杉並どうぶつ相談員講座

杉並どうぶつ相談員講座

杉並どうぶつ相談員は、動物の飼い方のアドバイスや、飼い主のいない猫を増やさない活動支援などを通して「人と動物の共生」を目指すボランティアです。この講座では、動物分野の専門家を講師に招き、「杉並どうぶつ相談員」の活動に必要な知識や技術を全8回の座学形式で学びます。

取材した日は「犬・猫の健康管理について」がテーマ。東京都獣医師会杉並支部・支部長の畑孝さんが、獣医師としての抱負な経験を生かして、病気予防の正しい知識や日常の健康管理法などを詳しく講義しました。「この中で犬・猫を飼っている人は?」と受講生に問うと、9割以上が挙手。受講生は、ワクチンの方法などをメモを取りながら熱心に聞いていました。また。「正しい耳掃除」の様子を動画で説明するなど、わかりやすい工夫がなされていました。最後に、畑さんは「8歳以上になったら高齢期と考え、2年に一度は健康診断を受け、年齢に合わせた食事と運動に配慮することが大切」と人間の4倍以上で歳を取るといわれる犬・猫の老齢期ケアについて話し、動物の立場で世話をする大切さを教えてくれました。本講座の他の回では、「ペットのための災害対策」や上野動物園の元園長から映像を使った動物のお話、弁護士からの動物関連の法令知識を学ぶ講座などを学習。修了後、「すぎなみ動物相談員」として、さまざまな課題に対応できるようなカリキュラムになっています。