところがあります。野菜の植物繊維は、ナトリュウムを付着し便として排出し、塩分の調整に役立つ面もあります
③ 不飽和脂肪酸を摂取すること
細胞が分裂増殖するときに活性酸素が発生します、また、過度な運動、ストレス等によっても発生しますが、過剰になると細胞膜を酸化し細胞の活性力を減少させます。この酸化の進行を抑えるのが不飽和脂肪酸です。
役立つ情報:
・DHA、EPA を含む鯖、イワシ等の青魚を食べること。
・豚肉、オリーブ油、ゴマ(セサミン)、赤ワイン(ポリフェノール)などを計画的に工夫し、摂取すること。
④ 活性酸素を除去すること
細胞が発生する活性酸素から細胞を守る抗酸化作用のあるビタミンA・C.・Eの摂取、あるいは活性酸素を無害化する酵素を活性化する有酸素運動を行うことです。尚、過激・過度な運動は、有酸素運動にならないので注意すること。
役立つ情報:
・イモ類、カボチャ等の野菜、レバー、ウナギ、鮭、アボガドロ等を適切に摂取すること。
・ウォーキング(毎日又は一日おきに5,000歩~7,000歩)を行うこと、尚、身体状態によっては、散歩から開始し、楽しみながら徐々に歩数を上げてゆくこと。無理はしないこと。また、TV、ラジオで包装している15分の体操を毎日続けるのも有効です。
⑥ NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化させること
NK細胞(免疫細胞の一種)は、人の体に備わっており、細胞のガン化、細胞のウイルス感染等により異常な細胞が発生した時それらを攻撃する初期防衛機構として働きますので、それを活性化することです。
役立つ情報:
・笑いの溢れた生活、良質な睡眠、規則正しい生活が有効ですので、生活方法・環境を工夫すること。
・タバコなどの嗜好品や発がん物質として疑われている化学物質を、できるだけ取り入れないよう注意すること
・栄養バランスのとれた食事や抗酸化効果の高い発酵食品、良質の乳酸菌をとること
・恒常的に身体を冷やす環境、食べ物、飲み物を避けること。また、適温のお風呂に10分~15分ゆったり入ることも有効です。
以上、いろいろ説明致しましたが、絶えず留意して努力することが、健康につながることを認識してください。
文 責:高橋 昭浩(当法人職員、健康管理士上級指導員/日本老人病予防協会) 参考情報:「ほすぴ」(日本老人病予防協会発行)、公開情報