地域活動基礎コース まちに飛び出せ!コミュニケーション講座
地域活動を始めると、さまざまな人と出会い、互いにコミュニケーションをとる機会が格段に増えます。この「地域活動基礎コース」は、活動をスムーズに進める上で不可欠な「話す」と「きく」の各スキルを実践的に学べるシリーズ講座です。講師を務めるのは、すぎなみ地域大学の学長で元NHKアナウンス室長の木原秋好さん。アナウンサーとして放送や取材の第一線で、たくさんの方々と接ししてきた木原さんが、受講生の気持ちに寄り添いながら、コミュニケーションのコツをワークショップ形式で伝えます。
取材したのは、秋に開催された「話し合う」の講座。この日は、「意味のある話し合いにする」を目標に、3班に分かれて、実際に2つの「話し合い」を体験しました。最初のテーマは、「話し合いを成功させるために5つのルールを決める。」木原さんからの「各自の考えを出し合った後で、絞り込みましょう」の呼びかけで、15分間の話し合いがスタート、白板にみんなの意見を書き出して「時間を確認しながら進めるというルールは、採用だね」など、一致した意見に○をつけたりと、各班が工夫をしながら「5つのルールを決める」という目的に向かって意見をまとめていく経験をしました。次は、「私たちにできる社会貢献とは」をテーマにした30分間の話し合い。「難しく考えてしまう」と悩むメンバーに対して、「バスの中で席を譲ることも社会貢献では」「自分にできる行為かどうかも、ポイント」と、相手を思いやりながら自分の考えを真剣に伝える姿がありました。木原さんは、各班を回り「伝えあうだけではなく、相手に質問して堀下げてみて」とアドバイスしていきます。後に木原さんが受講生に「どうでしょう、各自の意見が変わったり、深まったりしましたか。話し合いで得るものがあった、と感じましたか?」と聞くと、みんなニッコリ。話し合いの心地よい緊張感が、達成感に変わった瞬間でした。