未来創造プロジェクトと感謝祭イベントの開催

神明中学校は、天祖神社の緑豊かな森に囲まれた閑静な住宅地に位置し、昭和22年に開校して以来、地域の方々や保護者の皆様に多くのご支援とご協力をいただきながら今日に至ります。

この歴史と伝統のある神明中学校の校舎が、平成19年、廃校の危機にありました。その際に存続を希望する署名が22,000余りにもなったそうです。

そして、その校舎もついに老朽化に伴い改築、既存校舎の解体が決定しました。

その後、改築懇談会がスタートし、説明される設計図を見ながら、生徒はどう思うのかな。どんな学校にしたいのかな。ぜひ生徒の声を聞いてみたいと思いました。そして、未来創造プロジェクトを立ち上げて、新校舎に対して在校している生徒たちが率先して意見を出して反映していける場を作ることになりました。

地域の建築士の方を中心としてワークショップを行い、新校舎の模型を卒業生たちと作成し、在校生や保護者、卒業生から新しい学校への意見を集めました。

いただいた要望やアイデアは、杉並区に伝えて、新しい学校に反映していただけるようお願いしています。そして、現在も在校生が新校舎でやってみたいことなどの実現に向けて活動を続けています。

そしてそれと並行して解体される前に既存校舎、卒業生、地域の方々に感謝を伝えたいと思い、3部作のイベントを企画しました。感謝祭イベントと題し、第1弾は、2023年9月23日の神明祭で未来創造プロジェクトによる新校舎アンケートの実施や卒業生たちと制作した新校舎の模型を展示しました。第2弾では、2023年12月9日に「冬の夜空に想いをのせて~プロジェクションマッピングとスカイランタン~」を行い、夜間にも関わらず多くの地域の方々、在校生、卒業生が来校してくださいました。在校生による360°カメラを使った動画発表や、女子美術大学とのコラボで実現したプロジェクションマッピング、同窓会からは、開校から現在までの思い出アルバムの上映も行いました。真冬の夜空に300基以上のランタンが舞いました。幻想的で本当に美しかったです。そしてラストの第3弾は、解体直前の2024年9月7日に校舎ペイントデーと謎解きツアーを開催しました。思い出のある校舎内の壁にたくさんのメッセージが描かれました。最後の校舎をまわって楽しめる謎解きツアーも大変好評をいただきました。

他にも、仮校舎での卒業式が味気ないものにならないよう、卒業写真プロジェクトを企画し、卒業生が中心となって放課後や週末を利用して大きな卒業証書や黒板アートを制作。また、切られてしまうことが決定した桜の木の前がフェンスで覆われていたので、そのフェンスに桜の幹と桜の花を描き足しました。

桜の木のデザインは、TV局の大道具さんをしている保護者の方が率先してお手伝いしてくださって実現したものです。本当にありがとうございます。

仮校舎だったけど、神明中学校を選んで良かったと思っていただけたら嬉しいです。今現在、新校舎建設進行中です。今後も地域と共に様々な企画を考えていきます。