令和6年度NPO活動資金助成

令和6年度 杉並区NPO活動資金助成事業報告会を開催しました

令和6年度に助成対象となった5団体から報告がありました。

 今回の事業報告会は令和7年度助成事業の一次審査と同日に開催され、当日出席したNPO等活動推進協議会委員の前で6年度に助成事業を実施した各団体が活動成果を発表しました。
 報告を聞いた委員からは、団体に対する励ましの言葉や今後の活動の継続に関するアドバイスなど、沢山のコメントが寄せられました。

以下、各団体の実施事業・報告・委員からのコメントを簡単にご紹介します。


◆NPO法人 カケルとミチル
 「不登校児童が主催するイベントの支援事業」

【事業概要】
 不登校児童・生徒が主体的に企画運営するイベントを支援します。不登校への理解と関心を地域社会に広めるとともに、不登校当事者が社会参加の経験を積んでいくことを目指します。

【事業報告】
 本事業を通じて、不登校児童・生徒が主体的にイベントを企画・運営し、達成感や自信を得る貴重な機会となりました。また、新たな参加者を迎え入れることができ、不登校の当事者にとって新たな交流の場を作ることが出来ました。 今後は、さらに多くの参加者が関われるよう、より幅広い層への周知を進めていきます。また、イベントを一過性のものにせず、継続的な交流の場を設けることで、不登校児童・生徒が社会とつながる機会を増やしていく予定です。今後も地域と連携しながら活動を発展させ、不登校児童・生徒が安心して参加できる場を提供し続けていきます。

12月に開催されたイベントの様子を掲載しています。こちらからご覧ください。

【委員からのコメント】
・参加者にとっての「ちょっとした成功体験の蓄積」が自己肯定感に繋がっていくことが非常に重要。

・(事業を見学して)ファシリテーターが参加児童のことをよく理解しており、安心して会話ができる空気を作り出していた。このような場づくりを今後もうまく続けていただきたい。

◆NPO法人 サイン 夏休み体験イベント
 「楽しく学んで作って遊ぼう」

【事業概要】
 地域と協力してイベントを実施し、子どもたちに様々な体験活動を提供します。長期休暇中の子どもたちの居場所づくりやコミュニケーション力・自己肯定感の向上を目的として、小学生の夏休み期間中に工作教室や読書教室、水鉄砲大会を実施します。

【事業報告】
 杉並区全域の小学生を対象とした夏休み体験イベント「楽しく学んで作って遊ぼう」には、「木材で遊ぼう!自由工作教室」「本っておもしろい!図書館ツアー」「水鉄砲大作戦★2024」の3企画に延べ148名が参加しました。サインスタッフ、地域ボランティアの方々と共に、子どもたちの興味に寄り添い、一人ひとりの個性に触れ楽しく学び合うことができました。活動の意義を実感するとともに、私たちサインが掲げる「恩onと縁enの循環プロジェクト」の一環として今後も真摯に取り組んで参ります。

8月に実施された「水鉄砲大作戦2024夏」の様子を掲載しています。こちらからご覧ください。

【委員からのコメント】
・(図書館でのイベントについて)自治体によっては夜に宿泊イベントを開催している例もあるため、ぜひ検討を。

・イベントの性質によって性別の偏りがないかということにも着目して継続してほしい。

◆NPO法人 ハンド・ミー・ダウン
 「子ども服アップサイクルイベント」

【事業概要】
 役目を終えた子ども服をアップサイクルするワークショップや、アップサイクルに取り組むハンドメイド作家や企業のコーナー等、アップサイクルを通して環境問題へ関心を持ってもらうイベントを開催します。子ども用品無料交換会と同時開催することにより、子育て中ファミリーへのアップサイクル事業の認知拡大を目指します。

【事業報告】
 フィンランド発のアップサイクルカルチャーイベント、CLEANINGDAY in SUGINAMIを実施しました。リサイクルのハードルを下げ、地域交流を目的に行ったこのイベントでは、アップサイクルプロジェクトFromKidsとして、「足形手形のクリスマスアート」の無料ワークショップを用意し、当法人のメイン事業である無料の子ども服交換会『おさがりひろば』の参加者を中心に多くのご家族の皆様にご参加いただきました。参加者からは、「アップサイクルのお店があり、興味がもてました。」「出店の一つの、ボタンを紐に通すワークショップを親子ともに楽しみました。」といったお声を頂きました。

