発酵学・応用微生物学の発展に多大な貢献をし、令和4年11月に文化勲章を受章された別府氏が杉並区名誉区民になられました。
発酵学の分野において、広範な探索により微生物に由来する さまざまな新しい物質・現象を発見・解明する一方、遺伝子組換え技術を利用して動物由来の有用酵素の生産を実現するなど多数の先駆的研究成果を上げ、発酵学の発展に多大な貢献をされました。
特に、チーズ製造に実用される仔牛の第四胃で生産・分泌される凝乳酵素「キモシン」の遺伝子を、大腸菌に組み込み生産したことは、食品製造に遺伝子組換え技術を適用した世界初の例として画期的なことです。
微生物学の基礎から応用にいたる幅広い分野において優れた業績を上げ、発酵学・応用微生物学の発展に大きく貢献した功績が評価され、令和4年(2022年)に文化勲章を授与されました。