健康気功の最初は、[前後=縦の腕振り] からです。-5

スワイショウを始めた最初のころは、体が揺れて真っすぐ立つことはできないし、単調な腕振りを何のために、何回もつづけるんだろう? と思いました。
腕振りをつづけたら、機械油をさしたように、肩の関節がスムーズに動くように感じました。このことだけでも、「健康気功」をしてよかったと思います。

手のひらを返して、肩をトンとたたきます。

低い位置のスワイショウをしばらくしたら、手のひらを返して、中指で肩をたたき、「縦の腕振り」で腕をうしろに振り、つづけて前に振りながら手のひらを返して肩をたたき……。繰り返します。

手のひらを返して指で肩をたたくとき、腕をねじって持ち上げる動作になりますが、体全体に負荷がかかったかんじです。口には出しませんが、心の中で「ヨイショ!」と言ってしまいます。

肩を、トン!

このとき大事なことは、姿勢です。真っすぐ立ち、視線は、前方の遠くをボワーっと見ています。

このあたりまでくると、肩がほぐれ、体の動き方がスムーズになってきた気がします。

スワイショウを始めた最初のころは、体が揺れて真っすぐ立つことはできないし、単調な腕振りを何のために、何回もつづけるんだろう? と思いました。
腕振りをつづけたら、機械油をさしたように、肩の関節がスムーズに動くように感じました。このことだけでも、「健康気功」をしてよかったと思います。

健康気功の最初は、[前後=縦の腕振り] からです。-4

再び低い位置のスワイショウに戻ったとき、驚きます。
何に驚くかって、立っている感覚にです。
足が地面(床)にぴったり張りついたような感覚です。
体の重心が、肩の幅で開いている両足の真ん中にかかっていると感じます。
バランスの腕振りを始める前の感覚とは、あきらかにちがいます。

バランスの腕振りです。

カカトー、ツマサキー。カカトー、ツマサキー。……

低い位置での腕振りをつづけながら、

腕を後ろに振るのに合わせてカカト立ちし、腕を前に振るとき足を戻し、
腕を後ろに振るのに合わせて爪先立ちし、腕を前に振るとき足を戻し、

を繰り返します。
初めはタイミングをとりずらいかもしれませんが、次第にリズムにのってきます。

カカトー。
ツマサキー。

大事なポイントは、低い位置でのスワイショウの姿勢を保つことです。
視線が、前方の同じところをボーっと見ていることに注目してください。

カカト立ちのとき、バランスが崩れそうになってしまいます。
カカト立ちのとき、視線を前方斜め下に向けると深く体を曲げられていいように思いがちですが、そうするとお尻を突き出しているだけで、バランスをとることにはなりません。

低い位置のスワイショウに戻ります。

再び低い位置のスワイショウに戻ったとき、驚きます。
何に驚くかって、立っている感覚にです。

足が地面(床)にぴったり張りついたような感覚です。
体の重心が、肩の幅で開いている両足の真ん中にかかっていると感じます。
バランスの腕振りを始める前の感覚とは、あきらかにちがいます。

以上は、わたし個人が感じた感覚です。
もし興味をもたれ見学を希望される方は、こちらから阿佐谷気功クラブ・齋藤までご連絡ください。

a.kikouclub@gmail.com

現在、スワイショウとともに、「超簡化8式太極拳」の練習をはじめたところです。
足の運び方、手の動きをひとつひとつ練習している初歩的段階です。
太極拳に関心のある方は、いまでしたら、稽古に追いついていけます。

きょうの お稽古-3

「低い位置で、腕を振ります。」
低い位置???
低い「位置」って、どのくらいの位置でしょう。
まずは、講師の三代先生の「位置」を見てみましょう。

健康気功の最初は、[前後=縦の腕振り] からです。-3

低い位置で、腕を振ります。

低い位置???
低い「位置」って、どのくらいの位置でしょう。
まずは、講師の三代先生の「位置」を見てみましょう。

縦のスワイショウ3
縦のスワイショウ(低い位置)-01
縦のスワイショウ3
縦のスワイショウ(低い位置)-02

どうです?
な~んだ、と思うでしょうね。
しかも、同じように何回も腕を振り続けるんです。少なくとも1分以上は、振ります。

先生は、振り方について、いろいろな表現をします。
あるときは、

両肩を前に少しすぼめ、胸をへこませる。同時に、仙骨を入れる。

「仙骨」は、骨盤上部の中心にある大きな逆三角形の骨です。背骨を支え、その上の頭をも支えています。
「仙骨を入れる」という感覚は、ことばだけではなかなか理解できませんが、ほかの動作をしているとき、急に、こういうことか、と納得してきます。
 また、あるときは、

腕は、もうそれ以上あがらない。

先の姿勢で腕振りをすると、上げようとしても、もう腕があがらない位置がある、ということです。
 この感覚は、正直、むずかしい。これ以上あがらないという気がするときもあるし、もっとあがってしまいそうだというときもあります。