11月に開催されたイベントの様子を掲載しています。こちらからご覧ください。

【委員からのコメント】
・もっと「誰でも気軽に参加してよい」ということが伝わるような工夫があるとよい。

・周知用のチラシがより広く、目につくような工夫をしてもらえるとよい。

◆楽学倶楽部
 「てらこや」

【事業概要】
 子どもたちを対象として「居場所づくり」と「学習支援」を目的とした「てらこや」を開催します。異なる学校の子ども達が安心して勉強したり遊んだりする環境を提供することで、学習支援だけでなく子ども同士の新しいつながりによる社会性の向上を目指します。

【事業報告】
 「てらこや」は荻窪地域の小学1~4年生対象に毎月2回実施しました。延べ140人の参加でした。算数を教えたり、子どもたちが持参した宿題や教材で勉強します。11月から荻窪地域区民センターが閉館のため、近くの「中道寺」様をお借りして、まさに「てらこや」となりました。勉強の合間に子どもたちに心と体の癒しを与えたいと考え、12月には勉強後にカルタを作り、カルタ取りで盛り上がり、1月は羽根つきを楽しみました。地域の活動で子どもたち同士の交流と高齢の人との触れ合いが出来たのが収穫と思います。これからも、子どもたちに難しいことは求めず、ゆるやかに成長を見守っていきます。

9月に取材した「てらこや」のレポートを掲載しています。こちらからご覧ください。

【委員からのコメント】
・宗教的に様々な背景のある子どもたちも含め、誰でも通えるような配慮が加わるとよい。

・寺院や教会は学びの場、居場所として機能していた歴史もあるため、前向きに考えてよい手法とも思われる。

◆NPO法人 まちの塾freebee
 「中高生向け無料の学習教室」

【事業概要】
 不登校や学校外に十分な学習の場を求められない子ども達を主な対象とした無料学習支援を行います。子ども食堂と連携することで、学習の機会の提供に加え、食事の提供も行います。連携を行うことで、学習支援・食事支援を必要としている子たちを新たに見つけ出し、より幅広い支援につなげるとともに、それらの機会を通じて子どもたちの様々な課題に寄り添うことを目的とします。

【事業報告】
 杉並第四小学校跡地のイマジナス施設内の会議室を利用して、区内の中学生・高校生を対象に毎週金曜日19時から21時まで無料の学習支援教室を開催しています。6年度は子ども食堂との連携によって地域の皆さま方に温かく見守っていただき、実りの多い一年になりました。学校の補習を中心に、高校・大学受験に備えて学習を進めています。高卒認定試験・英検等の受験勉強に励む生徒もいます。子どもたち一人ひとりが勉強の楽しさを味わいながら、目標に向かって着実に学習を進められるよう地域の学習ボランティア講師が支えています。ミーティングや食事会を通してボランティア講師同士の交流も深まりました。

12月に取材した学習教室のレポートを掲載しています。こちらからご覧ください。

【委員からのコメント】
・中高生にとっての子ども食堂は、より小さな子どもたちへ提供する側(ボランティア)として活躍できる場所であってもよいと思われる。

・素晴らしい成果が出ており、特に英語の指導レベルの高さが伺える。

 6年度の助成事業は、総じて「様々な背景を持つ子どもたちを地域で支援する」という趣旨のものでした。行政などによる支援が届きにくい子どもたちが、区内で活動するNPO団体によって支えられていることが伺えます。報告後の委員からは課題として、今後の継続や参加費の設定について、支援への入口についてなど、活動や区の現状に関する様々な議論が交わされていました。


【寄附のお願い】
NPO団体の事業を支援する助成金は、杉並区NPO支援基金へ皆様から寄せられた寄附金が原資となっています。だれかのためにがんばるNPOへ、ご寄附での応援をお願いいたします。
当基金へインターネットからご寄附いただく場合は
下記リンクへお進みください。


令和6年度のNPO活動資金助成報告書が完成

令和6年度の杉並区NPO活動資金助成報告書が完成しました。
どうぞご覧ください。

令和6年度杉並区NPO活動資金助成報告書(PDF)


令和6年度NPO活動資金助成事業が決定!

