令和7年度助成事業について
杉並区NPO支援基金の助成金を活用して行っている、令和7年度の助成事業を紹介します。
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【令和7年度 NPO活動資金助成事業】
防災コミュニティネットワーク
「レッツボウサイ!どうする?災害時のトイレ問題!」
10月18日開催レポート
NPO法人防災コミュニティネットワークは、防災を通した地域コミュニティ間の交流を促進させることで、大規模な災害に対応できるネットワークづくりに寄与することを目的としている団体です。
今回は、過去の災害におけるトイレ問題を事例にあげ、実際に様々な非常用トイレを体験し、実践的に「トイレの備え」を考えるための講習会が開催されました。
会場に伺うと既に多くの参加者が集まっていて、今回使用したテキストや会場後方に事前に用意されていた非常用トイレを興味深そうに見ており、参加者の関心の高さがうかがえました。
講習会の前半は、災害時におけるトイレ問題の主な原因や、トイレで用を足す前後の注意点、トイレや関連する物品の備蓄の目安量の解説が行われました。説明の中で 「○〇とはどういうものなのか?」「それはどこで購入できるのか?」など様々な質問が出ており、団体の方は実物を見せて回りながら丁寧に解説し、参加者は熱心にメモを取っていました。

後半では、用意された非常用トイレに座ったり、持ってみて重さを確かめたりすることで参加者が実際に非常用トイレを体験しました。腰掛けることはできても立ち上がれない場合や、座面が低すぎてそもそも腰掛けることができない場合など、参加者の体格や健康状態などによってそれぞれのトイレとの相性があり、団体の方にトイレの特徴を聞いたり、参加者同士で話すことで各々に合いそうな非常用トイレを確認していました。
非常用トイレの備蓄の重要性は周知されつつありますが、自身に合う非常用トイレはどれなのかを意識し、事前に確認する機会は少ないため、今回のような講習会はとても有意義な取組であると感じられました。

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Forum2050
すぎなみ発 みんなで考える「自分ごと」としての平和
8月24日開催レポート
NPO法人Forum2050は、「未来を創造し、他者とのつながりの中で自ら幸せを感じて生きようとするこどもたちを応援するために、こどもたちが未来の世界への想いをかたちにし、分かちあい、そしてそこから学びあうための「場」を提供したい」という思いから設立された団体です。
今回は、平和を「自分ごと」として捉えるようになるために何が必要なのか、多世代の多様な人々で考えるためのワークショップが開催されました。
午前と午後に1回ずつ開催され、午前の部に伺ったところ、事前に準備していた席数では足りないほどの参加者がやってきました。
座席の配置を急遽変更し、ワークショップが開始されると、まずは本団体の概要や今回のワークショップに携わっている団体メンバーの紹介がありました。このイベントのファシリテーターを務めていたのは小学生~大学生の4名で、これだけ若い人たちが平和について真剣に考え、運営側として主体的に関わっていることに深い感銘を覚えました。
前半では問題提起として、バングラデシュやカンボジアの子どもたちが平和や将来への思いを語った映像の視聴や、独立行政法人国際協力機構(JICA)にて上級審議役や人間開発部長などを歴任された、本団体の代表の戸田氏によるこれまでの活動から得た平和についてのお話、講師として来られた「日本ウクライナ友好協会KRAIANY」の副理事長を務めているイェブトゥシュク・イーゴル氏によるウクライナの戦争のお話を伺いました。
どのお話も日本に住んでいると考えられないような内容ばかりで真剣に聞き入ってしまうと同時に、こうして当事者から話を伺ったり自発的に調べようとしない限り、世界で何が起こっているのか詳細に知ることがないという事実に無力感を覚えるとともに、平和に関するイベントの必要性を強く感じました。
後半は、前半で得た情報を元にグループワークが行われました。事前に配布されたワークシートを元に、「平和な未来を創ることを『自分ごと』として考えているか?」「自分ごととして考えるようになった理由やきっかけ、又は考えられない理由」「未来を担う子どもたちが平和な未来を創ることを『自分ごと』として考えてもらうにはどうすればよいか」といったことを話し合いました。参加者がそれぞれの置かれた環境の中で感じたことや体験したことを話し、それに対して他の参加者が共感したり、自身の身の回りとの比較をしたりと意見を出し合っていくことで、平和についての考え方や知識がより深まっていったのではないかと感じられました。
イベントの最後にはディスカッションの総括が行われましたが、その中で「今回のようなイベントに参加するだけでも、平和を『自分ごと』として考えているということになるのではないか」といった発言があり、平和という大きなテーマに対して、小さなことから1つずつ地道に取り組んで意識を変えていくことが重要だと感じられるイベントとなりました。