あごを引いて、目は遠くを見るように正面に向ける。

視線は、大事です。手を差し伸べてというスタートから、これは大事です。

正しい姿勢で腕を振っていると、下腹に力がみなぎってくる気がします。
そうすると、下腹がポンプになって呼吸をするようになり、内臓が活性化してくるのか、ゲップがでるときもあります。

 以上は、あくまで私が感じたことで、ほかの方は、違う感じ方をされていると思います。
 ことばで伝えるのはむずかしい。
 もし興味をお持ちになって見学してみたい方は、

a.kikouclub@gmail.com

阿佐谷気功クラブ・齋藤まで、ご連絡ください。

(つづく)

きょうの お稽古-2

バシャン、バシャンと「池の水」をたたくたびに、真っすぐ地球の中心に向かって足の裏から生え出た根が、ズシン、ズシンと刺さっていくようです。このとき、膝はすこし曲げています。

健康気功の最初は、[前後=縦の腕振り] からです。-2

縦の腕振りを続けます。 こんどは、両手の手のひらを広げて上げ、両手でバシャンと、床をたたくように振り下ろし、振り子の運動をつづけます。

梅雨の大雨が降り続いています。
九州では熊本県の球磨川が氾濫し、犠牲者が出ています。みるみるうちに1階が全部水の中に没したと、被災者がインタビューで恐怖を語っていました。

さて、前後の腕振りの続きです。

スワイショウで内臓ごと斜め上に引っ張りあげられていた身体が、こんどは地面のなかにのめりこんでいきます

バシャン、バシャンと「池の水」をたたくたびに、真っすぐ地球の中心に向かって足の裏から生え出た根が、ズシン、ズシンと刺さっていくようです。このとき、膝はすこし曲げています。

そうすると、足の裏が床にピタリと張り付いて、動かないんだという気持ちになってきます。
浮き上がっていた身体が、地面に根をしっかり張ったような気持ちです。

体がずっしりして、何が来てもドーンと受け止められるような力がみなぎってきます。

 ・・・というような気持ちを感じます。

(つづく)

きょうの お稽古-1

気功や太極拳のお稽古って、どんなことをするの? と思われるでしょうね。
もちろん、それぞれのサークルや教室で、講師の先生によって、あるいは目的によって、いろいろでしょう。「動き」について解説することは、私には荷が重いので、「動き」ながら感じたことを書いてみます。

3月からずっとお休みで、ようやく6月8日から再開し、今日は4回目のお稽古でした。

なかにはヨガをつづけてきた方もいますが、ほとんどは、体がかたく、覚えも悪い参加者です。
かくいう私も、気功にふれてから*十年になるものの、リズム感も記憶力も体力もなく、いっこうに進歩がありません。

気功や太極拳のお稽古って、どんなことをするの?

ところで、気功や太極拳のお稽古って、どんなことをするの? と思われるでしょうね。
もちろん、それぞれのサークルや教室で、講師の先生によって、あるいは目的によって、いろいろでしょう。

阿佐谷気功クラブでは、毎回、三代(みしろ)先生が講師になって、お稽古をしています。
毎日を元気に楽しく過ごせるよう、健康な身体をつくるのが目的です。

毎回2時間のうち、半分は健康気功、半分は、いまは太極拳をお稽古しています。

健康気功は、毎回、ほぼ同じ動きをしています。
縦のスワイショウ+横のスワイショウです。

太極拳のほうは、お稽古といってもことしの2月から始めたばかりで、すぐに新型コロナの影響で会場が使えなくなって、いま再開したばかりですから、「初歩の初歩」をゆっくり練習しています。

健康気功と太極拳との間にはたっぷりの休憩があって、おしゃべりタイムです。

「動き」について解説することは、私には荷が重いので、「動き」ながら感じたことを書いてみます。

健康気功の最初は、[前後の腕振り] からです。

手を差し伸べて~、振り下ろす。

両足を肩幅の広さに広げて立ち、左右の人差し指を指し伸ばし、左右の腕をちょっと曲げて、前方斜め上、遠くに向かって上げ、振り下ろします。
そして、両腕を振り子のように縦に、数十回振ります。

これだけの単純な動作です。だれでも、できますね。

腕を前方、斜め上に振り上げるとき、体がすうっと、斜め上に引っ張られますが、そのとき、内臓も上に引っ張り上げられる気がします。
そして、体側が伸びる感覚と、肩が軽くなる感覚をおぼえます。

たぶん、人差し指の伸ばし方、方向、腕の曲げ方、両足の幅、重心の取り方、呼吸の仕方、等々、理にかなった型があるのだと感じてはいます。
でも、三代先生は、そこまで細かいことは要求しません。
というか、そうした型は修練によってしか得られないもので、週に1回の短いお稽古だけで、そこまで究めるのは無理なことなのでしょう。

というような感覚、言い訳のような雑念が頭に浮かんでいると、次の動作です。

(つづく)