令和6年度に「杉並区NPO支援基金」の助成を受ける事業が決定しました。
審査を経て、スタートアップ事業4件、ステップアップ事業1件を含む5団体による事業が助成対象に選定されました。

◇スタートアップ事業◇

1.NPO法人 カケルとミチル
  不登校児童が主催するイベントの支援事業 助成額300,000円

2.NPO法人 サイン
  夏休み体験イベント「楽しく学んで作って遊ぼう」 助成額70,000円

3.NPO法人 ハンド・ミー・ダウン
  子ども服アップサイクルイベント開催 助成額229,000円

4.楽学倶楽部
  「てらこや」 助成額170,000円

◇ステップアップ事業◇

5.NPO法人 まちの塾freebee
  子ども食堂と連携・中高生のための学習支援事業 助成額116,000円

資料リンク:令和6年度助成団体と事業概要の一覧(PDF)


令和6年度のNPO活動資金助成事業を募集します

【対象事業】以下の区民を対象とした特定非営利活動に係る事業です。
スタートアップ事業:令和6年4月1日現在、設立5年未満の団体が、活動の基盤強化のために行う事業
ステップアップ事業:団体活動の発展のために行い、将来的に区や他団体との連携・協働が期待できる事業
【事業の対象期間】交付決定日(令和6年6月上旬予定)~令和7年2月28日
【助成金額】1団体につき、上限30万円
【対象団体】区内で活動するNPO法人、すぎなみ地域大学修了生団体
【事前相談期間】令和6年2月24日(土曜日)~3月15日(金曜日)
※申請書類の提出に当たっては、事前相談が必須となります。事前に電話またはEメールで予約の上、お越しください。
【申請受付期間】令和6年2月24日(土曜日)~3月25日(月曜日)
【審査方法】1次:書類審査(4月下旬予定)
      2次:プレゼンテーション (5月下旬予定)
【募集案内・申請書類】すぎなみ協働プラザで配布しています。杉並区公式ホームページ「NPO活動資金助成」からダウンロードすることもできます。
募集案内・申請書類はこちら

【申請方法】
必ず事前に電話かEメールで予約の上、すぎなみ協働プラザ(杉並区阿佐谷南3丁目2番19号 産業商工会館内、電話:03-5335-9540、Eメール:info@nposupport.jp)に申請書類を持参してください(郵送不可)。
※提出書類に不備等がありますと、再提出をお願いする場合があります。余裕を持ってご提出ください。

【提出に関する問合せ】
すぎなみ協働プラザ
杉並区阿佐谷南3丁目2番19号 産業商工会館内
電話:03-5335-9540 ファクス:03-5335-9541
Eメール:info@nposupport.jp
窓口受付時間:午前10時~午後6時
休業日:第1・3・5土曜日、日曜日、祝日、振替休日、年末年始(12月28日~1月4日)


募集説明会を開催します

【日時】令和6年2月21日(水曜日)午後6時~7時
【場所】杉並区役所分庁舎3階(杉並区成田東4丁目36番13号)
【定員】20名、1団体2名まで(申込順)
【申し込み】電話またはEメールで、2月16日(金曜日)までにすぎなみ協働プラザ(電話:03-5335-9540、Eメール:sanka@nposupport.jp)へお申し込みください。
Eメールの場合は「団体名」「参加者名」「連絡先」「質問事項(希望者のみ)」を明記の上、ご連絡ください。
当日に質問したい内容を、事前に受け付けます(希望者のみ)。お申し込み時にお知らせください。なお、事前に受付する質問は、参加者全体に関わるものに限ります。
個別具体的な相談は、別途すぎなみ協働プラザへお問い合わせください。
【その他】募集説明会に出席しなくても申請できます。