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みんなの進路委員会
次世代グローカルリーダー育成プログラム
8月23日開催レポート
NPO法人みんなの進路委員会は、子どもたち・若者たちが進路選択を行う際に、その選択が本人の意思に沿い、自らの持つ可能性を最大限発揮できる選択肢を主体的に歩むことができるよう寄与することを目的とした団体です。
今回は中高生31名が参加し、8月の3日間のうち、1・2日目に「気候変動」「異文化理解」「障がい」「子どもの権利」の知識とワークショップの企画・運営方法を学び、3日目は5グループに分かれた中高生が、区内の5か所の児童館で児童向けに各テーマを楽しく学べるワークショップを実践するプログラムが開催されました。
ワークショップの内容は、「気候変動」ではペットボトルを用いて風力発電機を作成するワークショップ、「異文化理解」ではアイヌ紋様の切り絵を作るワークショップ、「障がい」では遊びを通して手話を体験するワークショップ、「子どもの権利」では子どもの権利を題材としたすごろくを用いたワークショップがそれぞれ実施されました。
訪問した井草児童館では、「子どもの権利」に関するワークショップが実施されました。6名の中高生が、児童が参加してくれるのか心配しつつワークショップの準備を行っていました。いざ開始すると、10名ほどの児童たちが会場に集まってきてホッとした様子を見せていました。中高生たちはすぐに児童たちの心を掴み、楽しげに進行していると、その雰囲気を感じ取ったのか、他の児童たちも後から会場にやってきてワークショップを楽しんでいました。
すごろくとして使用したのは、杉並区が令和5~6年に開催した「子どもワークショップ【もっといい杉並を一緒に考えよう!】」で「なんでやねんすごろく」の杉並区版として作成された「なにそれな?!すごろく」でした。
止まったマスによって、「最近楽しかったこと」などのお題に対して答えたり、「なにそれな?!カード」を引いて記載された内容を読み上げます。このカードには子どもたちが日常で感じた「なにそれ?」「それな!」という感情が詰め込まれており、「親にスマートフォンの中身を勝手に見られる」「困った状況に陥っても大人が忙しそうで誰にも相談できない」といった内容が書かれています。子どもたちはカードの内容を自分に照らし合わせてみて共感したり拒否感を示したりと様々な反応をしていました。中高生はそれに対して、どういうことが子どもの権利なのかを説明しており、楽しみながら学んでもらうというワークショップの狙いを十分に果たしているように感じられました。
ワークショップ終了後は分かれた5グループすべてが座・高円寺に集合し、3日間の振り返りを行いました。中高生や講師の方は「これは良かった」「これはこうすればよかった」など様々な意見を交わし合っていました。今回のプログラムに参加したことでワークショップの企画・運営のやり方を覚えた中高生たちが、今度は自らが事業を企画して実践していくことが期待されます。

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楽学倶楽部
「てらこや」
7月9日「てらこや」開催レポート
昨年度に引き続き本助成を受けている楽学倶楽部は、子どもたちの居場所づくりと学習支援のための「てらこや」を実施し、就学後の子どもたちが安心して勉強したり遊んだりする環境づくりを目指している団体です。
本事業は前年度の10月まで、荻窪地域区民センターで実施されていましたが、当該施設の改修工事のため、現在は荻窪にある中道寺というお寺で毎月2回、午後3時30分から5時30分に開かれています。
事業開始時刻の少し前に訪問すると、既に子どもたちが学習に取り組んでおり、開始時刻までに13名の子どもたちが「てらこや」に訪れました。この日は講師5名で対応しており、子どもたちが問題を解けずに困っている様子を見かけると、理解するまで優しく教えていました。

しばらく学習を行った後は、七夕飾りの催しが行われました。中道寺から提供された笹を講師が運び入れると、子どもたちは何枚もの短冊に思いつく限りたくさんの願い事を書き、笹に結んでいました。
本年度の「てらこや」は前年度より、更に多くの子どもたちが参加しており、保護者からは「子どもの居場所」として喜ばれているそうです。この地域の子どもの居場所として確立していることが感じられ、今後の長期的な継続が期待されます。

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