令和6年度NPO活動資金助成事業


令和6年度助成事業について

杉並区NPO支援基金の助成金を活用して行っている、令和6年度の助成事業を紹介します。

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【令和6年度 NPO活動資金助成事業】
1.NPO法人 カケルとミチル
2.NPO法人 サイン
3.NPO法人 ハンド・ミー・ダウン
4.楽学倶楽部
5.NPO法人 まちの塾freebee

NPO法人 まちの塾freebee
子ども食堂と連携した中高生のための学習支援事業
12月13日「中高生向け無料の学習教室」開催レポート

 昨年度に引き続き助成を行っているNPO法人まちの塾freebeeは、「勉強の仕方がわからない」「経済的に有料塾に通えない」「不登校で学習が遅れている」など、様々な理由で学習に不安を抱える子どもたちをサポートするために、無料の学習教室を運営している団体です。

 毎週金曜日の19時から20時30分までイマジナスで実施されており、今回は最初に8名の子どもたちが参加しており、遅れて3名が参加し、合計11名の子どもたちが参加しました。中学生・高校生が対象ですが、この日参加していた子どもたちのほとんどは高校生でした。

 この日は8名の講師がおり、講師の方のほとんどは杉並区内在住の退職されたシニアの方や在職中の社会人です。それぞれの専門分野を中高生に教えることが出来る方がボランティアで日頃の学習課題・定期テスト・入試・英検受験のサポートを行っています。

 講師は1対1で子どもたちの学習をサポートしています。子どもたちは問題集やテキストを開き、講師の教えをよく聞き、考えてみても答えが分からない問題は率先して講師に尋ね、熱心に励んでいました。

 学習の途中で、講師は子どもたちへ息抜きのためのお菓子を配っていました。しかし、子どもたちのほとんどは学習教室が終わるまでお菓子にあまり手を付けている様子はなく、学習に没頭している様子が見て取れました。

 今年からは子ども食堂とも連携して事業を行っており、学習教室より前の時間に、同じ場所で子ども食堂が行われています。学習教室に来る子どもたちのために、子ども食堂の方がおにぎりを用意してくださることがあり、空腹を満たすことで、より一層勉学に集中することが出来ます。子どもたちが夕食の心配をせず、同じ場所で学習に臨むことが出来るというのは、とても意義のある取組であると感じられ、このような連携が広がることが期待されます。

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NPO法人 ハンド・ミー・ダウン
「子ども服アップサイクルイベント」
11月27日「Fromkids アップサイクルイベント」開催レポート

 NPO法人ハンド・ミー・ダウンは、育児を行う人々に対し、交流の場を提供し地域に根差したコミュニティづくりを行うこと、持続可能な発展を考える環境教育を行い子どもたちが穏やかに過ごし成長する地域社会づくりに寄与することを目的としている団体です。

 今回はアップサイクルイベントを実施しました。この日は汚れやほつれによって役目を終えた子ども服を裁断したハギレを使用して、子どもの手形をデコレーションするワークショップを行いました。また、この団体のほかにもアップサイクルに取り組むいくつかの団体が出店しており、アップサイクルに意識を向け活動に取り組んでいる人々が増えているということを感じさせられます。

 ワークショップに参加したい人が訪れたら、まず手形アート用インクの色を選び、子どもの手のひらに塗って紙に押し付けます。その後、団体が用意した子ども服のハギレを貼っていき、子どもの手形を綺麗に彩ります。このワークショップで使われる子ども服のハギレは、別の事業で団体が回収したものの内、汚れやほつれ等の理由から子ども服の役目を終えてしまったと判断したものを裁断して利用しています。

 参加者は子どもの手形をどのように飾り付けるか、様々なハギレを当てて見比べたり、子どもと相談して一緒に考えていました。そうして完成したものは素敵な作品に仕上がり、参加した人全員が大切そうに持ち帰っていました。

 近年、環境への配慮に対する理解が求められる中、親子で楽しみつつアップサイクルという考え方への関心を高めていくことが出来る取組はとても有意義であり、この取組によって多くの人たちが環境問題へ意識を向けてもらうことが期待されます。

作品を制作している様子
手形アート作品の一例

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楽学倶楽部
「てらこや」
9月11日「てらこや」開催レポート

 楽学倶楽部は、子どもたちの居場所づくりと学習支援の両立、異なる学校の子ども同士の交流による社会性の向上を目的とした「てらこや」を実施している団体です。

 「てらこや」は毎月2回、午後3時30分から5時30分に開かれています。算数を中心に、子どもたちの希望に応じて教えており、現在は西田小学校と桃井第二小学校の1~4年生の子どもたちが訪れています。

 午後3時30分に訪問すると、既に数名の子どもたちが学習に取り組んでおり、開始時刻までには10名ほどの子どもが集まってきました。3名の講師が子供たちの近くをゆっくりと見回り、子どもたちはわからないことがあれば、講師に声をかけ、それに応じて1対1で理解するまで教えていました。

 また、長時間学習で子どもたちの集中が途切れないよう、学習の合間に雑談や散策、ジュースを配布しての休憩など、子どもたちの気持ちに寄り添い、リフレッシュタイムを設けつつ学習に取り組んでいます。講師と子どもたちの親しげな様子を見ていると、信頼関係の深さが伺えます。

 「てらこや」が終わった後の子どもたちは、習い事やお迎えなどでそれぞれ帰っていきます。明るい笑顔を浮かべた子どもたちが講師にさよならの挨拶をする様子から、「てらこや」で過ごす時間がとても充実したものであると分かります。この取組は子どもたちの大切な居場所として、しっかりと機能していると感じました。

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NPO法人 サイン
夏休み体験イベント「楽しく学んで作って遊ぼう」
8月29日「水鉄砲大作戦★2024夏」開催レポート

 昨年度に引き続き助成事業を行っているNPO法人サインは、「地域、社会のつながりの中から広がる 恩onと縁enの循環」をコンセプトに、地域の中にある公共施設を生かし、小学生向けのプログラムを展開している団体です。

 今回は水鉄砲大会が開催されました。2グループに分けて全2回、およそ90名の小学生が参加しました。
 午前9時30分に会場である杉並区立杉並第六小学校へ向かうと、すでに別団体によって合同開催している駄菓子屋さんが行われており、子どもたちは大盛り上がりでした。このイベントが終了してから、サインの水鉄砲大会が始まりました。

 冒頭にスタッフが説明を行っていましたが、その間にも水鉄砲で遊び始めている子どもたちがいて、とても待ちきれないといった様子でした。
 開始後は、子どもたち全員が水鉄砲で遊ぶことに熱中し、大会のプログラムの1つであるリレーの勝者が分からなくなってしまうなど、思わぬハプニングもありましたが、ケガや事故はなく、盛況のうちに大会は終了しました。

 水鉄砲大会が終了すると、近隣町会の方々によってかき氷が振舞われました。かき氷を食べている間は、駄菓子屋さんで手に入れたおもちゃで遊ぶ子、この日の出来事をお互いに話している子など、思い思いの時を過ごしていました。
 近年、思う存分に水鉄砲で遊べる場や昔ながらの駄菓子屋さんはとても貴重な存在となってしまったので、助成事業によってそのような場が提供されたことで、子どもたちにとっては、忘れられない大切な思い出となったのではないかと感じられました。

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